本能寺ホテルのレビュー・感想・評価
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夢は本能寺にあり
今年初レビュー投稿ということで、とっくの
昔に明けましたがおめでとうございます。
2017年もよろしくお願いします。
年末~現在までにかけてまあ色々な色々が色々と
重なってかれこれ5か月ぶりのレビューですがひとつ。
2017年1本目の鑑賞作は『本能寺ホテル』。
実はこの監督・主演コンビの『プリンセス・
トヨトミ』が好きではなかったので期待値は低め
だった。なんか脚本に関する妙な噂もあったし。
ま、噂の真偽なんて分からないし過去作や製作過程は
作品単体とはなるべく切り離してレビューしたいと
前置きした上で、さっそく結論から書いてしまう。
* * *
思っていたほど悪くはなかったが……
「まあまあ」の3.0判定を付けさせていただいた。
ちょっと驚いたのは、タイムトラベルものの定石
ともいえる展開――現代テクノロジーが活躍したり
カルチャーギャップで笑いを取ったりなど――が
ほとんど登場しない点。歴史改変というSF的要素や
『本能寺の変』の新解釈なんて要素もほぼ無いが、
物語の軸はあくまでヒロインの心情の変化にある
とふまえて観れば、その辺りも気にならないかな。
* * *
やりたいことが何もない。流されるまま生きている。
自分が生きる目的って何? 夢中になれるものって何?
人生に対してそんな焦りのようなものを感じている主人公。
冷酷非道に振る舞う信長をはじめは怖がっていた彼女だが、
信長が本当は優しい理想を抱いていたこと、そして
そんな信長に最後まで憧れていた家来がいたことを知る。
信長と森蘭丸の最後の決断がアツい。あくまで彼等は、
彼等が憧れるものの為に命を懸けるのだな、と。
また現代パートでも、婚約者の父が主人公に道を示す。
(あのスピーチには素直に感動。かっこ良いぜ爺さん)
彼等と出逢えた事で、主人公は自身の夢を探し始める。
憧れるものの為に努力する人間はカッコいいし、
晴空みたいに清々しい。そんな清々しさに彼女は
惹かれて、彼等のようになりたいと望んだんだろう。
舞台である『本能寺ホテル』もレトロモダンで素敵。
傍目にはエキセントリックにしか見えない主人公に
辛抱強く付き合うフロント係さんもユーモラスでナイス。
* * *
とまあ、
主軸となるドラマは嫌いじゃないが、ここからが不満点。
歴史上の人物の造形や時代考証が正確かどうか?
いや、僕はその辺りの知識も興味もあまり無いし、
本作においては特に重要とも思わない。
コメディ要素強めとはいえオーバー過ぎる演技や
所々スベり気味のユーモアにも……まあ目を瞑れる。
だがカメラワークと間延びしたテンポは大いに不満だ。
シンメトリー(左右対称)、スローモーション、カメラ目線、
真一文字のように撮られた対話シーンor遠景ショット。
印象的なシーンにこれらを用いるだけなら良い。
が、この映画はさしたる意味も無しにこれらを連発乱発
するので、画ヅラとしてやかましいくせに単調なのである。
特に、キューブリックやW・アンダーソン級の作り手で
無い限り、これ以上のシンメトリーの多用はご勘弁願いたい。
途中からはロールシャッハテストでも受けている気分だった。
またそれら映像の"しつこさ"に依るものかもだが、
どのシーンも僅かに冗長に感じるし、最後の川辺の場面や
いくつかの会話シーンについては明らかに間延びしている。
* * *
まとめると、
映像やテンポに関する大きな不満はある。だが、
ヒロインが自分の人生を明るく進むきっかけを
見つけるまでの物語としては悪くない。
あなたが「自分の生き方これで良いのか」と不安を
抱いているなら、本作で少しだけ勇気をもらえるかも。
以上! 2017年1本目のレビューおしまい!
<2017.01.14鑑賞>
過去行く方法雑じゃね?
