劇場公開日 2019年4月26日

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「あの名作SFへのオマージュとアンチテーゼに満ちた分厚いドラマ」アベンジャーズ エンドゲーム よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あの名作SFへのオマージュとアンチテーゼに満ちた分厚いドラマ

2019年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作『~インフィニティ・ウォー』はサノスが6つのインフィニティ・ストーンをコンプリートして指パッチンしたら宇宙の生命の半分が消えてなくなりましたという話。さて本作でアベンジャーズの残党はどうやってサノスに立ち向かうのか?この後に控えているスパイダーマンにどう繋がるのか?ところでナタリー・ポートマンはどこに行ったのか?等々色々気になることはありつつも、てっきり打倒サノスが肝だと思いきや全然違う。喪失感と戦う人々の姿、世界を取り戻す最後の希望に対する躊躇い、そして何より自分の過ち故に大切な人を失ってしまったのではないかと自問するヒーロー達の苦悩。劇中でもコスられますがこれは20世紀の名作SFのアレ(自粛)に対するオマージュでありアンチテーゼ。そこは近々公開予定のホラー映画“Happy Death Day 2U”とある意味同じアプローチ。MCUが丹念に積み上げてきた壮大な物語をサクッと串刺しにしてパラパラと七味をかけた脚本がとにかく素晴らしいです。ということで3時間のうち2時間は泣きっぱなしで残りの1時間は大爆笑。映像が美しいのはもう言うまでもなく、大画面をこれでもかと最大限に使った贅沢極まりない構図で見得を切るヒーローの皆さんの勇姿が眩しくてしかたないです。

印象的な名台詞も山程ありますが一番印象的なのは“3000回愛してる”かと。これにはお父さん号泣です。しっとり始まってしっとり幕を閉じたドラマに、去年の『レディ・プレイヤー1』鑑賞時に味わった"こんな映画を作ってくれてありがとう"という感謝に彩られた多幸感で胸がいっぱいになりました。

『インフィニティ〜』と『キャプテン・マーベル』だけは最低知ってないと置いてけぼりを食らうので鑑賞のハードルがやや高いっちゃ高いですが、出来る限り大きなスクリーンでの鑑賞をお勧めします。

よね