「まず娘から自立しようや、お父さん」ひるね姫 知らないワタシの物語 tktkさんの映画レビュー(感想・評価)
まず娘から自立しようや、お父さん
クリックして本文を読む
高校受験控えた娘に家事を一任させるわ、自宅で徹マンにつきあわせるわ、娘の進路に無関心で、自分の仕事しかキョーミなしの職人肌の父親。始終ムッツリ顔なのにSNSでは饒舌で命令口調。
ココネの友達が「お父さんと話さないの?」と言ってたけど、口下手な父親ってまんま昭和のガンコ親父。
「ウチビンボーだから夏期講習ムリかも」と娘に心配させる甲斐性ナシ父を「筋が通っててカッコイイ!」とか称賛しないで欲しい。
ただ単に家族と向き合わず、自分の好きな仕事に逃げてるだけでしょ。
その成れの果てが、イクコの父親だよね?
娘が大人になって自分と肩を並べると「女だてらに」と排除する。
世の中の女は「自分より劣った幼い娘」であり「父親=男が保護すべきか弱い存在」としか見てないんだよね。
イクコの父親の会議、男性社員ばかりで
女性社員は受付。典型的な男社会の日本企業だったね。
娘の進学に無関心で仕事一徹のココネ父とイクコの父も根は同じなんだよ。
技術も娘も独占したいって男の願望。
愛情じゃなく独占欲や支配欲、心底気持ち悪い。
綺麗事だらけのファンタジーで騙せるのは子供のうち。
親の愛は隔離ではない。
そして技術は生活が豊かになる為にある。
親の愛情と技術は独り占めせず、沢山の人に分け与えようね、という話ではないかと。
作画や演出が宮崎アニメ(コナンやラピュタ)オマージュで既視感モリモリ。
コメントする