闇金ウシジマくん ザ・ファイナルのレビュー・感想・評価
全93件中、41~60件目を表示
人を信じる
劇場版4作目にして、最終章。
丑島から金を借りた訳あり債務者たちの顛末と、それを冷徹に見つめる丑島…というのがいつものパターンだが、やはり今回は一味違う。
丑島が闇金業に身を置く事になった理由が明かされる…という触れ込みだが、それはさほど印象に残るものではなく、丑島と彼に関わる者たちの今昔のドラマの方こそ見応えあった。
カウカウファイナンスに金を借りに来たのは、丑島や柄崎の中学時代の同級生・竹本。
貧困者の彼は“誠愛の家”なる場所で働いていたが、そこは、入居者に過酷な労働を強いる貧困ビジネス。
そこを取り仕切っているのは、中学時代のある事件から丑島を激しく憎む非道な鰐戸3兄弟であった…。
最終章、丑島を襲う最大の危機。
その鰐戸3兄弟以外にも、
何かと因縁あるクレイジーな女同業者・茜。
過払い請求や闇金に滅法強いやり手弁護士。
でも、違った意味で丑島に立ち塞がる難敵は、竹本だったのではなかろうか。
この竹本、メッチャイイ奴なのである。
何よりも人の善意を信じ、相手がどんなクズでも我が身を犠牲にしようとするくらい。
偽善者!…と言いたい所だが、ちゃんとそれを有言実行。
問題ありだらけのウシジマくん登場人物の中でも、異例の善良な人物。
だからこそ、丑島の難敵なのだ。
丑島は、金、金、金。その前には、人の善悪や人を信じるなど眼中に無い。
竹本は穏やかに異を唱える。強欲は罪だよ、と。
金や人に対して真逆の考えの二人。
丑島は相手が知人だろうといつも通り冷徹に対応するが…、竹本がこんなに人を信じる訳には、中学時代の丑島の影響があった…。
中学時代…
丑島が転校してきたのは、まるで「クローズ」のような荒れた中学。
転校早々目を付けられた丑島はクラス皆からボコられる。そのリーダー格が、今や丑島の頼れる部下・柄崎。
こういう経緯あったのか…。(漫画読んでないもので)
尚、中学時代の丑島を演じる狩野見恭兵の口調や雰囲気など丑島っぷりが見事! 第一声の「ゴミ? ああ、テメエの事か」なんてウケた。
で、
皆からボコられた丑島だが、唯一加担しなかったのが、竹本。
以来、水と油のような二人だが、何故か親しくなる。
ある時、柄崎の仲間が鰐戸3兄弟に拉致られ、図らずも柄崎と共に、死ぬかもしれない対決に乗り込もうとする…。
この時、対決を控えた丑島と柄崎の本当の顔が印象に残った。
柄崎には口は悪いが、優しい母親が居た。
丑島はクズな祖父の世話をする。
飼っていたウサギを竹本に預ける。このウサギ、母親の形見。丑島は母親の事が大好きだったのだ。
また、もし本当に人の事などどうでもいいと思っていたら、柄崎と同行しただろうか。
本当は、人が大好きな丑島。
そんな丑島の本意に、感動し憧れる竹本…。
再び、現在。
窮地を乗り越え、鰐戸3兄弟や実は悪徳だった弁護士とケリを付けた丑島。
別に本作に限った事ではないが、丑島たちもれっきとした違法の側。さらに悪い奴らに一矢報いたダーティ・ヒーローのようにいつも描かれるが、今回ばかりは丑島にも重石が残った。
丑島と竹本の末路は決して後味良いものではない。
竹本は仲間の為に過酷なものを背負う事になるが、彼が信じた人の善意は決して…。
竹本を見送った丑島。
一度停車させた車の中で、その後信号待ちの車の中で、彼は何を思ったのか。
友を救えなかった罪悪感か、人は変われると信じていた竹本だが自分は自分の信念を貫くしかない自ら背負った十字架か。
ラストカット、冷徹ではなく、明らかに、人間・丑島が居た。
その表情が忘れられない。
映画の中では1番
映画ウシジマシリーズの第4作目。
ヤミ金くんを元に作られています。
原作でもかなりクレイジーなこのシリーズを映画化、、
細かい部分まではさすがに再現出来なかったけど、面白かったです。
過去のウシジマ、江崎の役はピッタリでした。
加納が出てきましたね。笑
評価が分かれるこのシリーズ、僕は好きです。
竹本はいい奴だ、ホントに。。
“優しさ”の無力さに憤る。社会の縮図を切り取る問題作。
【賛否両論チェック】
賛:優しさ故に身を滅ぼしていく竹本の姿が、丑嶋と鰐戸三兄弟との戦いの中で、なんとも切なく映るのが印象的。社会の裏側で苦しむ人々のリアルを描き出す内容に、改めて考えさせられる。
否:狂気の登場人物達による理不尽な暴力は、観る人によってはヘドが出そう。足の切断等、グロシーンもかなりあるので、苦手な人には向かない。
一応お話としては、前作までを観ていなくても楽しめそうですが、過去のネタも登場するので、やはり観ておいた方がイイかと思います。
今回は最強の闇金・丑嶋馨の中学時代にもスポットが当てられ、過去と現在を行き来しながら、最凶の3兄弟・鰐戸達との壮絶な命のやり取りを描いていきます。その中で、優しさだけが取り柄の竹本が、その優しさ故に自ら破滅へと進んで歩いていく様に、なんとも言えないやりきれなさが残ります。
また、理不尽な暴力が果てもなく繰り返されるストーリーは、思わず目を背けたくなるほどで、苦手な人には全く向きません。
そんな全部を引っくるめて、社会の裏側を否応なく突きつける、ある種の社会派の作品といえそうです。
シリーズ最強!
