「自動運転技術にまつわる業界予測の知識が必要かも」ひるね姫 知らないワタシの物語 ふりふらさんの映画レビュー(感想・評価)
自動運転技術にまつわる業界予測の知識が必要かも
完全自動運転が一般的になるとどうなるか?
運転しなくていいから楽ちん便利!というだけの話ではありません。
スマホで呼べばすぐ来てくれて目的の場所に連れて行ってくれる
人件費のかからない安価なタクシーまたはレンタカーサービスが生まれ
一般的な家庭では車を保有することがなくなるだろうと言われています。
そしてそのような時代には魔法のようなIT技術で自動運転技術でも先を行くGoogleやApple、mobileye
また配車をIT技術を使ってスマートに行うUberなどが力を持ち
このままだと車メーカーは衰退しハードを作るだけの下請けになってしまうのでは?と予想されていています。
車メーカーとしてはそうはさせたくないのであくまで自動運転は運転する楽しさを残した半自動運転にとどめようとしたり
車メーカー自体がサプライヤーに任せるのではなく自動運転技術を持とうとしたり
というのが昨今の状況なのですがそれがわかっていないと
なんで社長は反対するの?自動運転ってそんなに重要なの?
というところでモヤモヤして話が入ってこないような。
そんな印象を受けました。
演出については別世界が重要なファクターになってますが
夢が本当か確認するシーンはモリオが一緒に空を飛ぶ夢をみたということしかなく
本当は別世界ではなく子供の頃に聞いた母が会社で戦ったけど味方は父しかいなかったという話だった
ということだと思います。
ほんとにそんな世界があるわけでは無いんだなとわかると
ファンタジーを現実の出来事に置き換える想像ができた人は楽しめたし
できなかった人は全く意味がわからないという演出で
ちょっと不親切で人を選ぶ作品だなと思いました。
母の物語だとわかった場面が重要だと思うのですが
その後もココネがエンシェンを演じてしまったのがわかりづらく感じた原因かもしれません。
おそらくココネの本来の役はジョイだったのかなと思いました。