プロヴァンスの休日のレビュー・感想・評価
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田舎のジャン・レノ。明るい雰囲気
田舎が舞台、緑と光と笑顏が溢れかえる。気楽に観て気分を変えられる。
明るさが個性的でよい!と思うには引っかかる点がいくつか。
冒頭のあたりで(もっと言えばTGVの場面だけで)、早々とあら筋が想像できてしまう。この単純さは好みの問題か?
またサウンド・オブ・サイレンスのシーンは、素敵な場面だけれどストーリにはそぐわないのが残念。
そぐわないといえば、予想外の英語の歌や<イージーライダー>も。プロヴァンス映画に若かりし頃のアメリカへの憧れ?
ジャン・レノはこんな役も良い感じだった。が、彼以は全て同じにみえてしまう。年齢も立場も性別も違うはずなのに?笑顔の作り方が不自然なのだろうと。(ただしギターのおじいさんは素敵で、歌とルックスがキラリと光る)
テオもアドリアンも表情つくりがよい感じだけれど、均一笑顔という共通項に引っ張られてしまう。
南仏の風は感じられず
ひと夏の成長
母親(娘)のデキ婚が元で疎遠だった十代の孫たちが、大都会パリから南仏プロバンスに住む昔気質の頑固オヤジの祖父のもとでひと夏を過ごす。最初はケータイが繋がらんだの文句タラタラの孫たちだったが、年上の異性に恋したり、外国からの観光客をナンパしたりして楽しんでいく。
実は祖父には実弟を亡くしたという過去があるのと、若い頃からのヒッピーの仲間たちとの強い絆も持っており、見た目で人を判断してはいけないということを学ぶ。
世代間ギャップのある者同士が確執を経て分かりあう話はありがちなものの、空っ風の吹く夏の南仏の風景がたっぷり味わえるフランステイストの映画。
プロヴァンスの最高の休日
ジャンレノがいい!
フランスの田舎暮らし
ひと夏の思い出
南仏の美しい風土とジャン・レノと天使
フランスの団塊世代も元気そうだ。
ジャン・レノは昔ブイブイ言わせていたナナハンにまたがり孫娘の危機を救うスーパーおじいちゃんで、相変わらず渋くてカッコよかった。おばあちゃんも若々しい。
景色がとにかく美しくて昔読んだ『南仏プロヴァンスの12ヶ月』を思い出した。パリっ子とプロヴァンスっ子の違いなど人の違いも面白かった。
そして、一番最初におじいちゃんに懐いてみんなの心を繋いだ末っ子ちゃんがとにかく可愛いくて癒された。天使だった。
景色最高!ストーリーはそれなり…
コメディでもフランス映画
頭がもやもやする時に
フランス映画らしい「粋」がムンムン
わけあり関係にある頑固爺と孫との交流というテーマは目新しくないし、結末もわかりきっているのだが、出だしからエンド・クレジットまで「粋」がむんむん匂い立ち、エニアグラム・タイプ4の僕としてはベタ惚れ状態だ。「粋」の仕掛けは、冒頭から爆発する。シンプルなアルペジオ1小節+1拍の前奏に続いて、「Hello darkness, my old friend...」 こ、これは「サウンド・オブ・サイレンス」ではないか。えっ?フランス映画なのに「サウンド・オブ・サイレンス」? しかも、今時の歌手によるカバーではなく、S&Gによるオリジナルっぽい。映画の冒頭でこの曲が流れたら、どうしたって「卒業」を思い出す。「卒業」の冒頭、空港の動く歩道に乗っているダスティン・ホフマンを追いながら、この曲が流れた。ぼくだけかも知れないが、「サウンド・オブ・サイレンス」には、これから始まることへの期待と不安をかき立てる「食前酒」のような効果がある。そのあとも、次から次へと60年代〜70年代のポップスの名曲が。前期高齢者を狙い撃ちしているとわかっても、これはもう撃たれるしかない。プロバンスの美しい風景や生活も魅力的だ。お祭りの音楽と踊りは、フランスの伝統舞踊のイメージとは違って、どう見てもフラメンコ。