忍びの国のレビュー・感想・評価
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好き嫌いがかなり分かれる作品
好き嫌いがここまで ハッキリと分かれる作品も珍しいと思う。
まず王道の時代劇やアクションを想像している人にとっては なんだこりゃ!な演出の連続が続く。
戦国物のグロさを期待している人にも物足りないのだろう。
監督はこの作品で安易に血が流れるような演出をあえて取らなかった。
全ての人に見てもらえる作品を作るという時代劇のアクション物として非常に難しい事案にトライした意欲作でもある。
時代劇を侮辱していると 捉える人もいるかもしれない。
でも 時代劇はこうでなくてはいけないといった固定観念が 今の時代劇の衰退を招いている原因でもあると思う。
今回の忍びの国を評価している人達は、言ってしまえば 王道の時代劇に馴染みが無いのだろう。
そのため 拒絶反応も少なく
この作品は ふざけた なんでもありのエンターテインメントととして素直に受け入れられているのだと思う。
前提として 先になんでもありのエンターテインメント作品だという認識があり
その上で 見進めると
例えば序盤の軽い内容の薄いチャンバラだと 一部の人の否定材料にもなっている 小競り合いが
それさえも伏線であるとわかる。
その繰り返しが最後まで続くのだ。
なんでもありのエンターテインメントなのに
深い心理戦があり
なんでもありのエンターテインメントなのに
成長や愛、自分自身を否定する深いメッセージ性にも気づく
何度も見たくなるのは 見るたびに見方が変わるからだ。
過剰な演出も だからこそ そこが印象に残ったという人もいれば、しらけたという人もいる。
受け止め方は人それぞれだけど
終わったあとに印象として必ず残っている。
だからこそ この映画を普通じゃないものに変えている。
監督の戦略は的中している。
ストーリーでいうと、
ギャグの部分を伊賀側が受け持ち
敵であるはずの織田軍がまっとうな時代劇に引き戻す。
本来なら義である伊勢谷友介や、鈴木亮平を主人公にはせず
クズである代表格である無門を主役に置く。
場面場面で応援したくなる側が 変わっていくのだ。
面白いくらいに。
受け入れ方によって ここまで 面白さが変わるという事を 今回とても実感している。
そしてその魅了させたストーリーがどうでもいいくらいにアクションが凄い。
ただの戦闘をトリッキーに見せる。
血やグロさで引っ張らない戦争で あそこまでワクワクしたのは はじめてだ。
邦画のアクション物は どうしても ハリウッド作品と比べると 劣る。
予算もまったく違うので仕方ないけど。
その しょぼさを 逆に日本人の独自の細さで まったく新しいアクション物として変えてしまっている。
二人の決闘のシーンは圧巻だし
その上で同時に 心の動きに涙する。
アクションの迫力と 心の動きが同時に襲ってくるのだ。
好き嫌いは わかれると思うが 私には
ショックを受けるくらい 斬新な作品だった。
石原さとみ✖️大野智✖️伊勢谷友介
中村義洋による異色時代劇。嵐の大野智のアクションコメディ。堤監督の「真田十勇士」を観た感じを思いだした。忍者が主役。こちらは伊賀忍者。飄々としていながらラストは泣けた。たしかに一回目では鈴木亮平にいまひとつ共感できないのが残念。普通なのか普通ではないのか非常に難しいキャラクターだ。
たしかに作品中でも言われていたけれども伊勢谷友介がいなかったら成立していなかった作品かもしれない。
全体としては、現代風の忍者活劇をよくぞ作り上げたという感じ。忍者ばかりがこれほど登場する作品はモラルもへったくりもない。
本日は、東宝シネマズのレディースデイだったためか、女性層が大半でした。ほぼ満席!
