劇場公開日 2016年8月6日

神のゆらぎのレビュー・感想・評価

全15件を表示

5.0信仰の独り歩きする映画が多過ぎて、鑑賞している側の選択肢が減らされている。(LGBTQ映画の的外れ感と同じ種類の、もっとボカシを効かせた感じかな?)

2025年12月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

異常な宗教団体の教義に翻弄される人々、とは
この映画のホンの一部に過ぎない。
みんながみんな、「運命」というより他に無いものに依って
あの飛行機に手繰り寄せられてしまった。
ただ、話の時間を逆行させれば必ずそうなるというだけだ。
乗るか乗らないか、ギリギリ迷う人達に
「神」は何も言わなかった。
「御仏」でも「先生」でも呼び方は何でも構わない。
ギリギリ迷ってた人達に「この飛行機スグ落ちるよ」と
「預言者」が顕れて来て一言言ってくれれば良かった。
「飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ」
彼女が即決で輸血しても患者は死んだかも知れない。
ドランも奇跡的に完治するかも知れない。
そしたら教団内で地位が上がるかも知れない。
ただそれだけだ。

が、この国では「信仰」という感覚に抵抗が有る
・・・訳では無くなってしまったのかなあ、
「信仰 」=「教育」=「洗脳」(=「人間形成」かな?)
な事実は未だ世界の根底にあり、今後も直接、
「差別」「対立」の原因になり得る。
今時ムラ社会的正義は悪習の言い訳にしかならない。
と、感じていたが、一部ではそうでも無いらしい。
「信仰」が人間を救った事実は無いし、今後も無いだろう。
しかし「神」・「御仏」・「先生」は
「戦争」、「侵略」の発端・言い訳として
歴史的に未来永劫機能させ続ける。
現時点、その「歴史」や「未来」すら「洗脳」の結果である。
現時点、「平和」が実現しない理由でもある。
そうでもしないと「国家」の維持すら危ぶまれる。
他の「信者」が「信者」のままで居ようとする限り
ドランは泣く。神の御旨に従う。
看護婦だけがドランを助けようとした。
彼女の御旨に従えば良かった。
ただそれだけだ。

登場人物は全員が被害者であり、
宗教上の混迷だけで無く、弱き者、愛し愛されたがる者、
悪いと知ってて止められない人間達を、唯の
「しょうもない馬鹿なヤツ」と感じさせない為の
道具として、「馬鹿なヤツ」と並列させる事で、今回
宗教団体の無茶苦茶な教義が使われているだけである。
みんな必要の無い葛藤や悩みや問いかけで困惑している。
一人一人が悪事を行う理由を生み出している。
それぞれの「信仰」や「経験」によって
不条理から逃れられないでいる。
ただそれだけだ。

全編を通して中心にいるその二人は「二世」らしく
「敬虔な信者」の家庭が描かれている。
「排斥」を恐れ不条理を選択しようとする。
「飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ」と
言われ、肯定するか否定するかは個人の信条意思な筈が、
「集団」はそれを許さない。

生まれた時から「信仰」という不合理に生きて来た
「集団」にいる「個人」に選択は出来ない。
「信仰」の不条理には悪意が介在している。
この映画は現代の縮図なのかも知れない。
ホントは今、心が怒りに打ち震えて仕方ない。

「信仰」を行うのであれば、
全てを疑うという選択肢が無ければならない。

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equinox

3.5神への信仰心のゆらぎ

2017年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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重金属製の男

4.0深い

2017年5月20日
iPhoneアプリから投稿

輸血禁止の信仰、飛行機墜落に繋がるそれぞれの人物、万能な神は存在しない。

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素子

3.5飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ

2017年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

グザヴィエ・ドランが主演というよりマリリン・キャストンゲが主役。
キューバ行きの飛行機事故繋がりで交錯し時制が前後する4つの物語
私の選択が、知らない誰かの運命を変える。
マリリン・キャストンゲの薄いグレーの瞳が印象的
エマニュエル・ベアールに似てる

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公開しない

3.0不思議な感覚。

2017年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

すごく不思議な作品だった。
理解に苦しんだ…というか、考えさせられた。
いくつかのストーリーが入り組んでいるのだが、それがひとつの飛行機事故で繋がっているのだ。
人々の運命は神に委ねられているのだろうか…
とても不思議な感覚に陥る作品だった。

