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ベン・ハーのレビュー・感想・評価
全16件を表示
新・ベン・ハー
第32回
アカデミー賞計11部門を受賞した
スペクタル史劇
1959年版「ベン・ハー」は
3時間半の長編作品で
インターミッションありでしたが
リメイク版は、最新技術で再現し
一気見できる範囲に
ローマ帝国を舞台に
エルサレムの名家に生まれた
ジュダ(ユダ)・ベン・ハーと
その義兄弟のメッサラ
信じるものが異なり
メッサラは
地位と名誉を求めて
ハー家を出て行く。
ローマ軍に入隊したメッサラは
戦い進め 凱旋。
二人は再会を喜び合うが
ローマ支配へ抵抗があるベン・ハーは
メッサラに総督を狙う者達を教えろと
聞かれるが 教えない。
ベン・ハーの家で匿っていた
若者が 通りをゆく
総督に矢を射った為
家族を守ろうとして
自分がやったと告白し
メッサラに
ガレー船の奴隷送りとされる
一番の見どころは
やはり、競技場での戦車競走。
宿命の対決シーンは迫力満点
ベン・ハーが乗る白い馬の登場は
オマージュでしょうか
ベン・ハーに競技場での
行動をアドバイスする族長役の
モーガン・フリーマンが
印象深かったです。
聖書や、絵画に描かれる
ナザレのイエスも登場
チャールトン・ヘストン版では
その後ろ姿しか見ることができないが
リメイク版では、
人間的なイエスで登場するのが
驚きでした。
闘いの末、
ベン・ハーとメッサラの
友情が復活し
家族達もHappyendとなり
良かったのですが
時間的に無理があるのか
もう少し
各状況を具体的に表現されていたらと
思いました。
ラストED曲も素晴らしくて
最初はAdele が
歌っているのかと思いましたが
Andra Dayの
「The only way out」でした。
素晴らしい歌声です。
歴史を知ることが出来て興味深かったが、主人公ベン・ハーへの共感が難しかった
ティムール・ベクマンベトフ 監督による2016年製作のアメリカ映画
原題:Ben-Hur
チャールトン・ヘストン主演のものは見ていないが、古代ローマ帝国やイエス宣教、その時代のユダヤ社会が描かれていて、かなり興味深くはあった。戦車競争も迫力があった。
少し調べてみると、25万人収容可能な大競技場もあり、ユダヤのヘロデ大王は4つの戦車競技場を建設したとか。どうやら、あの観客の熱狂はあり得るいうことらしい。ただ,ローマ帝国のガレー戦の漕ぎ手が奴隷というのは、フィクションであった様で、実際は属国からの募集した人間が下級兵士の身分で漕いでいたとか。
ただ、正直物足りなさも感じた。一つにはジャック・ヒューストン演ずるユダヤ名家の息子ベンハーに迫力を感じず、共感も覚えなかった。むしろ一緒に育ったが家を出て激戦の中勝利を得ていくことでローマ帝国で総督の地位を得たメッサラに、戦車レースで足を失ってしまったメッサラ・トビー・ケベルに同情を覚えてしまった。その結果なのか、レース後の二人の友情復活もあまり感動を覚えなかった。
ロドリコ・サントロ演ずるハンサムなイエスの姿も興味深かったが、十字架に貼り付けられ血が流れていたが、復活の暗示もないまま、ベンハーの母と妹の難病消失という奇跡が起きていたことに違和感を覚えてしまった。
スタッフ・キャスト
監督ティムール・ベクマンベトフ、製作ショーン・ダニエル ジョニ・レビン ダンカン・ヘンダーソン、製作総指揮マーク・バーネット ローマ・ダウニー キース・クラーク ジョン・リドリー ジェイソン・F・ブラウン、原作ルー・ウォレス、脚本キース・クラーク、 ジョン・リドリー、撮影オリバー・ウッド、美術ナオミ・ショーハン、衣装バルバーラ・アブジューシコ、音楽マルコ・ベルトラミ、視覚効果監修ジム・ライジール
出演
ジャック・ヒューストンベン・ハー、トビー・ケベルメッサラ、ロドリゴ・サントロ、ナザニン・ボニアディ、アイェレット・ゾラー、モーガン・フリーマン。
1959年
同じタイトルですが1959年版と別の映画としての鑑賞をおすすめします。
理由
物語が前作と要所要所で違い戸惑うので全く別の映画として観ていただきたい。
競技の迫力、凄かった💦💦
許す心の広さ、、、。
自分は持っているだろうか?
慈愛。
いくつもの正義とイエスキリスト
面白かったぁぁぁぁぁ。
長いので避けていて損しました。
これは名作。
歴史的背景を知らずとも、イエスキリストがユダに売られた時代だと言えば
誰もがわかることと思います。
宗教色があるので毛嫌いされるかもしれませんが、それを超えても観て欲しい作品。
First to finish, last to die. 悪評ばかりだけど楽しめました。
有名な59年の「ベン・ハー」は観た事がないので比較はできないですが、これはこれで楽しめました。だって昔の「ベン・ハー」って4時間+50年以上前の映画って気楽に観るにはハードル高過ぎ!個人的にはこのリメイクも十分に楽しめたのですが、本国アメリカでは転けて、日本では劇場では上映されずDVDスルー・・・そんなにダメだったか!?
