ひと夏のファンタジアのレビュー・感想・評価
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人に優しく。
素晴らしい才能を持った映画監督だなと驚きました。そして人間に対して何と優しい視点を持った人なのだろうと嬉しい気持ちになりました。良い映画でした観て本当に良かったな。
ドキュメンタリー風ですが、実はとてもテクニカルに撮影している前半パート。日本の山あいの村の風景を美しく、そしてそこに住む人々を虚実織りまぜて優しく映し出してくれています。(お婆さんのインタビューはそこはかとなく悲しく可愛らしく優しくほっこりしました。)幻の女の子の場面、特に廃校での場面には驚きで息をのみました。後半パートへの繋ぎの花火のシーンも素晴らしく感動したな。
ストーリーがはっきりしてくる後半のドラマパートも嫌みなく優しくユーモラスで観ていて良い気分、主役女性の携帯でのストレスフルな現実的な会話シーンとその直後の主役男性とのたどたどしく微笑ましい日本語での会話シーンの落差に監督のクレバーさを感じました。ラストも新鮮な驚きがあって良かった、ありそうで無いよなあのラスト。
チャン・ゴンジェ監督素晴らしい映画を作ります、他の作品も観ずにいられません。
静かに味わう
2部構成で同じ役者が違う役で登場するので,少し混乱するけれど,基本的には違う話かなと思った。奈良県五條市,という正直私はほとんど知らない街が主人公と言えそう。なぜこの街なのかはわからないけれど、普通の田舎の街を舞台に、映画監督が下見に来て、市役所の職員が案内する。街の良さを紹介しつつも,自分のことを語っているシーンが自然でドキュメンタリーのようだった。この街で撮る映画がもしかしたらChapter2なのかもしれない。
観光に来た韓国人女性と柿農家の男性のひと夏の恋。
女性は全て話すことをちょっと怖がり、男性はどこまで踏み込もうか悩みながら、2人のぎこちない会話がこれまた本当の出会いのようで、クスッとなったりがんばれって思ったり。
事件は何もないけれど,静かに楽しめる映画でした。
55点ぐらい。奈良県五條市の広報映画って印象。
一期一会
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