ここでも驚かされるが、よく考えたら、映画の舞台であるカマルグ地方はスペイン国境に近く、地図で調べるとパリよりバルセロナの方が近い。お祭りに闘牛まである。頑固爺と娘との和解を、お決まりのハグと涙にしない演出にも脱帽だ。この和解は、単にひとつの家族の物語であるだけでなく、頑固爺とプロバンスに代表される伝統的・保守的なテーゼと、60〜70年代のポップスやヒッピー文化に代表される粗野なアンチテーゼとの和解であるのかもしれない。この上なくさわやかな気分をもらえる一篇であった。祖父に「レオン」などのジャン・レノ、祖母に「髪結いの亭主」のアンナ・ガリエナ(こんなお歳になったんだ)。
疲れている時とかに見たい作品
ジャンレノさんのおじいさん姿が渋い。
南フランスの田舎を舞台にした心温まる作品でした
よくあると言えばよくあるタイプの田舎を舞台にした偏屈頑固爺さんと子供達の心温まる系作品でしたが、基本こう言う映画は好きなので、ガツンと来るほどの感動が待っていた訳ではなかったですが、程々に癒されて、程々にグッと来て、地味ぃ~に楽しませてもらいました。
これ系の映画が好きな方は、安心して楽しめる内容だったと思いましたよ。
そこまで大きなコトは起こらないし(そこそこのコトは起こりますが)、ベタで予定調和な展開なので、こう言うのがダメな人には退屈に映るかもしれませんが・・・。
まあ何にしても、分かっていても最後は程々にグッと来ちゃう話でしたね。
本質的に親は我が子を嫌いな訳がない、当然孫も嫌いな訳がない、ただお互いボタンを掛け違えただけ・・・そんな関係を修復させる南フランス・プロヴァンス地方の空気感、雰囲気がたまらなく良かったぁ~。
フランスには全く詳しくないのでよくは知らなかったのですが、どちらかと言うとスペインのイメージに近いような、思いっ切りラテン気質の地方なんですね、逆にフランス映画を見ている感じはあまりしなかったかも。
こんなところで老後を暮らしたい、いや老後じゃなくすぐにでも・・・ってまあ仕事はどうするのとか、住んだら住んだでいろいろ大変なのでしょうが、とても魅力的な田舎町だなと、そう思わされるに十分な、ある意味PR的役割も含んだ作品でしたね。
ただ、生まれも育ちもパリっ子・都会っ子の子供達には、そうは映らないは当然のこと、携帯はつながらないし、遊ぶところもないし、最低~、と思春期の子供達が思っても仕方ないぐらい、ホントのどかな地方でしたね。
そんな悪態をつく子供達と相当頑固な偏屈お爺ちゃんのいがみ合いは、もう定番中の定番と言える展開でしたけど、いがみ合いを散々見せられたからこそ終わってみれば感動できる訳で、そこは演じたジャン・レノの名演を楽しみながら、気持ちよくイライラさせられるに限りますね、こう言う映画は。
でも素直になれないところとか、心配しているからこそなところとか、そこは十分伝わってくるだけにホントもどかしかったなぁ。
その間で板挟みになるお婆ちゃん(と言っても見た目相当若いけど)はとても優しかったので、何だか可哀そうで気の毒で・・・でもこう言うお婆ちゃんだったら田舎大好きになるなぁ、しかし爺ちゃん婆ちゃんの過去がワイルドすぎてちょっとビックリ・・・。
それとこの映画は何と言っても聴覚障害の次男坊の可愛さに尽きるでしょう、頑固ジジイの氷のような心も溶かす癒し系の可愛さに、見ているこっちも参りました!
長女のビッチ系でボリューミーなムチムチ感も、印象深かったです。
まあとにかく、音楽、風景、人、全てに置いて心温まる、いい映画だったと思いました、ジャン・レノもこんな爺ちゃん役が似合う歳になったのかぁ。
こんな夏休みも、いいんじゃない?
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