「夢の中で行われる隠喩表現が面白い」ひるね姫 知らないワタシの物語 edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
夢の中で行われる隠喩表現が面白い
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カットの切り替わりでいきなり夢の中とか夢と現実のリンクがうまく理解出来るかなどで賛否が別れる映画のような気がします。
個人的には大変楽しめた作品でした。
ストーリーは夢の中では壮大に世界をまたにかけて、現実では一企業の内部抗争のひと悶着をうまく絡めていたと思います。
映像的に、まずキャラの表情の切り替わりが凄かったです。主人公の表情がコロコロ変わって喜怒哀楽の表現が面白い。お父さんの無骨な表情も場面場面で掻き分けられていて表情から心情が読み取れる感じがとても良かったです。
あと、お父さんがエンジンヘッドで飛びたったあとのここねが追いかける1カット。奥から手前へ走ってくるながーい1カットが良かったですね。
また、タイトルにも書いた夢の中での隠喩が面白い。パンフレットとかを買っていないので間違ってるかもしれないけれど……
髭が魔法をかけて燃やしたのは恐らくネットやマスコミでの炎上、コウモリは民衆の雑多な会社への印象なのかなぁと思いました。
映画序盤のここねの進学へ対する優柔不断さから、終盤での自分で進路を決定する心の成長なども感じることができ大変満足いく作品でした。
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