サムライの生首や、土に埋めた下人の串刺しシーンなど、万人向きではない場面もあったように思われるが、スピーディな展開のため、それほど残酷ではないのが逆に問題かも。話の運びはかなり無茶苦茶。
暗殺者集団であるために、それこそイスラム国のように組織としては脆い部分を抱えているようだった。人さらい、殺人、不法侵入、やりたい放題。金があるところに群がる不法者たち。
実験的な作品である。アベンジャーズをみたことない観客がどれくらいいるのかわからないが、アクションシーンはよくできていると思う。弓矢より早く飛ぶことができるなんてとんでもない超人である。
社会的には下の下である忍者について興味をもてるようにしているのは良かったかもしれない。
アクションおしかと思いきやとびきりの純愛映画
家族に売り飛ばされ、人でなし達により凄腕の忍びへと育て上げられ、自らも金がすべての人でなしとなってしまった主人公が、愛を知り、人へと戻っていく物語。
主演が主演だけに、鑑賞のメインターゲットの大半となる女子供にもやさしい表現手法で進められる。
常に飽きが来ない工夫なのか、コメディとシリアスのジェットコースターに色々な意味でのせられている気分にもなる。自分的にはくすっときたのだが、その辺は賛否別れるところかも知れない。
ほとんど吹き替えなしと聞いたアクションは、確かに目を見張るものがある。
が、自分が一番心を揺り動かされたシーンはアクション以外のシーンにある。
ほとんどさらってきたも同然であるはずのお国が、家族になるつもりがあるのか、本当の名を言わないのはどういうことだと怒り出す。金を稼いでこないことよりそちらが腹立たしい模様。なんだなんだ両想いか。まあ、あれだけベタ惚れされれば絆されもするか。そういや某別の国でも言っていた。お金は誠意なんだと。お国が本当に無門に求めていたのは誠意だったのかもしれないな。
本当は、無門は最初から人でなしでもお金が全てでもなかったのだろうと思う。家族にお金で売られた以上、ヒエラルキー的に「身内<お金」とならざるを得なかった無門が、そのお金を一文たりとも手元に残さずお国に捧げるさまは何とも健気でしかない。
それだけ想いあってた夫婦が引き裂かれた時の無門の悲鳴は、未だに脳にこびりついている。
もし無門が人でなしのまま、後先も考えて怒りに任せて無茶もしなかったら、きっとお国とはいずれうまくいかなくなっていたであろう。
大事な人を失うという感傷を、この夫婦のどちらもが味わっていると言うのも宿命的で、
この純愛の顛末には落涙を禁じ得ない。
夫婦間の事以外では、やはり、何より平兵衛との、因縁が面白い。
はじめは平兵衛の怒りを理解できず、決死の想いすらも「わかってたまるか」と目を逸らしてきた無門が、人に近づき、平兵衛の怒りを継ぎ、平兵衛のクナイを用いて十二評定を音もなく殺すシーンもなかなか、印象に残った。
一個人の感想としては概ね満足ではあるが、
余計な説明は出来うる限り省いた(それでもかなり優しい)ように見受けられるので、現代のシーンは個人的には蛇足かなと、感じたため満点には至らず。伊賀のような、義よりお金稼ぎが第一の界隈やコミュニティ的なものが現代にもそこかしこに存在していることは自明なので、ここはセリフだけでも十分通じるかと。実を言うとのぼうの時も現代の場所が出てきた時に、戦国時代から急に現実に引き戻された気がして多少後味が悪かった。
石原さとみかわいい
かなりアクションが素晴らしく笑えて、石原さとみにきゅんきゅんしました。
ただ楽しげな、雰囲気とは裏腹に下忍以下の者の命の軽さ、金と自分の命しか興味のない伊賀の人々をみていて違和感が募りモヤモヤします。
他の映画の予告で観ててつまなそうだと思っていましたが、全然面白かったです。
愛すべきサムライ映画
昔から、純日本物の侍映画って苦手でした。見てきた映画のチョイスが悪かったのか(というよりも私の頭が悪いのですが)、どうしてもだらけて登場人物が訳分からなくなって映画自体に興味がなくなってしまう。
とりあえず、大ファンの伊勢谷友介様が出演する映画は全てチェックしているので、今回もそのノリでの鑑賞。
