「実は巨大ロボットアニメ」ひるね姫 知らないワタシの物語 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
実は巨大ロボットアニメ
クリックして本文を読む
2020年夏、倉敷市在住の高校3年生ココネは自動車工の父モモタローに旅行に行きたいと遠回しに提案するも、無愛想な父はガン無視。そんなココネは眠りに落ちるたびに自分がハートランドという国で幽閉されている王女アンシェンになっている不思議な夢を見る天真爛漫な女子だが、ある日父が警察に連行される事件が発生、父が残したタブレットが事件に関係ありと睨んだココネはたまたま帰郷していた幼馴染の大学生モリオを巻き込んで真相解明に乗り出すが、背後に謎の男達が迫り自分の夢と現実が次第に混沌としてきて・・・からのまさかの巨大ロボットアニメ。
紛れもない自分の分身でありながら同時に最もかけ離れた存在である娘との距離感がつかめない父のもどかしさを桃太郎伝説に被せる意外なトッピング。カリ城やナウシカ他の宮崎駿作品、AKIRA、ガンダム、エヴァ、ベイマックス、果てはギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』、『パシフィック・リム』からの影響も色濃く、エンドクレジットの映像と『デイドリーム・ビリーバー』を噛みしめていると涙腺があっさり決壊、お父さんの為の”高校生最後の夏休み”映画の傑作でした。
コメントする