TAP THE LAST SHOWのレビュー・感想・評価
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何を見ているのかよくわからない
なんだかよくわからない。
ストーリーの説明をしろと言われれば問題なく出来るが、だからといってそこになんの内容も無い。
ほんと酷いんだこれ、ゲボ吐いちゃう。
投棄されたドラム缶から廃油が滲みでてきてて、その嫌な虹色をずーっと映してるような映画です。
全体的になんか旧い。
時折差し込まれる、水商売への侮蔑、旧態依然とした男尊女卑、妙に生々しい社会問題が、混沌を助長させている。
「ラストのタップシーンは圧巻」とかいう感想もちらほら見かけたけれども、到底そうは思えなかった。陳腐。
主人公の「天才演出家」感を足そうとしてなのか、その無理矢理加減に辟易。
冒頭とエンドロール以外全部クソの海。時間の無駄。
試写会→ロードショー→DVD購入というTAPファンですが、そこにポジティブな意味はありません。
ここまで神経を逆撫でする作品もなかなか出会えないであろうという記念です。
コテコテ。
あの「太陽にほえろ!」の記念すべき第一回目犯人役がこの人だった(古)
あれからずっと第一線で凄いなぁ~と思いながら、頭にはチンピラ役や
熱血先生役などが印象に残っており、最近ではもちろん右京さんである。
役者としては独特のオーラがあって巧いと思うんだけど(謝っときます)
歌唱力と演出力に於いてはやっぱりないのかしら…と思う結果になった。
タップが主体の話なので肝心のタップは素晴らしいと思うが、それ以外
の見所がほとんど悲しいくらい皆無。昭和の学芸会を観ているような…
いやもうそのドラマ要らないから全編タップでいいんじゃないのと観客
皆さんも思ったんじゃないだろうか。脚本も演出もとにかくコテコテx
オープニングがカッコ良かったのでそれでいくのかと期待していたのに
残念。水谷豊本人がタップをかなり愛しているんだろうな~というのは
場面から伝わってくるのでラストショー24分間は舞台のように楽しめる。
ラストのショーは素晴らしい
最後24分のタップシーンは、本当に素晴らしい。
このためだけに1800円出しても損はしません。
水谷豊さんの舞台挨拶を目当てに見に行きましたが、想像以上にラストのタップがよくて、儲けものでした。
ただ、オーディションに至るまでは凡庸というか、正直つまらない。あと、ほかの方も書かれていますが「相棒」メンバー出すぎです。
水谷豊は中盤までずっと飲んだくれています。
島田歌穂さんや前田美波里さん、HIDEBOHさんにいたっては完全に無駄遣いでしかなくがっかり。
美波里さんのダンスが見たかった。。。(歌穂さんとHIDEBOHさんはちょっとだけダンスシーンがあります)
タップ以外で言えば、認知症のお婆さん役の女優さんの演技がうますぎてくぎ付けになります。
無名?の役者やダンサーをメインにしたこと、タップダンスというちょっと地味?な題材であること、中盤までのストーリーの残念さ、もったいないなあと思いました。
24分間のタップダンスショーは本当に素晴らしい。
それだけに、いろいろともったいないと思いました。
見事
脚本的に意図を読めちゃう部分もあったけど、肝心のタップのパートは楽しかった。
そして、なぜか、ダンサー達は、それぞれ不憫な境遇に置かれてた。
…かなりな確率だ。
だが、しかし
全編、タップダンス愛に溢れた作品であった。
最後のステージは熱気が伝わるような感じで、ついつい体のどこかしらが動いてしまう。…相当な修練の果てにあのステージは成り立ってるだろう事が明らかであった。
見応えある。
タップダンスなど馴染みのないご時世ではあるものの、実にセクシーでアグレッシブでコミカルで、ナイーブなそんなダンスだった。
一世を風靡しただけの事はある。
そして、水谷さんの演出家の芝居が真に迫っていて…タップにというか芸事に半生を捧げてきた男の姿がよく出ていた。
岸部さんのスポンジのような芝居も楽しく、最初に歩いているシーンだけで、この人はショービジネスの世界にいる人だという事が理解できた。
アイドルが出ていないから…。