ところが。そんな私でもまんまとストーリーに飲み込まれた。まず無門。開始30分くらいは大野くん感満載だったが、後半に近づくにつれ一気に「無門」になった。いや、大野智こそが無門だった。周りの虎狼達とは一味違う、金に目は眩むもののお国には敵わない、愛すべき忍だった。
そして、織田家の人間味ったらもう、たまらない!若さ故の織田信雄の幼さ、それを理解しつつもなかなか寛容になれない大膳、大膳には勝てないがいいとこ見せたがりの左京亮… とにかくアツい、人情溢れる織田家がとにかく好きだ!(いや、本当は伊勢谷友介が好きだ!笑)
話が進むにつれ無門の表情がどんどん変わっていく。とにかくそこに注目してほしい。大野智のイメージを全て覆された。大野くんってこんな素晴らしい俳優なのかと。
伊賀vs伊勢の争いだけでは終わらない、今後の無門の一生を見届けたくなる、そんな映画。
全ての登場人物が人間味に溢れ、とにかく愛おしい。今まで侍映画を敬遠してた自分に喝を入れたい。素晴らしい映画だった。
俳優とアクションの無駄遣い
大野リーダー、伊勢谷さん、石原さとみさんはとても好きだし、知念くんもリーダーリスペクトな所が可愛いし、鈴木さんはストイックな役作りが素晴らしい役者さんです。アクションシーンはおふざけもありましたが本気のところはとても格好良かったです。でもストーリーが…原作知りませんが、最後は無理やり良い話に持っていってるというか…ただただ胸糞悪く感じました。ストーリー目当てで観たわけでも無く、俳優さんやアクションが目当てでしたが、それにしても目につきました。悲しみを乗り越えて成長していく…というのは、そう捉えられる人にはそうなんでしょうが…。綿密に練られた心理描写やストーリーを描いている作品が好きな自分には合わないストーリー構成でした。ちょいちょいあるおふざけシーンに笑える程度で、なんだかなぁと思ってしまいました。でもやっぱり俳優さんの体を張ったアクションは素晴らしかったし伊勢谷さんの(安心安定の)かっこよさに星3つです。
家族で楽しむエンタメ!
アクション系が好きなので、観に行ってきましたが最初から緩い感じで始まり、期待したのと違ったので失敗だったかなと思いましたが、ラスト30分からの展開になってくると自分もだんだん忍者の一員としてその場にいるような感覚になりました。これも監督の狙いの一つだったのかもしれませんね。
ストーリー的には、まだ原作を読めてないので詳しく理解できなかったのですが、主人公だけでなく侍側の人間模様や鈴木くん演じる平兵衛の心情などがもう少し細かく出来ていたらもっと面白かったと思います。まぁ、2時間でまとめるには限界だったのかもですね。俳優陣曰く、いろいろカットされてるとのことでしたんで、ぜひdvdには入れて欲しいです。
細かく観ると、主役の心情の変化が少しずつ分かりましたし、その時代背景とはいえ、弟を喪い実の親に騙された平兵衛と、幼い頃に両親に捨てられ(売られ?)家族の愛情を知らずに育った無門とどちらも可哀想だと思いながら、お互いはどう思っていたのだろうとか、無門があれからどうなったのか等描かれていない部分を考えるのは映画観た後で反芻したりして楽しいです。
これから観に行こうかなと思ってる人は、気楽に観に行っても損はないと思いますよ。
ふざけすぎ!
忍びの国対織田軍というから、もっと忍びが奇策、秘策、奇襲で痛快に戦うと期待していたが、すごく正面衝突で肩透かし。戦闘シーンも人智を超えたワイアーアクションで、興ざめです。唯一、無門と下山のクライマックスの一騎打ちのバトルはかっこよく興奮しました。おふざけのシーンが多すぎたのが残念。味方軍には共感できず、敵軍の方が共感できるんだよね。だから、敵軍の伊勢谷友介が一番かっこよく、存在感があったと思います。中村監督では、ハズレかな。
ちょっと見に来た程度で…。赤影。お子様にも大丈夫な時代劇。
あまり『面白い』『笑える』『アクション』『忍者物』『歴史物』等々…
ハードルを上げずに観て下さいね!
私は色々思いが強すぎて1回目を楽しめませんでした。
監督が1回目より2回目。
2回目より3回目。
…と言われてた通り、
2回目に笑って&泣いて~
3回目は、より大笑いして&エンドロールでも涙が止まらなかったです。
スルメ映画とは良く言った!
