「夢のようなおとぎ話として楽しめた」ひるね姫 知らないワタシの物語 etoraさんの映画レビュー(感想・評価)
夢のようなおとぎ話として楽しめた
クリックして本文を読む
ラピュタほど壮大ではないが、魔女の宅急便ほど内面を掘り下げないが、絵はきれい、主人公の仕草や性格はかわいい、岡山周辺の描写は心地よい、自動操運転バイクはかわいい、巨大ロボはかっこいい。スクリーンで見られてよかった。
喜ばれそうなエッセンスを集めてさらっと扱った、記号に満ちていて掘り下げが足りないという見方も出来るが、そうした大小の枝葉は「はてしない物語」でいう「それはまた別の物語」とすることが出来ると思う。
悪役に物足りなさを感じる向きもあると思うが、あの程度の存在感に留めておくことにより、ふわっとした、心地よい夢のような映画に仕上がったと思う。よく寝た朝、はっきりと思い出せない、つじつまが合わないんだけどなんか気持ちよかった夢のような。
母親に起こったことについては最後までよくわからず、最後の回顧シーンでヒヤヒヤしたが、それもまた別の物語なのだろう。
魔法のネタバレは東のエデンにも共通するところを感じる。
タブレットのひみつが実は「母親の作成した自動操縦プログラムソース」と知ってショボーン(´・ω・`)として「そこまで現実っぽく紐つけようとしなくても」とも思ったが、
まあ、一介のエンジニアとしてそのような突っ込みどころは目につくものの、誰も自分が昨晩見た気持ちよかった夢にいちいち突っ込んだりはしないだろう。とも思った。
男性として、わくわくし、爽やかになった、一夜の夢のような作品だった。明日の仕事も頑張れる。
因みに、一緒に見てくれた妻には甚だ不評だった(笑
コメントする