自分の中でウシジマくんシリーズ中で一番感動したと思う。クズだった甲本が竹本によって改心されたところはトリハダたった!
今回は金の大切さというより人に対する愛に着目してる感じが強い気がした
にしてもさいはらの12年前の子かわいいね。
玉城ティナって子
あのご飯食べたい。
ついに劇場版ファイナル。原作を知らないのでウシジマこと馨ちゃん
の過去も全く知らなかった(なぜこの仕事を始めたのかさえも)自分に
とって衝撃的かつ納得できる内容だった。辛い場面の連続ではあるが、
ウシジマたちの過去を演じたヤング勢がもう上手すぎるもんで泣ける。
よくこの行ったり来たりの時代構成を謎解きの如くピタッと当てはめ、
現在の彼らに(台詞までも)繋げたなと感服する。やってる仕事は違法
でもそれを上回る悪徳業者を炙り出し成敗しているような勧善懲悪感
すら漂う稀な作品だったが、情に流されず冷淡にふるまうウシジマの
一本主義が最後まで貫かれるのがいい。でも最後…あの横断歩道での
無言の数十秒は…能面に涙だったな。柄崎んちのご飯は忘れられない、
鰐戸(安藤)との因縁も、戌亥との友情も、犀原の落とし前も繋がった。
弱者を食い物にする連中に嵌ることなく、地道に生きていきましょう。
(しかしこの作品、食べてる料理がいつも美味しそうで羨ましくなるわ)
暗いがおもしろい
シナリオはほとんど漫画と同じだったが、やはり実写でみると暗い感じが増していて、ウシジマくんらしさがでていた。
竹本役の永山絢斗が笑顔で正義を貫こうと葛藤する役を好演していた。
ただ、ラストに少しやすっぽさが残ってしまったのが残念。
想像以上。
想像以上に面白かったです。
ファイナルなのがとても寂しい。
今までずっと見てきたうしじま、えざき、茜など過去が描かれていて、とても面白かった!
特に、ウシジマの子役の子は雰囲気があってとてもよかった。
とてもよく山田孝之さんのことを研究していると感じました。
えざきの子役の子もえざきらしさが出ていてよかったと思います。
けど少し、かっこよすぎな気がしました笑。やべさんにはわるいけど笑
がくと三兄弟も素晴らしい演技でした。
頭へこんで、唇切られたのはもはやちょっと可愛そうな気がしてしまった。笑
ラストの頭にたくさん刺されたシーンも、間宮さんよく頑張ったね。
竹本もよかった!