ネタバレ的になりますが、一つ。
『血しぶき』が殆どありません。
なので、そういう特撮の視覚(残酷なシーン)で『死』を捉える人には、最初私と同じく現実味が薄く感じる人もいると思います。
それを踏まえて見て頂ければ問題なく映画に入り込めます。
なので、子供達だけで見に行かせても問題ありません。
どの年代の方が見ても大丈夫。
時代劇の苦手な女性でも『現代風』にポップな音楽とダンスのような『アクション』なので(言葉も現代のままなので)、普通に現代物として楽しめます。
また、昔の『忍者活劇』など楽しんでた世代の方達の方が、より楽しめる映画かもしれません。『忍者赤影』とか見られてた方とか。
『ジャッキー・チェン』の映画が好きだった人にもハマルはず。
最近は『CG』でアクションを多様化してるので回数を重ねるとより『アラ』が目立ちますが、9割り本人達がこなした『アクション』。自然に見えるように無理な姿勢をさせて撮った『ワイヤーアクション』には嘘が無いので、回数を重ねるごとに凄さが増します!
最後の『川』など、早送りではなく、逆に早すぎて映像化出来ないからと、あれでも速度をおとして撮影されていますので…。
私は5回観てますが、まだ、
観たくて…
観たくて…
観たくて…
中毒性アリですね(笑)
期待外れ
原作は見ていません。
初週40万人を動員した作品ということで、マイレージ使って観てきました。
この作品の監督の作品「殿、利息でござる!」も観ましたがとにかく展開・キャラクタの心情が支離滅裂で、悪い意味で展開が読めませんでした。
(一番のツッコミどころは元主君の姫が近くの牢で自殺して転がっているだろうのに、平兵衛と会話で伊賀衆の策略を見破ったことに興奮している大膳のシーンでしょうか)
主人公側の伊賀者達に対して共感すべきところはなく、敵側である織田信雄軍の方が余程親近感が湧きます。
國村隼、伊勢谷友介の演技かっこよかったです。
無門は主人公ということもあって少年漫画かラノベの如く戦闘スペックが高く、ピンチになってもご都合主義補正が働いて切り抜けていきます。
大野ファンならキャーとなるのでしょうが、そうでない私は白けてしまいました。
色んなサイトのレビューでこの作品を繰り返し観に行っている人達が居ることに正直驚いてます。
主役が大野じゃなかったら動員数は絶対半分以下だったと確信しています。
回数を重ねる毎に違う見方が出来る
もう…何なんでしょうね…。何度観ても、最後にはもう1度観たいと思ってしまう。
初見では「?」がいっぱいでした。なんでここでこういう感情になるのか?それを見出したくて何度も映画館に足を運んでしまう…。
気づいたんですが平兵衛の父が息子に築城をけしかける場面、最初のときと回想のときと声のボリュームが違う。回想では語尾を強くして明らかに息子に聞かせている。これも演出ですね。でも陳腐には感じないから不思議。
「川」の対決の直前、平兵衛が無門に「踊らされていた」と告げた時、最初は分からなかったけど、無門の眼の色が変わっている。けどここで戦いを止めても平兵衛は報われない。だから一瞬で無門はいつもの表情に戻る。だけど
、金のためにどんなことでもする虎狼の族に自分を捨てた親を重ねて怒りの感情を煮えたぎらせていた。それが平兵衛にも、無門が「分かったよ。」と明らかに表情を変えたあの時、分かったんでしょうね。だから「頼んだぞ」という答えになる。
そして闘いが進んで2人だけの世界へ。刀を交わらせて堪えているとき、平兵衛も少し笑っていたような…。きっとそれは、どちらが死んでもこの想いはきっと報われると感じたから。段々動きが鈍っていく平兵衛の刀を振り払った時の無門の表情は「虎狼の族は必ず滅ぼす」という想いだと感じました。
そしてラストシーン…わたし今まで無門の「表情」を主に見てたのかな?何度目かの視聴で目を半分瞑って耳だけで無門の「感情」を感じた時、涙が溢れました。今まではなかったんです。少し涙が溜まるだけで。それくらいあの叫びには色んな感情が込められていた。
やっぱり、小茄子を砕いた後の「あの眼」は大野智だからこそ出来たのだと思います。
結果は大切な人をなくしてやるせないものなのに、なぜか安心もする。それは無門が伊賀の者に背を向ける時、怒りだけじゃない、悲しみ・慈しみがあったから。虎狼の族に2度と染まることはないだろうとあの背中が感じさせてくれました。もう大丈夫だと。
観終わったあと、自分のなかの全ての邪念がなくなり浄化された気持ちになります。ほんとうに大野智を中心に創り出される世界は不思議です。
「今日は映画館行こうか?どうしよう?」
上映が終わるまではそんなことを毎日思う日々になりそうです。
あくまで個人的な見解です。長文失礼致しました。
ちなみに4.5にしたのはまだこれから新たな発見が出来そうという意味で0.5残しました。
最高、ざっくり言えば男のロマン
人生で見た映画の中でダントツかもしれない
終わった後も頭の中は忍び忍び忍び無門お国、日常生活に支障がでるほど面白く、最高な映画でした。
織田軍の侍、伊賀忍び、もう系統が違うがイケメンすぎた。
あと、前半から後半にかけての無門の姿は、言葉にできないヤバさです(語彙力)
無門、無門…!ってかんじです。
もう語彙力がないのでとにかく興奮したし、自分的には3箇所(中盤、後半、最後の前)大泣きするところがあったし、だけど何十回も自分と周りみんながクスッと笑うところがあって、本当に楽しかった。忍びかっこいいし、たくさんの人に見てほしいです。
映画とかあまり詳しくないので、こんな語彙力のない意識の低いレビューを書いてくいません。
でも伝えたいです!最高ですこの映画。
かっこいい。
誰が見ても楽しめる、すごく満足する映画だと思うけど、特に男子中学生男子高校生が見たらめちゃくちゃ満足すると思う!
