「ヒーローになれ。」インクレディブル・ファミリー ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーローになれ。
誰もが誰かにとってのヒーローになれる。だから、なれ。
そんなメッセージを受け取った。おそらく、生きていて、一度は誰もがヒーローに憧れる。だったら、なれよ。
守られてきた女性という存在であるイラスティガールの活躍。守られる存在である子どもの活躍。
守る存在である父親の奮闘。1番近くで1番時を共にする育児、家事ができない父親。それでも、努力して、今までの自分を捨てて、必死に子どもに尽くそうとする姿。
犯罪者や敵と戦っていた父親は、大衆のヒーローであったかもしれないが、果たして子どもにとってのヒーローだったのか。
一般的にヒーローでない人たちは、誰かにとってヒーローではないのか。
「ヒーローの存在が民衆を弱くする」という敵からのメッセージ。それに対するインクレディブル側の答えとは、なんだったのか。
誰かを守ろうとする時にこそ、人は強くなれる。信頼が人を強くする。子どもの成長は、解き放たれてこそ伸びていく。
ヒーローってなんだろう。誰もが誰かのヒーローになれるのだから、お前がヒーローになれよ。と。
アニメーションの技術。物語の構成。電車のシーンや船の動きのシーンでの物理法則に従った演出。どれをとってもパーフェクトな作品。
大衆映画としてとんでもないレベルに到達した映画。
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