ショコラ 君がいて、僕がいるのレビュー・感想・評価
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中途半端…
サーカスで道化師として人気を博した黒人が舞台俳優を目指すものの、人種差別の壁を越えられず、無念の死を遂げるラスト。悲しい結末になってしまった。大した芸もなく、野蛮人の振る舞いで飯を食っていた田舎劇団からかつての売れっ子道化師ジョルジュに技を教わり、パリの劇団で一流道化師となったショコラ。しかし、白人の前で結局は笑い者になっている現実に我慢できなくなる。という気持ちはわかる。しかし、田舎劇団の恋人をあっさり捨て、酒やギャンブルに明け暮れ、相棒のジョルジュへの敬意もない。ジョルジュも素っ気ないし、給料も田舎劇団の時から、ショコラに明かさず、多く取っているし(ジョルジュのお陰なので仕方ない面もあるが)、最強のふたりをイメージしていただけに、二人の友情が感じられない。一番可愛そうなのは結婚した?マリーで、彼女の愛が報われない。期待していただけに残念だった。ジョルジュ役の俳優がチャップリンの孫とわかってびっくりした。
小娘みたいな泣き言はよして
映画「ショコラ 君がいて、僕がいる」(ロシュディ・ゼム監督)から。
人種差別が当然の時代、白人と黒人で芸人コンビを組み、
「小麦粉とチョコレートはうまく混ざらない」と言いつつも、
「黒人が白人に思いきり蹴られる」ネタで、大衆の人気を得る。
しかし「真の芸術とは、風穴を開けることだ、人々の範となる」と、
人種差別的なネタからの脱却を図り、奴隷に近い黒人たちにとって、
希望の星となり、独り演劇の道へ進もうとする。
演じるのは「シャイクスピア」の中から、黒人主役の「オセロー」で、
「俺以上にリアルに、演じられるものはいるか?」と豪語して、
スタートするのだが、結果は散々で自信喪失。
そんな状況下、ギャンブルやアルコールに溺れていく彼に、
「演劇とは、リスクの伴う芸術」となだめながらも、
「『俺こそ真のオセローだ』と自分で言い出したのよ。
小娘みたいな泣き言はよして」と、突き放すシーンが印象に残った。
プライドを傷つけられた彼が「失礼だぞ」と大きな声で言い返しても、
「じゃあ、しっかりして」と切り返す場面は、
何気ない会話なのかもしれないが、こういう彼女がいたからこそ、
立ち直っていけたのではないか、とメモをした。
「中途半端なプライド」ってジャマなんだよなぁ。
タイトルはショコラだけど
相方のフイティトが声をかけて コンビになったのだから
もう少しフイティトの気持ちが察せれるくらいはスポットを当てて欲しかったな
ゲイバーみたいなところに居るシーンがあったけど、彼はゲイだったのかな?
実はショコラを愛していたのかな?
と思ってしまう…
実話なので、再起してハッピーエンドにならないところなど かなり辛い終わりかたであり
それでも実際の二人の動きをエンディングで見せてもらえて
笑えて
泣いて終わりにならない作品でした
微笑ましいけど
2人が出会って、売れて、そこまでかなり順調で、もしかしたらこのまま行くのか?と思いましたが、人種の問題が絡んできました。
白人にとって黒人は笑いながらいたぶられるような存在という言葉はかなり考えさせられた。
現代ではありえないことだけど、そんな風潮に歯止めをかけようとしたのは勇気が出た。
オマール・シーはさすがの安定感。
表情で全てを語る。
とても社会派でした
100年前のフランスの風景を楽しめました。
前半は黒人道化師ショコラのサクセスストーリーがテンポ良く進行していく。ここまでは楽しく鑑賞出来ました。しかし後半は一転して、フランスに根強く残る黒人差別に苦しめられ転落していく重い話になってしまった。
主人公ショコラの女性に対する酷い振る舞い、差別に反発しつつも易々と酒・ギャンブルにのめり込んでいく弱さ、映画の主人公としては共感できませんでした。相棒フィティットもイマイチ素顔や心情が見えないまま。
痛快に楽しめる映画ではなく、100年前の社会の不条理を描いたちょっと悲しいノンフィクション映画でした。
描写が弱い
黒人パフォーマーの、人種差別に負けずがんばって花開く
物語だと思っていたのですが、
まあ確かに獣を見るような目で見られ、難癖つけられて
牢獄へぶちこまれ、など、酷い仕打ちはされはしましたが、
案外とんとん拍子でスター街道を駆け上がったあたりで、
ギャンブルや酒や女にどっぷり浸かり、自信過剰気味に
ステップアップを目指しますが大衆には受けず、
惨めな最期を遂げる…て、
結構、自業自得じゃね?という印象…
結局自分は黒んぼだ、という不条理な思いもこの
堕落へのきっかけなんでしょうが、そこら辺の描写が
どうも浅いのか、入り込めませんでした。
オマール・シーは相変わらず良かったのでなんとも
残念ではありますが、2.5!
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