人で無しなので、共感できる話ではありません
大野くんは、ハマり役だと思いました。
アクションも良かったと思いました。
國村さんがかっこよかった!
しかし、何故戦っているのか?
何故そう考えたのか?わからなかった。
信雄の首を預けとくのは何故?
自分の持っている茶入れで、懸賞かけて、好きな人が死んで、なにがしたかったのかもよくわからなかった。信雄倒すと5000貫だとか言うが、自分は簡単に枕元まで行けるのに、何故懸賞なのかな?
北畠氏の娘から茶入れで、敵討ち引き受けたのも果たせてない。
お寺に戻ってきて、上忍になにかするのかと思ってたけど、中途半端。
お国が殺されて、無門は帰るだけ?
無門とお国の関係も、家に入れてもないやん。
お国が、無門に戦えという理由もわからない。
まあ、人で無しなので、そんなもんですよ。と言われたらそれまでですね。
私には全く合わない映画でした。人に勧めることはないです。
出演者が良かっただけに、好きな人から観たら、いい映画なんだろうなぁと思います。
レビューの点数が高いから、行ってみようなんて思わないことにします。
どこが家族で楽しめる映画なんですかね。
ニンジャ・オブ・イガ 組織票の陰謀
公開楽しみにしていました!
すっごく、面白かったです!
ハラハラ、ドキドキ、ワクワク!
大野くん、カッコイイ~!
笑える所もいっぱいあったし、感動もしました!
もう一度見たいです!
…ってのは冗談で、
同日公開のハリウッドが海賊なら、こちらはニンジャー!
実際にあったとされる伊賀忍者と織田軍の争いを基にした和田竜の小説を、中村義洋監督が映画化。
ちなみに、今ヒットしてる「22年目の告白」を観に行かず(理由は他にもあるけど)、こちらを観に行った理由は、実話を基にした忍者vs侍、「のぼうの城」の和田竜原作、そして中村監督作であるという点に期待して。
で、その期待は、微妙だった。
確かに、昨今久しい忍者を題材にし、素直に楽しめる戦国エンターテイメントではあった。
でも…、思っていた以上に軽いノリ。それはそれで見易いが、初っぱなからこのノリなので、乗れるか否か。
日本人でも興味引かれる忍者vs侍がどう描かれるのかと思ったら、もう完全に漫画。史実の重みナシ。
幾ら忍者とは言え、あんなアクション出来ないでしょ。海外で公開された暁には、またヘンな誤解が生まれそう…。
普段はテキトー、自由を愛し、銭で動き、隣国からさらってきた女房に頭が上がらない。
が、誰もが認める伊賀一の忍び。
無門のキャラはユニークで魅力的だ。
だけど何だか、同日公開の海賊ヒーローと被って…。
さらにそれを大野が演じると、藤子不二雄の名作を汚したあのキャラをただ忍者に置き換えたにしか感じなかった。
で、あるワンカット、カメラ目線があったり、大野のPVみたいなアクション・シーンあったり、エンディングは勿論嵐の曲で、かなり辟易…。
ずっとこんな感じだったらヤだなぁ、と思っていたが、中盤から後半にかけてはなかなか持ち直し。
伊賀の国に攻め入るは、信長の“小倅”・信雄(のぶかつ)。
親の七光りで今の座に居る彼の、絶対に追い越す事など出来ない父を持った彼の苦悩。
その本音をぶちまけ、忠誠心薄かった家臣が彼に忠誠心を向けるシーンは結構グッと来た。
“川”と呼ばれる忍び同士の一対一の対決。合戦シーンはリアリティーの欠片も無いのに、“川”は大野と鈴木亮平の熱演と体を張ったアクションも相まって、凄みと真に迫るものがあった。
