「夢と現実の交錯に若干置いてかれた」ひるね姫 知らないワタシの物語 Ryo Hiraoさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と現実の交錯に若干置いてかれた
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久々の神山健治作品。
夢世界と現実の交錯ってテーマは使い古されてるけど、ワクワクするテーマ。
けど、なんだろう。
なんか置いてかれたな。
シームレスに繋がる世界観がどこか説得力に欠ける気がした。
いつも観てる夢が現実とリンクし始める事に中盤で気付く訳だけど、そこの描写が足りなくてまず置いていかれた。
リンクした世界を縦横無尽に駆け巡らせたかったんだろうけど、イマイチ表現しきれてない気がする。
そして何よりナゼ子供心に聞いた寝る前の夜話だった筈のお伽話の世界と現実がリンクしているのか。
そこが一番の肝なのに、何か表現足りない気がするのは俺が理解追いついてないだけなんだろうか。
お母さんが奇跡起こしてくれたんだねー的な表現だったけど、そこもっと繋げた方が良かったんじゃないのかな。
夢世界のストーリーを中心に描いたスピンオフがhuluで観れるので観てみたけど、若干製作の順番の違いなどがあるのか、映画版の下位互換みたいな質の場面が多くて気になった。
同じ画を使えないのはオトナの事情か?透けて見える感じがとても萎える。
表現しきるには絶対的に尺が足りてないし、話の筋だってもう少し膨らませられそうなのに。
成立してる様で成立してないよなコレ。
面白かったけど入り込めない、まぁこれから見る人はテレビで見れば十分。
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