エレベーターで本能寺行って信長に会う話
知人に勧められたので・・・
個人的には全く興味が無かったのだが、ハードル下げていたのでなんとか最後まで見れた。
設定はめちゃくちゃだし、わざわざ映画化する事なかった作品だと思うけれど、監督、スタッフ、役者の経験になっただけでも良かったのではないだろうか。
堤真一はさすがの演技力で信長を演じていたし、綾瀬はるかはカワイイ、浜田岳も笑えたし俳優陣のそれぞれはいい演技をしていたのだが、物語自体は平凡だ。
原作がどれほどの現実感で描いているのか知らないが、キャラクターの行動が不可解すぎる。
綾瀬が過去から戻ってきてからの行動は傍から見たら狂人だし、過去への行き方はわかっていても、帰り方がわからないのになぜ平気で行けるのだろうか。
天然と言うより狂ってるに近いと思った。まあコメディー映画だからあんまり突っ込むのは無粋だが主人公の行動原理は本当に理解できなかった。
この作品を進めた知人が言っていた
「歴史改変モノは大量にあるけど、作品それぞれが色んな解釈、描き方をしているから、その違いや面白い解釈を見て楽しむといいよ」
面白い解釈、確かにこんな信長、森蘭丸は見たことなかったかも知れない、詳しくないのでなんとも言えないが、個人的には新鮮だった。
こんな蘭丸がいてもいいじゃないと思える面白いキャラクターだった。
この作品で唯一自分がいいなと思ったのは、信長の最後だ。
ネタばれになるが、ラストで綾瀬はるかは信長を救うために本能寺に戻る。
結局、信長は綾瀬の説得を聞き入れず切腹して果てる。それもやむなしと。
予想としては信長を未来に逃がして新生活かとりあえず本能寺から脱出して自由な隠者暮らしになる終わり方だろうなと思っていた。
あまりにありきたりで退屈なしめくくりをどう落としてくるのかな?なんて高をくくっていてのだが、いい意味で覆された。
歴史変わらずエンド
信長の性格ならここで終わりならそれも仕方ないと割り切るだろうし、安直に改変ハッピーエンドじゃなかったので好感が持てる。
邪な考えをもつと、何のオリジナルな答えが思いつかなかったからとか、歴史ファンを納得させるためとか考えつくが。それでも、自分は納得できたのでいい締めくくりだと感じた。
この点だけは本作を見ていていいなと思った所だ。
全体的に面白くはないし、興味が無ければ見なくていい作品、映画界になんの存在意義も無いと思うがキャストで誰かファンがいるなら見てもいいのではないだろうか。
劇中セリフより
「出来ないんじゃない、誰もしようとしないだけだ」
やるか、やらないか
大好物のタイムスリップものだし、綾瀬はるか主演だし…ぐらいの軽い気持ちで観に行ったのだが、心に響いたのは「やりたい事はないのか?」「だって大した能力ないし…」「いや、やれる事じゃなくて、やりたい事だよ?」というやりとり。子供の頃は可能性なんか考えずに夢を語れても、大人になると「現実」という名の蓋をして、なかなか自分の枠を超えられなくなる。というより、超えようとしなくなる。信長も言う。「誰もやれなかったんじゃない、やろうとしなかっただけだ」と。そんな「志」の在り方というものを教えられた気がする。
本能寺の変が起こるという事を知った信長が、笑顔に溢れた未来の人々の写真を見て、歴史を崩さないという選択をしたのも胸熱。うん、信長ならきっとこうするよね。自分亡き後に光秀を討て、と秀吉に宛てた書簡…なるほど、中国大返しとはこういう事だったのか!?