そんな理由でパスするには、とてもとても勿体ない映画である。
笑顔
エンドロールが終わった時、拍手したくなりました。しなかったけど・・・。
真剣なオーディションのシーン。迫力ありました。
自分はこの時点で、この映画に引き込まれました。
そして、他の方もレビューで書かれていますが、ラストのショーが圧巻でした。
そんなラストのショーで、特に印象に残ったのがステージ上での笑顔でした。
プライベートで問題を抱えながらも、タップダンスに打ち込む若きダンサーたち。
厳しい練習の積み重ねから来る自信と、ステージに立てる喜びとが表れた笑顔だったと思います。
そしてこの笑顔、役としての笑顔ではなく、演じた彼ら彼女ら自身の笑顔だと感じました。
この映画への思いや意気込み、この舞台で踊れる喜び。
何かに真剣に取り組んだ者たちだけが出せる、本物の笑顔だったのではないかと。
だからこそ、スクリーンの外側にいる自分も心を打たれたのだと思います。
帰りにパンフレットを買おうと思いましたが、売り切れでした。
同じように心打たれ、彼らをもっと知りたいと思った人が多かったのかもしれません。
この映画、スクリーンで観ることが出来て良かったです。
好きな作品です。
何かを目指すときって、という感じ
何かを目指すときって、いろいろあって、なにかどうしても抗えないことが起きたり、目指しても報われないとか、ある人はあるんじゃないかと。それに、タップダンスってメジャーじゃないし、狭き門のような気がします。エグザイルのようなダンスがカッコよかったりとか……。
他の評価で演技が、って書いてあったけど、まぁ確かにそうだけど、メジャーで人気があって、演技もすごい俳優さんたちに、あれだけのタップダンスをしろと言ってもできないし。
本物のタップダンスって感じで、すごく臨場感があって、オーディションもすごかったんだろうな、と。
まさに、この映画の出演をしたいからオーディションに来た新人の俳優さんもいただろうし、タップダンサーも多くいたんだろうな、と素人目線ですがすごいと言うか、ここでもドラマがあったんじゃ、と思って見ていました。
彼らにもっとチャンスを、と出演されていた俳優さんたちにのめりこみました。一握りの世界ですよね、こういう芸能の世界って……。
また見たいと思いました。
最後のタップダンスは圧巻でした。ぜひ、二十代の人にも見てもらいたいし、もっと若い、中高生でも感じるところがあるんじゃないかと思いました。
圧巻24分のタップショー。茶番の前振りドラマはいらない。
水谷 豊の念願の初監督作品。監督が夢であったように、作品も夢物語だったりする。
とにかくラスト24分のタップダンスショーが圧巻であることは間違いない。ここにお金を払ったと思えば、まったく損はしていない。拍手ものである。
しかし水谷豊ファンにはいいだろうが、"映画"としては初監督作品らしい未熟な完成度。タップダンスに対する思いだけが空回りして、"演技"、"ストーリー(脚本)"、"シーン構成(映像・編集・セット)"など、全体のバランスが整っていない。
HIDEBOHらに師事した、プロのタップダンサー清水夏生が主演。脇を固めるダンサー役者も皆、ホンモノのプロ。だからタップシーンに妥協はない。その代わりに、演技力が追い付かない。セリフの間や深みとか、学園祭かと思うほどツッコミどころ満載。共演に岸部一徳、北乃きい、六平直政などがいるけれど、脇役のサポートは全体に届かず。
演技者だけが悪いわけではない。そもそもストーリーが単純すぎるのである。天才タップダンサーとしての過去を持ち、いまは舞台演出家の"渡 新二郎"(水谷豊)。すでに栄光の面影はなく、酒に溺れる日々。そこに劇場支配人の毛利が現れて、立ち行かなくなった劇場の閉館のために、最高のショーを演出してほしいと頼まれる。そんでオーディションで次世代の天才を見つけ出して、ラストショーで、実の息子だったと世代交代を見せておしまい。
起承転結の"転"として、支配人が倒れて資金難による興行中止の危機になるのだが、スタッフとダンサーが準備を頑張るのはいいとしても。いちばんの原因となった資金難をどうやって乗り越えたかが腑に落ちない。ここがリアリティの欠ける要因のひとつ。