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Mi-chan

2.5信仰心

2017年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

信仰心は生きていくためには必要なのかもしれませんが、『死』に対しては何の意味もないものなんですね。そこが、刺さりました。

フィルムは霞がかかっているようで、とても美しかったです。

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ミカ

3.5全能の神と飛行機の墜落

2017年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

輸血の治療を拒否する宗教の信者一家、息子が白血病になるが、看護師の嫁は葛藤する。
麻薬を飲み込み密輸した男は姪っ子に金を渡し、弟の協力でベネズエラに帰ろうとする。
病院に勤める初老の男は、同僚の同じく初老の女性と恋に落ち、駆け落ちしようとする。
旅客機が墜落し、生存者が一名いた。
時制が複雑に絡み合い、ラストになだれ込む。

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いやよセブン

4.0ドラン主役じゃないです:信仰への問いかけ

2016年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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だいず

4.0見えないけれど繋がっている

2016年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

人との繋がりなんてないと思っていても、ある。どうしようもないのだけれどある。意識する事はできないけれど、私たちはどこかでどうしようもなく結びついていて逃れられない。

神の役割は、飛行機が落ちないように守っているのではない…たぶん…

色々なことを考えられる映画でした。

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Momoko

3.5あなたにとって揺らぐものは何か

2016年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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まえじー(★は全部5にする)

3.5様々なテーマが合わさりあい、物語を作っていく。説明が少なく行間で読...

2016年10月13日
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様々なテーマが合わさりあい、物語を作っていく。説明が少なく行間で読ませていく。考えさせられる映画。

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まさき

4.0飛行機に乗る前には見ないで下さい

2016年8月25日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

エティエンヌ(ドラン)とジュリーのパートは基本的に時間が先に進んでいきます。それ以外の三組の人間模様は、飛行機に乗る前の一日の出来事を描いてるんですね。二回見て、やっと話がわかりました。
中盤でジュリーが降りたバスの車体に「人の命を守ろう」と書いてあるのに気がつきました。
助かったのは誰か、注意深く見ていると わかります。

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マリエル

4.5全能の神ね。いないさ。いないから人は悩むのだよ。

2016年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

僕は、家にエホバの勧誘が来ると「僕よりも、あなたの一番身近なお子さんをまず幸せにしてあげてください」と、連れだって歩く子供に同情してしまう。
映画の中で妻に浮気をされている男は、「飛行機が墜ちるのは、全能の神がいないからだ」と、エホバの勧誘を追い返す。それは神の問題ではなく科学の問題ではないかとも思うのだが、まあ、どっちにしてもエホバは招かれざる客である。
そんな彼らにとって、ゆるぎなき信仰こそが自らの存在価値である。
それが、揺れるのだ、現実の難問にぶち当たれば。当然だよ、全能の神なんていないのだから。

で、この映画の深いところは、そのテーマを一本の骨にしていながら、何組もの悩める人間を同時に登場させるカラクリだ。みな、法律的ないし道義的に後ろめたい連中だ。しかし、悪人ではない。言わばどこにでもいそうな隣人なのだ。
何の接点もなさそうな彼らが、脈絡もなさそうに行ったり来たり登場してくる。それが、時間軸が過去と現在を折り重ねて進行しているのだと気付くのにやや時間はかかったものの、そこから先はまるでサスペンス映画を観ているような感覚で釘付けになってしまった。『サードパーソン』を思い出させるようだった。
最後にピースがはまるようにラストに向かうのだが、そうなってほしくないという感情が涙を誘う。その感涙のわけは、悲しさとか切なさとかとは違う。あえて言えば、どうしようもない虚しさか。

ところでパンフレット、あのチラシみたいなので400円は高い。

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栗太郎

4.0ちょっと難解でしたが、観る価値ありです。

2016年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

「カリコレ2016」二本目。
これもチケット販売と同時に即売り切れで、、、今日ようやく鑑賞。
Xavier Dolanの描く、演じる人物にいつも惹かれます。
今回は100%主役という感じではなかったけれど、やっぱり存在感がありました。

いくつかのストーリーが同時進行するので、最初は???てな感じでしたが、だんだんその謎が解けてきます。最後には、なるほどね、、と思わせる、面白い展開。

ドランの相手役のMarilyn Castonguayが美しすぎて見惚れました。

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洋画fan

1.5飛行機が墜ちるのは

2016年8月13日
フィーチャーフォンから投稿

悲しい

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Bacchus