マッド・ドライヴのレビュー・感想・評価
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90年代後半の英音楽業界の裏事情を覗き見する気分
原作小説を書き、脚本も担当したジョン・ニーブンは、英国の音楽業界で10年働いたのちに専業作家になった。そんなわけで、一般の人には知り得ない業界の裏事情がリアルに描かれているのが最大の見どころ。会議でボスの顔色をうかがいながら失言しないよう苦心する様子など、シニカルなエピソードに笑わされた。
90年代後半、ブラーやオアシスといったブリットポップが流行していた時代の話なので、当時の音楽が好きな人なら一層興味深いはず。まあ、ニコラス・ホルトが扮する野心家の主人公が、出世のために邪魔な同僚を殺してしまうなど、現実的な範囲から逸脱してやり過ぎな感もあるが、どんな業界でも実際に起きる足の引っ張り合いを誇張したものだと解釈できなくもない。
良識も善意も愛情も無用。手段を選ばずにのし上がっていくアンチヒーローものが好きなら、そこそこ楽しめるだろう。
レビュー
なかなか軽味で観れる映画。展開もそこそこあるが、どんでん返しもなく、映画の時間自体も短いので、サクッと楽しむのにもってこい。ただ、やはり見るべきはマッドマックスでも好演したニコラスホルトの演技。これからも癖のある演技を見せてくれそう!!
意外と楽しめた。グロ注意。
金欲しい,したくないことはしない,誰かの下につくのは嫌、その他にも問題のある主人公。こんな性格しててよくこれまでこれたなって感じです。
もしその後の話があるとしたら結末の地位で満足できるのかな?それとも諸々一段落のでそこに落ち着くんでしょうか?人によりけりだけど周りや部下の子が黙ってないでしょうね。
あと嫌殺人事件を1人で捜査しないでしょというツッコミどころ等ありますが、そういうもんだったと納得しときます。
ニコラスホルト、いい演技だった。
野心
90年代イギリスのレコード会社のA&Rの話。
沢山の野心家の中、自身の野心の為なら殺しも厭わない主人公。
面白可笑しくハチャメチャなストーリーで悪くはないけど、イマイチテンポが悪くて笑いもハチャメチャさもノリきらず垢抜けない。
野望のミュージック・ロード
1990年代のイギリス、どんな手段を使ってでも音楽業界でのし上がろうとする青年を描いたサスペンス。
それにしても、幾ら主演がニコラス・ホルトで音楽がジャンキー・XLとは言え、この如何にもな邦題は…。
原題の方がしっくりくる。
まあ確かに、“マッド”な内容ではあるけど…。
主人公がゲスい!
全ては自分の野望、欲望の為。
上司も同僚も踏み台。
自分が失敗し、同僚に出世のチャンスが訪れようものならば、手段は一つ…!
とあるシーンは鬼畜の所業!
自分は音楽には疎いが、劇中彩る90年代のイギリス音楽はファンには堪らない筈。有名ミュージシャンの実名も。
が、有名ミュージシャンを皮肉ったり、音楽業界の裏事情の暴露、何より音楽業界に身を置きながら音楽など本当は愛していない主人公の性格が映画そのものを表している。
そんな主人公の顛末は…?
ウディ・アレンの2005年の作品風とだけ言っておこう。
11月公開予定。
WOWOWにて先行放映。
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