THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションのレビュー・感想・評価
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【”天才贋作画家の、余命僅かな息子を想っての改心。そして息子の3つの願いを叶える。”今作は、天才贋作画家とその父と息子との一度は壊れた絆の再生を描いた少し沁みる作品なのである。】
■収監中の天才贋作画家レイ(ジョン・トラヴォルタ)は、暗黒街のボス、キーガンに判事に金を掴ませ手を回してもらい早期に出所する。
それは、脳にステージ4の癌がある息子ウィル(タイ・シェリダン)に会うためであった。
だが、その交換条件で、ボストン美術館に展示されるモネの名画”散歩、日傘をさす女”を贋作とすり替えて盗むよう強いられる。キーガンはそれを、カルロスという男に大金で売りつけるつもりだったのである。
ウィルは、最初は父に対し距離を置くが、自分の三つの願いを叶えるという父の言葉を聞き、その願いを叶えて行くのである。
<ウィルの三つの願い>
1.幼き時に別れた母、キム(ジェニファー・イーリー)と会う事。
⇒レイは、キムを訪れ、クスリ依存だった彼女を説得し、3人でランチを取るのである。息子ウィルは全てを見抜いていたが、レイに素直にお礼を言うのである。
2.セックスがしたい。
⇒レイは、売春宿の女を紹介するが、レイを追っていた捜査官(アビゲイル・スペンサー)が追って来たのを知り、未遂。だが、二人は逃げる際に危険なビルの間を飛び越えて、又、絆が出来るのである。
そして、レイとジョゼフは、ウィルのガールフレンドの家に彼を連れて行き、彼に最後の別れを告げさせるのである。
3.父の贋作作りの仕事を手伝って、自分の癌を治すために作った借金を返済したい。
⇒レイは最初は反対するが、掏りの父ジョゼフ(クリストファー・プラマー)の協力も得て、レイが、モネの名画”散歩、日傘をさす女”の贋作を描く様を見て、父の仕事を理解し、三人はボストン美術館からモネの名画を盗み出すが、キーガンに嵌められそうになる。だが、それを予想していたレイたちは、ジョゼフを偽鑑定士に仕立て、見事に盗み出したモネの名画”散歩、日傘をさす女”を基に戻すのである。
・そして、3人はウィルの最後の度になるであろう、南の島へバカンスに行くのである。そして、弱って行くウィルが、南の島の海岸に張ったハンモックの中で、意識が混濁して行く中、レイは彼に”もっと、旅を続けるぞ”と寂しそうに伝えるのである。
■今作では、自らの人生に後悔を抱えるジョン・トラヴォルタの表情が良いし、死を覚悟したタイ・シェリダンの儚い表情も良いし、何よりも名優クリストファー・プラマーが、亡き妻の墓の前で、息子と孫について語る表情など、とても良いのである。
<今作は、天才贋作画家とその父と息子との一度は壊れた絆の再生を描いた作品なのである。>
親子三世代で名画と贋作をすり替えろ
天才的な贋作の腕を持つレイ。仮出所を控えていたが、ギャングのボスと裏取引して早期出所する。
再び犯罪の世界に戻る為…? ではなく、息子に会う為であった…。
またまたこのおバカな邦題のせいで他愛ないB級犯罪アクションに思う。“最後のミッション”って…。
ジャンルは犯罪サスペンスだが、実際は意外や親子(と祖父も入れての三世代)のドラマであった。
今は祖父ジョセフと暮らしている息子ウィルは、ガンで余命僅か。どうしても会いたかった。
父親として出来る限りの事をしてやろうとする。ランプの魔法の精や七つの龍の玉じゃないけど、願い事を3つ叶えてやる。
ウィルの願い事。一つ目は、母さんに会いたい。母親とは生まれてから一度も…。真っ当な人物や暮らしではなく、会うのを拒んでいたが…。二つ目は、セックスがしたい。ワォ!
そして三つ目は…。父さんを手伝いたい。
早期出所の条件として、ギャングのボスからある犯罪計画を強いられる事になったレイ。
美術館に侵入し、モネの名画を贋作とすり替えて盗み出せ。
仕方なく了承。チームと連絡取っている所を、偶然ウィルが聞いてしまい…。
普通だったら父さんバカな事は辞めて!…と言う所だが、僕のせいだから…。
勿論断るが、息子の必死な願いに…。
思わぬ協力者がもう一人。父ジョセフ。
厳格で、裏取引までして出所してきた息子を叱責するが、その真意を知る。父にツテがあり、協力を。
父・息子・祖父。親子三世代で名画強奪…!