10日で5割って言ってるのに、初日で利息分引かれたら5割じゃなくて10割だよって竹本が言ったとき、あ、確かにそうだよねって笑
今までずっとウシジマくんシリーズを見てきたのに、なんも思わなかった笑
竹本賢いんだからもっとましな仕事できただろって思ってしまいました笑
全体的によく練られた脚本だと感じました。
いつものことだけどリズムがよくて、観ていて飽きない工夫があった。
過去編をかくのは、現在編への組み込み方がすごく難しいところだと思う。
普通の人情ものみたいなのと違って、ウシジマくんみたいな映画はとくに。
けど、とても分かりやすく違和感なく見れたし、何よりずっとみてきたファンにとって過去編が胸にくるものがあった。
普通の映画だったら、過去編の尺が多すぎるって言われるかもしれないけど、ウシジマくんファイナルに限っては今までずっと見てきたウシジマの過去を存分に見せてくれてありがとうっていう気持ちだった。
あんなに死ぬ覚悟で喧嘩にいく中学生が本当にいたら、見てられないし問題だとは思うけど。笑
いつも冷静で容赦なくて、無表情のウシジマの感情が唯一揺れた瞬間。
それが、ラストの竹本を見送る車の中のシーンだと思う。
一度車を止めろと言ったウシジマ。
車を止めるえざき。
行けというウシジマ。
行かないえざき。
なおも行けというウシジマ。
過去を知るえざきだからこそ、ウシジマの気持ちが痛いほど分かる。
もしかしたらウシジマは車を飛び出してバスをとめて竹本を助けるのかな、なんて一瞬でも思った私は馬鹿者です。
今までのウシジマくんを見てればわかること。
最後までウシジマがウシジマらしくて、よかったです。
よくあるすべてがハッピーエンド的なラストはこの映画に関しては全く望んでいないから。
ラストカットのウシジマの表情がなんとも言えなくて、あぁ、本当に終わっちゃうんだなと実感しました。
見応えありました!
テレビシリーズからずっとファンで、映画も楽しみにしていました。
part3がちょっと拍子抜けだったのでファイナルもどうなるかと思いましたが、すごく見応えあって、面白かったです。
最後のウシジマくんの表情がたまりません。。
みなさん書いてはるとおり、子供時代のウシジマくん役の子がすごくウシジマくんで、上手でした✨
星マイナス0.5なのは、美容界のカリスマのくだりは、いらなかったかも、、ということで。
これで終わっちゃうのか。。残念。寂しいです。。
やっぱり苦労して稼がないとダメ
人が人を見捨てたら何も残らない。善人な永山絢斗も可愛かったけど、太賀すごいねいいよ!で、もっとすごかったのは中学生のウシジマを演じた狩野見恭平くん完全にウシジマ降臨って感じで良かった!
シリーズ最強。
今まではクズな債務者がメインだったけど、今作は丑島君の現在と過去をシンクロさせて丑島君がメインで楽しめました。丑島君の少年時代の子役が中々良かったです。丑島君は子供の頃から「やるなら徹底的にやれ」みたいな感じでクズ相手には容赦無かったんですね。因縁のライバル鰐戸兄弟(危険なイカレ野郎の三男)、明らかに逆恨みでライバルになった柏原茜、でも鰐戸兄弟の三男を後にネットで調べたらジャニーズ並みのイケメンでした。 丑島役の山田孝之 かなり役にはまってて演技が本当に上手かった。常に冷静でどんな窮地に追い込まれても決して取り乱さない、表情の演技も最高です!ファイナルは今までのシリーズと違ってヒューマンドラマでした。(エロさやグロさも一番でした。)本当に終わりなの?いつかリターンズで戻って来るでしょうね
貧困ビジネス、過払い相談弁護士などの時事ネタの吸収はよい。 どうに...
貧困ビジネス、過払い相談弁護士などの時事ネタの吸収はよい。
どうにもぬぐえない違和感は大きく2点。
・竹本のガッツがあれば貧困ビジネスに世話にならなくとも何かしらできっと成功するはず。普通にどこかで働け、竹本!
・鰐戸兄弟は12年前に丑島にあれほどの恨みをもっているなら、丑島を徹底的に追跡してとっくに復讐しているはず。なぜ今頃か?それでいて同級生竹本は割と簡単にカウカウファイナンスを見つけてしまう。
疲れと感動が
ウシジマくんシリーズならではの、取り立てシーンはあまりなく、顎戸三兄弟との因縁の対決がメインの作品。
顎戸三兄弟の残虐な行為は目を逸らしたくなるほどだったが、ラストの終わり方はとてもいいと思う。
ウシジマくんの中学時代を演じていた子はとてもよかった。だが、あのような世界があると、恐ろしい。
さまざまな試練がウシジマに襲いかかるわけだが、弁護士を倒すシーンはウシジマらしくないところがかなりよかった。とてもスカッとした。美容の商品を売ってた人が倒されて欲しかった。
最後の竹本くんがウシジマくんに話していた言葉が印象的だった。
最後に、モロ師岡と真野恵里菜が出ててよかったです。
全93件中、41~60件目を表示