「淡々とした中に静かな感動」キセキ あの日のソビト いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
淡々とした中に静かな感動
間が長いよね。
間のある台湾やインドの映画好きなんだけど、監督との意識が噛み合わなかったのかな。私にはムダに長い間のように感じちゃった。
主役の二人の演技はとても良くて男兄弟で厳しい父親と優しい母親に育てられるとこんな感じになるのかなーと想像を膨らませ。。。
あとは厳格な日本刀も振り回しちゃう父役の小林薫さんもいつもながらイイ味。昭和の親父像はこんな感じだった。思ってること思うように言えず、仕事では優しいのに家族には愛情表現が苦手。
対する麻生祐未さん演じるお母さんも良いよねぇ〜。こんなお母さんがいるから息子たちは横道反れることもなく優しく育つんだね。
どんな時でもすき焼き美味しく食べれるお母さんに憧れます。
全体としては淡々としていて(事実なのだから仕方ない) とりたてて大きな山場もないストーリーだけど、清流の中に光るキレイな魚を見つけたときみたいな静かな感動はありました。
ただ、描き方によってはもっとドラマチックにも撮れた映画とも思われ監督の次作に期待で☆3つです。
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