劇場公開日 2016年7月16日

「【映画館が無くなっても、人は映画を観るのである。現況下のミニシアターの状況と被ってしまう作品である。頑張れ!ミニシアター!】」映画よ、さようなら NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【映画館が無くなっても、人は映画を観るのである。現況下のミニシアターの状況と被ってしまう作品である。頑張れ!ミニシアター!】

2023年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■とあるシネマテークに勤めて25年になるホルヘ。
 その仕事を楽しみ、誇りを持っている彼だが、シネマテークはここ数年で観客が激減していた。
 そんなある日、賃料を8カ月も滞納していた建物から立ち退きを迫られ、シネマテークの閉鎖が決まってしまう。

◆感想

・打ちひしがれたホルヘが荷物をカバンにまとめ、町を去り、床屋に入り髪を切り、気分一新、馴染みの女性と映画を観に行く姿を、モノクロ、スタンダードサイズというノスタルジックな映像で写し取った作品。

<近年、映画館やミニシアターが徐々に減ってきている。名古屋でもつい先日”名演小劇場”が休館してしまった。だが、一方、星が丘三越内にある映画館が2年振りに再開された。僥倖である。
 配信が進んでおり、私も平日は配信で映画を楽しんでいるが、週末はなるべく映画館に足を運ぶようにしている。
 映画は、矢張り映画館で観たいモノである。
 今作は、そんな映画館やミニシアターを愛する者には色々と考えさせられる作品である。>

NOBU