「キュートなバディムービー」グッバイ、サマー kkmxさんの映画レビュー(感想・評価)
キュートなバディムービー
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なんともキュートな思春期映画でした。
ダニエルとテオのバディ感がたまらないです。絵のコンテストが開催される街・オルー=アン=モルヴァンに着いたときに、2人でウキウキ歩きをするシーンとか最高!
それから、自作のハウスワゴンがとても可愛らしい。花がとても素敵だ。
バディムービーですが、主人公はあくまでもダニエルであり、ダニエルの成長していく姿が魅力的でした。
ダニエルが坊主になるところがイイですねー!長髪時代はただかわいいだけだったダニエルだけど、坊主にしたら表情もちょっと不敵になって、ちょっぴりタフないい男になったと思います。
誰かに頼らず自分で決めて行動することで人間は成長していく訳ですが、やはり顔に出ますねぇ。
一方、テオの気持ちはあまり描かれていないのがやや残念。ダニエルに比べて大人びているし、しょうがないのかな。兄と弟に近い関係性ですし。
とはいえ、テオの言葉「俺に一度でも質問したことがあるか」は悲しくて胸に刺さりました。テオは強いけど、ダニエルよりもずっと孤独だからね。ラストにおいては、テオはさらに孤独な環境に置かれてしまい、なんとも遣る瀬無い。いつの日か、ダニエルと再びツルめるようになればいいなぁと思わずにはいられませんでした。
ロマのキャンプが襲撃されたシーンなど、フランスの暗部もさりげなく描かれていて良かったです。
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