また、ひとりひとりのキャラクターの掘り下げがなさすぎ。いろいろと人となりを見せようとしているのだが、設定が浅いのか言動に謎が多すぎる。
時代に取り残されたような劇場で、そのラスト興行に無名ダンサーのショーを企画していること自体、興行のセンスがない。だから劇場が潰れる。舞台演出の渡 新二郎が客を呼べるという設定なら、ダンサーを辞めてからの空白期間に、どうしていたのかが描かれていない。実はここが映画としてオイシイところのはず。
やっぱり最後の"タップ"を見せようと前のめりになりすぎて、他すべてが追い付いていない。このチームのショーだけなら、映画で観るよりもナマで観たほうが100倍いいだろう。茶番の前振りドラマはいらない。
関係ない話だが、この映画のプロフィール(映画.com)において、水谷豊の紹介が、"杉下右京役でおなじみの俳優…"って、 あるのが、(これ書いた人は) "若いなー"と感じた。そっか、同世代の松田優作と共演しあった仲とか、"熱中時代"とか、もう水谷豊のキャリアは上書きされてしまったのね。
(2017/6/23/TOHOシネマズシャンテ/シネスコ)
流石僕の先生は〜フィーバー 嵐を巻き起こす〜フィーバー
前半の豊のウイスキーがぶ飲みは何かやり過ぎかなと思った ステッキ叩きつけのレッスンはセッションのパクリかよ?とか思ったが先生やりましたね!後半のタップは鳥肌物 日本映画でここまで凄いダンス久し振りに見たな 岸辺一徳 いいタイミングで逝っちまいやがった 最高でした
和製「セッション」………うん。
「TAP THE LAST SHOW」見て参りました。あんまり興味なかったけど、見るものがなかったので鑑賞。こうかいしょにちの夜なのに観客は6人くらいだった…。本編の出来は、正直褒められたものではない。水谷豊の情熱はヒシヒシと感じたが、情熱と”映画を語る巧さ”はまったく別の話。今年公開の「SING」に似てますよね。
個人的に、水谷豊さんの演技は嘘臭くて嫌いです。そんな嘘臭い演技の水谷豊さんが監督する映画は、出演者みんな演技が嘘臭くなってる。最初のシーンで高速タップ選手権が開かれてバタバタと人が倒れてゆく。なんか、エイリアンに寄生された人間みたいな感じなんですよ。ブルブル震えながらぶっ倒れるみたいな。切迫感を乱すどころか、笑っちゃいました。はい。
ストーリーがとにかくひどい。
落ちぶれリーダーとワケあり若手のトレーニングモノとして、設定はありきたりだけど面白いと思う。しかし全くそれを生かせていない。あとストーリーもすごく雑ですよね。オーナーが倒れたから公演は中止!ってなったけど、すごくなんとなーく上演する流れになるんです。みんなで舞台の組み立てを手伝ってますけど、そんな節約だけで覆るわけがないでしょう。
水谷豊はひたすら酒を飲んでいる。劇映画史上屈指の飲兵衛だ。
そして若手の連中はみんなワケあり。こいつはホスト、こいつは彼女が妊娠、こいつはコミュニケーション障害?、こいつは喘息持ち。どの設定も出しっぱなしで、ストーリーに全く活きてきません。象徴的な設定が、マコトのライバル的立ち位置で招かれたジュン。この両者の関係は互いを高め合うライバルのはずなのに、出会ってから特に何も起きない。ただの仲良し。実は喘息持ちの人も、本番で喘息出ちゃってからの片付け方が意味不明。どういうことでしょう?ホストの人だっていつの間にか晴れやかな表情。
総じて、設定とか状況を順番に説明していってるだけです。そしてそれは出しっ放し。成長の糧だったり、逆境を跳ね返す力にもならない。
「セッション」と同じことがやりたかったのか知らないけど、この出来では足元にも及ばない劣化版ですね。私は、情熱よりも、面白い映画を見たかった。
良かったところ。ラスト24分の中のラスト5分の5強によるタップは素晴らしかった。ここの迫力は見る価値あり。このシーンで1800円中1670円くらいの価値があると思った。あとは水谷豊とマコトが実は親子だったって設定が、粋でした。感心。
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