戦車戦とか迫力があって面白かったんですけどね。後、安定のモーガン・フリーマン!逆にポッと出てきたキリストさんに違和感がありました。原作ではキリストさん出るの重要なパートなのかも知れませんが、削ってもよかったのでは?
昔の作品に思い入れがある人にはNGかも知れませんが普通に観る分には問題ないと思われます。
リメイク版にしては良い作品
前作はかなりの大作だった記憶がある、まだ10代だったので4時間は長過ぎたような、途中の場面はほとんど覚えていなかったが リメイク版は時間も2時間と丁度いいのてはないかな、ただストーリー展開としては少し無理している部分もあったような気がする。
作品内容よりも
俳優のキャラが弱すぎて、入り込みずらかった。
イエス・キリストが出てきたのは驚いた。
が、主人公と見た目が似ていて、少しこんがらがってしまった。(笑)
戦艦のシーンは良かったが、戦車のシーンは見辛かった。
トータルでは楽しめた。
追記: 1959年のベン・ハーを観たら、映像だけの張りぼて作品に思えて、星マイナス
奴(メッサラ)が報いを受けないのは許せない
映画「ベン・ハー」(2016)
(ティムール・ベクマンベトフ監督)から。
1959年に製作された同名映画をリメイクした歴史アクション大作。
そう書かれてしまうから、つい比較したくなるが、
同名の別作品、と考えてしまえば、作品評価は出来るばず。
ストーリーや主人公など、鍵となる部分はほぼ同じでも、
4時間を2時間に縮めた時点で、もう別の作品と考え方がいい。
さて、主人公は、ユダヤの王子・ジュダ・ベン・ハー。
戦いの最中、ローマ軍の反勢力「ゼロテ」の子どもを守ることを選んだが、
その結果は、彼から簡単に裏切られることになり、
自分の家族ら、大切にしたい人たちがローマ軍に捕まることとなる。
映画だから、最後は家族と再会できたけれど、本来なら殺される。
自分の甘い判断により、家族が殺されるとしたら、
それは、正義感でも何でもない気がした。
5年に及ぶ「奴隷船」での重労働も、自分の判断が招いた結果として、
受け入れなければならないのではないだろうか。
「奴が報いを受けないのは許せない」「家族の無念を晴らすんだ」
そんな言葉が主人公から発せられ、「復讐」のために、
競技場で戦車競争をして勝つ、とした設定が、薄っぺらに感じた。
もっと大きな目的のために戦って欲しかったのは、
愛を訴え続け、張付けにされた「イエス」との差を痛感したから。
物語としてはハッピィエンドなのに、スッキリ感がなかったのは、
こんな理由なのかもしれない。
だからこそ「ベン・ハー」のタイトルを付けて欲しくなかったなぁ。
罪深きリメイク
はっきり言って見る前から期待は最低値。
そもそも59年版は、自分にとって非常に思い入れがある作品であり、今でもハリウッド往年の名作で好きなのは?…と問われたら、すぐ思い浮かべるほど。
別に自分だけではなく、映画ファンなら誰もが疑問に思う筈。
何故、リメイクした?
どんなに現代技術の粋を駆使しても、映画製作の粋が結集した59年版を超える事は天地が引っくり返っても無理。
ガッカリするのは分かってても、やはりどうしても気になるので見てみたが…、その通りだった。
まず、59年版の4時間近い尺を、2時間に縮めた時点でドラマ性の豊かさは消えた。
冒頭、キリスト生誕の件は丸々カット。ベン・ハーとメッサラの関係を簡単にナレで済ますというお粗末な始まり。
その後の展開も駆け足気味。
最も許せないのは、砂漠で喉が渇れたベン・ハーに、キリストが水を飲ます一番好きだったシーンがカットされていた事。別の似たシーンはあったが。
よって、ベン・ハーはどのタイミングでキリストを崇めるようになったか今一つ伝わって来ない。
これじゃあドラマにじっくり浸れもしない。
全体のバランス的に、ドラマよりアクション色が濃い。
初「ベン・ハー」の方や59年版が長過ぎて苦手な方には史劇アクションとして見易くなったかもしれないが…、コレジャナイんだよな…。
きっと作り手は、59年版の戦車競争シーンを見て、現代ならもっと迫力あるシーンが撮れる!と思ってリメイクしたに違いない。
確かに海上戦や戦車競争シーンは最新VFXを駆使して再現。
特に戦車競争シーンは極力CGに頼らず、臨場感と迫力は思ってた以上にあったが、どうも今回のリメイクはこのシーンありきの印象が否めなかった。
宗教色も薄められ、イエス・キリストは顔出しで人間味ある描かれ方。
これらの要素が鼻に付いた方にとってはさらに見易くなっただろうが、ここが本来のドラマの肝だった筈。
同じ時代に生まれ、同じ時代を生きた二人の男。
片や隣人を愛し、片や復讐を糧とし…。
運命とも言える廻り合わせで出会った時、
復讐の果ての赦し、慈愛。
ラスト、奇跡は起こっても、今回あの崇高なメッセージやテーマはあまり感じられなかった。
キャストが揃いも揃ってカリスマ性も魅力もナシ。
モーガン・フリーマンに至っては、何故出た?
1億ドルの巨費を投じた超大作史劇映画を見てるというより、破格のスケールの史劇TVシリーズを見ている印象だった。
59年版とリメイク版は別物、いちいち比べる見方はいけないし、あーだこーだ指摘する自分が卑屈なのも充分承知。
でも、それでも、
ダメなものはダメなんだ!
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