コメディエンヌ綾瀬はるか
綾瀬はるかは去年公開の「高台家の人々」でもそのコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮していたが、この人が出ると映画全体から力が抜けて気楽に見られる作品に早変わりする。それは悪い意味ではなく、時代劇だろうがラブストーリーだろうが、それらを全部等身大の自分の日常に引き戻すパワーがあるということだ。それは演技力というよりも綾瀬はるかというキャラクターによると思う。是非今後は三谷幸喜の映画や舞台にも出てほしい。
ストーリーは大方の予想通り、綾瀬はるかがタイムスリップして本能寺の変の当時の本能寺に行ってしまうスラップスティック(ドタバタ)喜劇だが、現在と過去には綾瀬はるか以外に何の接点もなく、何の類似もないというところが却って潔い。現在と過去がシンクロしあってストーリーが進むのかなと思っていた。まあ、忙しいフジテレビの制作で、そこまで手の込んだ脚本は書けなかったのかもしれない───という疑問には蓋をしておくことにする。
堤真一はこのところテレビドラマのスーパーサラリーマン役で演じている脱力系のイメージがあったが、硬派の演技もできるちゃんとした俳優なんだと改めて見直してしまった。
ヒマな時にストレス解消で観るのに最適の映画である。
泣いてしまった
綾瀬はるか主演という事で繭子の服装が体のラインがくっきりで、さすが「おっぱいバレー」だなって目の保養になりました(笑)
この作品は「プリンセス トヨトミ」のメインキャスト&スタッフが再集結したそうで中井貴一さんが声だけで出演していたのも印象的でしたね。
繭子は真っすぐで良い子だけど大人しくて自分を前に出せず人生に迷っている感じで信長と会ったことによって成長していく、そして信長もまた繭子に会い大事な事を思い出すという、、、
お互いが影響を受けて成長するというありがちだけど良いお話でした。
言葉遣いが歴史ものにしては現代に寄せた言葉遣いだったのは少し違和感がありましたね。
信長という人物はこれまでに色んな役者さんが演じてると思います。
私の一番は大河ドラマ秀吉の渡哲也さんですが、本作の堤さんの信長も良かったです。
繭子を未来から来たと見抜く聡明さ、自分が死ぬとわかっていても夢の為に運命を受け入れる潔さ、その生き様がかっこよかった。
脇役では美男と言われる森蘭丸を浜田岳くんが演じていて、岳くんには悪いけど、もっと美男はいるだろうとツッコミたくなる(笑)
でもタイムスリップした繭子が最初に信長に会った時に、蘭丸の言ってた信長の悪口をチクられて冷や汗をかいたりとコメディーチックな所もあったり、最期のシーンでは信長への忠義心を真剣に優しく繭子に語り掛けたりと繭子の少し抜けてる行動を受け止め、真剣さも醸し出せるのは濱田岳くんがぴったりだなって思いました。
あと彼氏のお父さんが出番が少ないながらも、いい言葉を残していて金婚式のシーンはとっても良かったですね。
あまりこの作品で泣く人はいない気がするんですが信長が話す言葉だったり金婚式で話すお父さんの言葉だったり、、、
私には結構、胸に刺さるものがあってうるっとしてしまう所もありました。
迷ってる時に後押ししてくれるというか元気をもらえた作品でした。
信長さん、頼れるねぇ
製作費の無駄使い
何のために映画化したの?と思ってしまう程、陳腐な映画でした。
綾瀬はるか主演のSF歴史映画と言えば、かつての迷作「プリンセス・トヨトミ」がありましたが、それを超える程のつまらなさでした。
タイムスリップ物に矛盾があるのは承知できるとして、その方法や理由も訳が分からないし、ヒロインは時間を行き来するだけで何も変えられず、傍観者でいるだけ。肝心の「本能寺の変」の描かれ方も中途半端でエンターテイメントとしてもおもしろくない。
原作は読んでないが、原作通りなのであるなら、なんてつまらないSF小説なのだろう。脚本の段階でもう少し面白いものにできなかったのでしょうか?
久し振りに「金返せ!」と言いたくなる邦画でした。
ぶりぶりギッチョ〜!笑
京都鴨川、本能寺ホテル。
エレベーターが約500年前の過去と繋がり、ピンポイントで信長の最後の日に本能寺へ。しかも現代と過去を何度も行きつ戻りつ。
金平糖とオルゴールがスイッチ。
料亭吉岡は、奥さんを失って創業時へ逆戻り。
近藤正臣さん。
武将姿の堤真一と高嶋政広。光秀は信長を攻めるのみの描写。内面は描かれない。
かなり乙女ちっくな映画だ。
満足の出来映え
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