プロヴァンスの休日のレビュー・感想・評価
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ジャンレノと夏を感じたくて
夏も終わりに近づき、8月最後に夏らしい作品をみたいと思い鑑賞。
孫3人が祖父の田舎町プロヴァンスに2ヶ月ほど滞在するストーリー。
ジャンレノが頑固なおじいちゃんを演じているのも新鮮だし、こんなおじいちゃんならちょっと堅物でも言う事聞いちゃうかって思って見てました。
思春期の2人が度々おじいちゃんとぶつかるが、若気の至りっぷりと尖り具合がもはや可愛かった。
プロヴァンスの田舎町の雰囲気や景色、色合いなど些細なものでも絵になってしまう。
BGMが突然アメリカの英語の曲で、これがフランスの曲だったら最高だったのに。
とりあえずどこかへふらっと旅行したくなる作品。
偏屈な祖父との絆を取り戻すストーリーだが
疎遠になっていた偏屈な祖父と家族が絆を取り戻すストーリーで、テーマは分かりやすい。だが、今作はそのテーマを上手く表現できていない。
そもそも孫達との仲は最初からそこまで悪くない。疎遠だったからといって赤の他人のように距離がある訳でもない。口うるさいじいさんだなと思ってそうなくらい。ジャン・レノ演じる祖父は、偏屈ゆえにその人柄の良さが伝わりづらいキャラクターにしたかったはずだ。だが、そんなに取っつきづらそうな感じでもない。そして大したエピソードがあった訳でもないのに、最終的には祖父の人柄が伝わり仲直りする流れになっている。そこが中途半端なストーリーに思えた。
だが、今作の舞台であるフランスの田舎はとても絵になって美しい。この映像美だけでも観る価値はあった。
田舎のジャン・レノ。明るい雰囲気
田舎が舞台。緑と光と笑顏が溢れかえる。気楽に観て気分をパッと変えられる作品。
その明るさが個性的でよい!と言いたいが、引っかかる点がいくつか。
冒頭のあたりで(もっと言えばTGVの場面だけで)、早々とあら筋が想像できてしまう。この単純さをどう感じるかは好みの問題か?
またサウンド・オブ・サイレンスのシーンは、洒落て素敵な場面だけれどストーリにはそぐわない。
そぐわないといえば、予想外の英語の歌や<イージーライダー>もどうなのか。プロヴァンス映画+若かりし頃のアメリカへの憧れ?うーん…。
ジャン・レノはこんな役もかなり良い感じだ。しかし彼以外の俳優は全て同じにみえてしまう。年齢も立場も性別も違うはずなのに?みな笑顔の作り方が不自然なのだろう。(ただギターのおじいさんは素敵。歌とルックスがキラリと光る!)
テオもアドリアンも表情つくりがうまい感じだけれど、均一の笑顔というその他大勢との共通項に引っ張られてしまったのが残念。
南仏の風は感じられず
ひと夏の成長
母親(娘)のデキ婚が元で疎遠だった十代の孫たちが、大都会パリから南仏プロバンスに住む昔気質の頑固オヤジの祖父のもとでひと夏を過ごす。最初はケータイが繋がらんだの文句タラタラの孫たちだったが、年上の異性に恋したり、外国からの観光客をナンパしたりして楽しんでいく。
実は祖父には実弟を亡くしたという過去があるのと、若い頃からのヒッピーの仲間たちとの強い絆も持っており、見た目で人を判断してはいけないということを学ぶ。
世代間ギャップのある者同士が確執を経て分かりあう話はありがちなものの、空っ風の吹く夏の南仏の風景がたっぷり味わえるフランステイストの映画。
プロヴァンスの最高の休日
ジャンレノがいい!
フランスの田舎暮らし
ひと夏の思い出
南仏の美しい風土とジャン・レノと天使
フランスの団塊世代も元気そうだ。
ジャン・レノは昔ブイブイ言わせていたナナハンにまたがり孫娘の危機を救うスーパーおじいちゃんで、相変わらず渋くてカッコよかった。おばあちゃんも若々しい。
景色がとにかく美しくて昔読んだ『南仏プロヴァンスの12ヶ月』を思い出した。パリっ子とプロヴァンスっ子の違いなど人の違いも面白かった。
そして、一番最初におじいちゃんに懐いてみんなの心を繋いだ末っ子ちゃんがとにかく可愛いくて癒された。天使だった。
景色最高!ストーリーはそれなり…
コメディでもフランス映画
頭がもやもやする時に
フランス映画らしい「粋」がムンムン
わけあり関係にある頑固爺と孫との交流というテーマは目新しくないし、結末もわかりきっているのだが、出だしからエンド・クレジットまで「粋」がむんむん匂い立ち、エニアグラム・タイプ4の僕としてはベタ惚れ状態だ。「粋」の仕掛けは、冒頭から爆発する。シンプルなアルペジオ1小節+1拍の前奏に続いて、「Hello darkness, my old friend...」 こ、これは「サウンド・オブ・サイレンス」ではないか。えっ?フランス映画なのに「サウンド・オブ・サイレンス」? しかも、今時の歌手によるカバーではなく、S&Gによるオリジナルっぽい。映画の冒頭でこの曲が流れたら、どうしたって「卒業」を思い出す。「卒業」の冒頭、空港の動く歩道に乗っているダスティン・ホフマンを追いながら、この曲が流れた。ぼくだけかも知れないが、「サウンド・オブ・サイレンス」には、これから始まることへの期待と不安をかき立てる「食前酒」のような効果がある。そのあとも、次から次へと60年代〜70年代のポップスの名曲が。前期高齢者を狙い撃ちしているとわかっても、これはもう撃たれるしかない。プロバンスの美しい風景や生活も魅力的だ。お祭りの音楽と踊りは、フランスの伝統舞踊のイメージとは違って、どう見てもフラメンコ。ここでも驚かされるが、よく考えたら、映画の舞台であるカマルグ地方はスペイン国境に近く、地図で調べるとパリよりバルセロナの方が近い。お祭りに闘牛まである。頑固爺と娘との和解を、お決まりのハグと涙にしない演出にも脱帽だ。この和解は、単にひとつの家族の物語であるだけでなく、頑固爺とプロバンスに代表される伝統的・保守的なテーゼと、60〜70年代のポップスやヒッピー文化に代表される粗野なアンチテーゼとの和解であるのかもしれない。この上なくさわやかな気分をもらえる一篇であった。祖父に「レオン」などのジャン・レノ、祖母に「髪結いの亭主」のアンナ・ガリエナ(こんなお歳になったんだ)。
疲れている時とかに見たい作品
ジャンレノさんのおじいさん姿が渋い。
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