鈴木亮平演じる平兵衛は元忍者だったが、ある理由から忍者全てを嫌悪し、織田軍へ。
彼の役回り、彼の父もメンバーである伊賀忍者のお偉いたち=“十二家評定衆”の企み…。
“虎狼の族(やから)”“人でなし”と呼ばれる忍びの者たちの非情さ。
無門自身もそうだったが、ある悲劇によって…。
前半は内容やノリも含めイマイチで2・5採点にしようと思っていたが、中盤~後半でプラスで、採点3。
それでも3。人それぞれ好みはあるだろうけど、氾濫する5採点にはならないなぁ。
それにしても、あからさまな組織票としか思えない本作一本だけの高得点大量レビュー。
きっと、十二家評定衆の術にでもかかってるんだろうね。
どれ、自分もその術にかかって、絶賛レビュー&採点5にして、共感沢山得ようかな(笑)
コメディ時代劇
想像以上にゆるく軽く見せる演出で、少し拍子抜けしてしまった。
忍者達の合戦のシーンは迫力あるはずなのに明るくポップな音楽が流れ重い場面でもヘラヘラしてる、その独特な空気感は面白いんだけども、
クライマックスをどこに持って行きたいのか分からなかった。
対織田軍の合戦の扱いはあまりにも軽く、平兵衛VS無門の一騎討ちは魂の入ったアクションに迫力と凄みがあって最高だけどクライマックスと言うには少し物足りなく感じてしまった。
最後に伊賀忍者VS無門に大きく展開するのかと思いきや、お国の死であっけなく終わるしなんだか消化不良な気持ちになる。
そもそも無門をはじめ伊賀の忍者達に全く共感、感情移入できないのがキツいのかな…
平兵衛を討ったあと人が変わったようになる無門にはおお〜っと思ったけど。
一人一人結局何がしたいのか終始イマイチ分からなかった。
ただ大野智や鈴木亮平のアクションシーンは本当に最高だった。
物凄い努力してきたんだろなと思えるし役者陣の演技も良かったので、もう少し構成と演出をしっかりして盛り上げて欲しかった。
迫力溢れるアクション時代劇が観たかったなー。
コメディとしては笑いどころ多くて良かったんだと思う。
あと見間違えかもしれないんだけど、忍者の中にもと弾丸ジャッキーのオラキオいなかった?笑
突然のテイッ!でめちゃめちゃ笑えた…
心のトゲ
お国は無門に「可哀想に」と言っていたが、映像に出てくる虎狼の輩は、皆、無門と似たような境遇のものたちばかりなのに、ちっとも可哀想には描かれてはいなかった。
これは演出構成上の失敗なのか?
それとも、意図的なものなのか?
理由が知りたくて、また、映画館に足を運ぶことになる。
無門と大野智
己の欲のためだけに戦う虎狼の族から他人を思いやる気持ちを持つ「人」に変化していく無門の物語。
アクションはコメディータッチのシーンから迫力あるシーンまで様々であり、飽きさせなかった。
大野智のバラエティー番組で見せる緩い表情と演技や歌唱時に見せる真剣な表情、ダンス時の軽やかで華麗な動きを生かした無門にぴったりの配役であったように思う。
2回観たけど、やっぱり面白かった
綺麗に整理されたストーリー、時代劇の常識を覆す演出、面白かったです(特にダンスしながら避けるところ)
それを見事に演じられた役者、ワイヤーを手動で引っ張った人達、沢山の人が関わって完成したのが感じられました。
作品にチームワークの良さが現れていたし、背中で引っ張っていった主演の力もすごいなと思います。また観に行きます。
全89件中、41~60件目を表示






