「美だけで心は伝わるか」古都 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
美だけで心は伝わるか
川端康成の名作文学を現代版として映画化。双子姉妹のその後。
元々の「古都」に関しては、その昔中村登監督版もしくは市川崑監督版を見たぐらいで、正直ほとんど覚えておらず。
なので、これはこれで、久々の文芸の香り漂う作品として、ちょっと期待していたのだが…
一人二役の松雪泰子、その若き頃の蒼姉妹、それぞれの娘役の橋本愛、成海璃子ら女優陣。
映像、音楽、着物や舞踊などの日本文化、そして古都・京都…。
それらの美しさは特筆すべきもの。
だけど、話の方は…。
母となった双子姉妹。自分の人生に行き詰まりを感じるそれぞれの娘。
日本とパリを舞台に、2組の母と娘の人生が交錯するのだが…
どうも話に面白味を感じられず。
本当に日本の美を見るだけの映画。
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