本当に強奪したら親子3人して犯罪者になってしまう。
贋作を用いたトリック。女刑事とのコンタクト。ギャングのボスを捕まえろ!
贋作画家としてのイロハやノウハウをもっと見たかった。
派手な見せ場やハラハラドキドキスリリングさは今一つ。
ギャングのボスの小物感。
難点も多いが、父ジョン・トラヴォルタ、息子タイ・シェリダン、祖父クリストファー・プラマーが三世代アンサンブルを魅せてくれる。
一時のニコラス・ケイジやブルース・ウィリス以上にB級C級のアクションやサスペンスに出演して心配のトラヴォルタ。
本作はその中でもマシな方だったのでは…?
男三世代の愛に感動と切なさ
クライムムービーかと思っていたら男三世代の深い愛と切なさにジーンとくる作品でした
ストーリー上贋作である必要があっただけのように思ったし、ワルの小物感がすごかったのと、拍子抜けなくらいあっさりと緊張感ない犯罪シーンで、そのへんが盛り上がりに欠けたけど、この作品のメインテーマは男三世代の愛でした
今作でもジョン・トラボルタっていかつい感じでしたが息子を想う目が優しい
そこにおじいちゃんのクリストファー・プラマーがとっても良い!
息子のタイ・シェリダンの儚い感じも良かったし、この3人で作品がステキに仕上がってました
3コの願いの2コ目を言える父息子ってとっても良い関係
ずっと離れてた母もみんなが優しい
キレイなビーチでの切ないラストシーン、そこもとっても良かったと思います
歳を取ると
ヒューマンドラマです。
癌に侵された息子との時間を過ごす為、名画強奪を強要された贋作画家の苦闘を描く物語。
ジョン・トラボルタが主演する名画贋作で味付けしたヒューマンドラマ。「息子を治すため」ではなく「最後の時間を過ごすため」という切ない設定。最後の親子の触れ合いが、とても丁寧に描かれています。無理に「悲劇」にせず感情演出を抑えた分だけ、とても美しい物語になりました。
ただ、その分、贋作作成、名画強奪の物語が物足りなく、寧ろ蛇足にすら感じられたのが残念。サスペンスを期待して鑑賞すると物足りなく感じられるかもしれませんね。
私的評価は普通にしました。
男3代、人生とは・・・
タイトルなし
ジョン・トラボルタ演じる贋作画家が末期がんの息子のために、ギャングに金を払って刑務所を出る。借金のために見事ギャングを出し抜き、警察と組み、難局を切り抜けるが、ラスト親子で海岸で残りどの位生きられるかわからない息子と過ごす姿が切ない。
疑問符が消えない
ファンタジーだよな
これ、全体を通して見ると、サスペンス、ミステリーとかではなくファンタジーだよな、と。そう思って見るなら、綻びだらけのシナリオも、まあ許容できるのかもしれない。
中盤まではほぼヒューマンドラマ。それはそれで見れなくはない。贋作画家という設定も面白いと思う。ただ、ガテンな雰囲気満載のトラボルタに画家はちょっと笑
後半はもう、ミスショット連発という感じのサスペンス劇で緊迫感とは無縁のゆるゆるな展開。鑑定がじじいてトリックでもなんでもねえ、ていう。(贋作の精度関係ないだろ)そんなのの連発。で、ラストは余命僅かな息子とじじいと美しいタヒチのビーチ。
で、思ったわけです。これファンタジーだな、と。ファンタジーでいいんだよな、と。そうでも思わないとな。。
思いがけなく、面白い。
男のみの親子三代
いい映画でした。少し短い映画でしたが見応えありました。面白かったです。あと感動します。
ラストのもし願いが叶うならなにを願う?この質問からの返答、沈黙、見つめ合い、2人は何を思ったのか。どんな想いにせよそこに愛があるのは言うまでもないと思います。
その後のエンドロールのBGMは物悲しですね。
レイの作った贋作がどう判断されたのか気になります。ウィルも頷きながらにっこり笑って満足気だったので、後々レイの元に返されるといいなと思いました。
シガーで乾杯
父と息子のお話
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