「ファンの期待をはるかに超えた!」忍びの国 O-CHANさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンの期待をはるかに超えた!
いきなりだけど・・・
無門(大野智)が平兵衛に言うのよ。・・・(=^・^=)にゃにを?
あっけらかんと人を殺していた無門がさ。
あの殺人ゲームのような「川」のシーンで。
・・・だから(=^・^=)にゃにを?
「教えない」
私、今日で二回目でしょ。
だから「見とどけてやる」って覚悟してたのに
どうしても「川」の場面を正視できなかった。
「これは演技だから・・・」とわかっていても・・・
それほど凄すぎるの。クライマックスの「川」はさ。
平兵衛と無門の心がワンカットの中で変わっていくの。
その心の変化が辛くて見てられない。
「もうやめろ!」「誰でもいいから、二人を止めろ!」
って叫びたくなるのを抑えるの。やっとの思いでね。
もしかすると、変わっているのは、二人ではなくて
観ている私の方なのかもしれない。
「君の名は」を観たときもそうだった。
変わってくのは主人公の高校生たちなのに
もしかしたら、観ている私が変わって行くような・・・錯覚?
それを確かめたくて、何度も劇場に行った。
「忍びの国」は、だから、特別な作品だと思う。
点数で評価するような映画ではないかもしれない。
自分で見て確かめるべきものがある映画だよ。
・・・でも(=^・^=)きみがお金出すわけじゃないからにゃあ。
「うるさい!」
実は・・・
お国(石原さとみ)も伝えるのよ。
無門が平兵衛に言ったのと同じ言葉で。
「本当の名前を教えて?」と頼んで、無門からその答えを聞いた後にね。
言うだけじゃないんだけど・・・(=^・^=)にゃに?
「自分で確かめろ!」
・・・じゃあ、何て言った(=^・^=)んにゃ?
「それも、自分で確かめなくちゃだめ。」
現実の世界では、ありふれている。
日常生活では、フツーに使う言葉だわ。
そして・・・その言葉には、中身がない。
あっても、薄っぺらい感情だ。
そんなもの2日もすればどこかに飛んで消えてしまうくらい軽い。
だから・・・
本当につらくて仕方がないときは決して使わない。
使っちゃいけない言葉だと思ってた。わたし。
それなのに、あえて
この作品の中で・・・
たぶん、2度。それを言わせているんだよ。
それって・・・「届けたい!」ってことでしょ?
その言葉のほんとうの意味とほんとうの使い方を。
忘れてない?忘れるべきじゃないんじゃない?
・・・って感じでさ。わたし・・・
無門やお国に、命がけで教えられたような気がするわ。
「君の名は」を観終わったときも似たような思いがした。
忘れている、忘れかけている大切なモノを見つけたような。
教えられたような。
PS.監督の演出雑過ぎない?
後は好きにやって!的な演出ばっかじゃん!
・・・と初回のときに感じたことは
私が浅はかでした・・・かも。
最高に楽しくて、泣けて、ハンカチがベットベト。
はまっていくから。
「もう一度、観に行けたらいいなあ。」
また、ハンカチで手がふけなくなったら。
監督の演出は正解だって言ってあげるわ。
嵐ファンの期待をはるかに超えた!
大野智と言えば「怪物くん」って時代は、今日で終わった!
初回を観た日。
エンドロールをぼんやりと見ながら・・・
自分の感動を整理できなくて言葉が出なかった。
エンディング「つなぐ」を聴きながら・・・
心地よく余韻につつまれていたい。
不思議なエンターテインメント作品だと感じた。
でもまだ・・・受け取れきれた気がしない。
そのくらい感じるものにあふれた作品だと思う。
もう一度観たいと感じる・・・3度目は
もっと深く感じるかも・・・と、思ってしまう。
何度もリピートさせる魅力にあひれた作品なのだ。
そう感じている人が私だけじゃないことがうれしい。
「君の名は」のように。
言いすぎかなあ?
ま、(=^・^=)どうかにゃ?