京城学校 消えた少女たちのレビュー・感想・評価
全9件を表示
うーん。韓国のトンデモ映画
この映画が語ろうとしていることは、見る人それぞれが頭の中で補完しながら想像するしかないのだろう。いろいろと謎が多すぎる。 演出が狙っているのは、「恐怖と怒りの感情が爆発して少女を覚醒させる」。ということなのだろう。そこにどうやら旧帝国日本軍の悪巧みが絡んでくるから手に負えない。文字通り思考停止になるしかない。まあ、悪いことを企んでいるひどい組織が裏で糸を引いていると思ってくれ、と言いたいのだろう。都合の悪いことは全部日本人のせいにすればいいのね。 劇中で皆のあこがれは東京。夢の暮らしができるパラダイス目指して、彼女たちは日々努力を重ねて病気療養をしている。病気療養が努力?うーん…隔離された環境で投薬治療の名目で人体実験をするための施設に、なぜか少女たちばかり20人ほどが閉じ込められている設定らしい。 ややこしいのが、校長をはじめとする学校の職員たちが日本人(という設定)らしいこと。たどたどしい日本語を意味ありげにわざわざ難しい言い回しにして、韓国人が演じているんだから余計に発音しにくいに決まっている。だいたい当時の日本人は誰もが寡黙で、「風呂!」「食え」「寝ろ」程度の命令口調で人を統率したものである。しかも、日本後のセリフに日本語の字幕がついているから、訳が分からない。きっと何か意味があるんだろうと思うが、思考停止するしかない。あ、普段彼女たちがしゃべるハングルのセリフにも当然字幕がつきます。日本語で。 えっ?どういうこと… 真相は、どうやら軍が秘密裏によからぬ実験を繰り返しており、どうせ助からない病気で身寄りのない少女たちをサナトリウムに隔離し、超人になる薬を開発し戦争を有利にすすめるための人体実験を繰り返しているということらしい。で、主人公の少女が能力を覚醒させ、コントロール不能なモンスターに変わってしまい上層部を叩きのめすラストでおしまい。みたいな。 まさかこの映画を見て日本ってひどい国だとか、統治下におかれた時代にはこんな実験がどこかの山奥で繰り返されたんですよなんて本気で信じる韓国人はいないと思うが、いったい誰が何の目的でこんな映画を作ったのか。ましてや日本語字幕版を製作して、日本で公開する意図は何なのか。 相互理解と分断は常に背中合わせだ。そう思わずにいられない。嫌な時代になったものだ。
the Witchの元ネタか
設定がどこかで聞いたような話。だが日本統治下の公用語の日本語が辿々しくリアルで、韓国人は楽しんでこれを観られるのだろうかと別の意味で気になった。地味顔だがなぜか気になるパク・ソダムは見事パラサイトでメジャーな存在に。
指導!
おじさんたちの大好きな女子寮モノ。1938年、郊外山奥にある全寮制療養学校という設定なので、少女たちはどこか病気があったりするのだが、そこに転校してきた静子=チュランもまた吐血を繰り返す病弱な少女だった。彼女に与えられたベッドには「静子」と書かれた古い名札もあり、かつて同じ名の少女がいつしか消えていった事実を知る。
16人という少人数制の学校では優秀な生徒が2人東京に留学できるという。当時の韓国は日本が併合していたため、韓国語と日本語がちゃんぽんになった会話が聞けるのですが、たどたどしい日本語にはちゃんと字幕がついている親切設定でした。
毎日個々に合った薬を飲まされ、授業前に点滴を打たれる静子。徐々に病気も回復し、吐血もなくなっていくが、結核だと噂されてイジメに遭うのだ。優秀な和恵と優花がみな留学生に選ばれるだろうと予想していた。体育の授業はなぜか走り幅跳びばかりで、和恵と優花だけが4メートル超えだったからだ。
そんな中、大人しい転校生の静子に優しく接してくれる和恵。日本人でいえば井上真央と江口のりこといった雰囲気。おじさん的には、この二人の関係が百合っぽく展開するのかと思っていたが、様相はまるで『The Witch 魔女』の前日譚を観ているかのような展開になっていく。学校を抜け出して二人が見つけたものは日本軍の秘密基地。そして、学校では薬による人体実験によって超人を作るという目的があったと悟るのだ。もう、この手の軍事目的の人体実験はありきたりなのだが、それが発覚するまでが普通のゴシックホラー風だったためにビックリな終盤でした。怪我をしても痛くない、超絶能力での乱闘、撃たれても死なない・・・のかな?続編も予想される内容だったのですが、続きは『The Witch 魔女』を観る方がいいのかもしれません。
少年マンガか少女マンガ
設定や結末は嫌いじゃないけど、ストーリーがもうひとつ。 人物描写や脚本が大げさだったり筋が通らなかったりと突っ込みどころ満載で子供だまし。 もう少しスマートにみせてくれたら面白かっただろうに、あまりにもチープで勿体なかった。
全9件を表示