疾風ロンドのレビュー・感想・評価
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どんと来い生物兵器探し!
原作は東野圭吾。
医科学研究所から恐ろしい生物兵器が盗まれた。犯人である元研究所員は事故死。
隠された場所は、野沢温泉スキー場。
タイムリミットは、4日。
拡散すれば、大勢の犠牲が出てしまう…。
果たして生物兵器を見つけ出し、この危機を回避する事が出来るのか…!?
笑撃のサスペンス!
…え?
あ、うん。そうそう。
“笑”撃のサスペンス。
予告編通り、確かにこれ、コメディ。
コメディ要素6割、サスペンスやドラマ要素含めて4割と言った所か。
シリアスな作風多い東野圭吾作品の中でも、肩の凝らない娯楽作。
責任取りたくない所長に押し付けられて、探しに来た栗林。
ところが相手は雪山。雪にハマり、女の子には毒づかれ、靭帯痛めてしまう始末。
で、パトロール隊員に生物兵器がワクチンであると嘘ついて探して貰う事に。
最後の最後に男気見せるまで、ほとんど何もしてない主人公。
阿部寛が安定のコミカル演技。
生物兵…いや、ワクチン探しに協力してくれるのは、パトロール隊員の根津と、スノーボードのオリンピック女子を目指す千晶。
ドドメ色の帽子の怪しい男も狙う。
そこに、
連れてこられた栗林の息子。
スキーが得意な地元の女の子。ゲレンデでゴーグルを外して魅力倍増しの彼女に一目惚れ。(この娘、可愛かったね)
その女の子の同級生と、店を営む家族。
それから、アットホームな家族。
関わりなさそうな人たちも巻き込んで、生物兵器の行方は二転三転。
軽快な展開は見てて退屈はしない。
ムロツヨシvsF○○K大島優子の雪上チェイスはなかなかのスピード感。ま、本人がやってる訳ではないだろうけど。
終盤、栗林とその息子、とある家族の浪花節。
ここで涙を誘って(誘われなかったけど)、二転三転した生物兵器の行方も一件落着かと思いきや、最後にまた一騒動。
…と思ったら、ナイス息子!なオチ。
つまらなくはなかったけど…
結局最後までサスペンスらしいサスペンスは盛り上がらず。
ドラマ的にも普通。
ゆるい笑いに滑れるか滑れないかの、雪山珍騒動であった。
普通かなー
東野圭吾原作ということで見たてみたー
珍しく重くもないし、コメディみたいなもの。
悪くもないが、普段の東野圭吾映画と相当違うもので、慣れない人も相当いるはず。
キャストいいけど、
ムロツヨシの顔見るだけで笑いたくなる。
本格推理にもならない、ただひたすらもの探しの映画。
スキー場で涼しいイメージで夏に向いておるかも、
大島優子とムロのスキー競技ところロングテイクでよかった。
気持ちよかった。
後のスローモーションで喜劇効果抜群(ふざけている印象もあるけど...
普通かなー
シリアスなのにコミカル。シュールな笑いに包まれた、異色のミステリー!!
【賛否両論チェック】
賛:しがない研究員が、“スキー場に隠された生物兵器を探す”という突拍子もない事件に巻き込まれ、奮闘する姿が、シリアスな中にも非常にコミカルに描かれていくのが印象的。心が離れてしまった父と子の絆の修復にも注目。
否:終わり方はやや拍子抜け感が残る。笑いも結構シュールなので、人によっては面白くないかも。
“生物兵器を巡るサスペンス”というと、かなりシリアスなものを想像してしまいますが、こちらの内容はかなりコミカル。ダメダメな窓際の主任研究員が、ひょんなことから生物兵器の回収を任され、空回りしながらも周りを巻き込んで奮闘する様が、ユーモアたっぷりに描かれていきます。
同時に、距離が出来てしまった中学生の息子との関係の修復も、この作品の魅力の1つ。お互いに素直になれない父と息子が、事件を通して時にぶつかり合いながら、次第に家族としての絆を取り戻していくのがステキです。
シュールな笑いも結構あるのと、ラストがやや尻すぼまりな感はありますが、スノーボードの魅力も存分につまった異色のミステリーです。是非ご覧下さい。
映画はいいなぁ。
期待値は高くなかったのだが、映画に対する渇望ゆえに観ることにした。
空腹のときには何を食べてもおいしく感じられるのと同様に、映画もそうであるらしい。
もはや客観的には語れないことをお許しいただいて、以下感想である。
サスペンスの構成が簡素なのだが、それでも全編を引っ張っている。これはやっぱり東野圭吾の功績ではないかと思われる。
根津(大倉忠義)と千晶(大島優子)があんなに一生懸命になれるモチベーションの有り様には違和感があるし、例の炭疽菌が入っているビンは10℃を超えると割れるという枷がまったく効いてないうらみはあるが、それでもよくできていたと思う。
ミステリーは複雑であればあるほど、解けた後の快感があるし、我々はそれをこそ望んでいる。
本作はそんなに複雑ではないし、解決後の爽快感も薄いのだが、それでも好ましい作品に思えた。
吉田照幸監督のストーリーテリングのうまさは並みではない、ということか。
やっぱり、映画はちゃんと観ていかなければ、作っている才能ある人々に申し訳ない。
サスペンスにコメディーの要素を入れるのは凄く難しい。今回もうまくマ...
サスペンスにコメディーの要素を入れるのは凄く難しい。今回もうまくマッチはしていないが、随所に感動の要素などがあり、見応えはないがとりあえずは観れる。むしろ、阿部寛だから映画が大こけしなかったのかとも思う。個人的にスキーをする者として、野沢を取り上げたところにセンスを感じる。
映画にするまでもなし!
映画疾風ロンドを見てきました。
もともと、原作の東野圭吾の原作も、同氏の作品としては評価が低いし、映画の評判もいまいちだったのであまり期待していませんでした。本当に評判通りの作品でした。
あえて言えば、スキーとスノボの追走劇だけが見どころでしょうか。それ以外は全てにおいて中途半端。映画にするには、ちょっと、という作品です。
サスペンスではない
どちらかと言うとコメディかも?
お陰で楽しかったけど。
まあ、結末とかは予定調和だったけど、適当に楽しめた。
原作は読んだことはないけど、映像の方が楽しいかも?
まあまあでした。
もう一回観たいとは思わないけど…。
阿部寛ワールド
阿部寛ワールド全開でとてもユーモアに包まれた作品であった。
東野圭吾原作のこの話を、ここまで面白いものにできたのは、阿部寛、ムロツヨシを筆頭とする個性豊かな、キャストのチカラだと思う。
ところどころ、クスッと笑えてしまう展開に引きつけられた。
また、スピーディーなスキーシーンは、とても見応えがあった。
家族、スポーツにおいても、
なりたいものために行動するのではなくて、一生懸命行動し続けるからなりたいものになれる、そういうことを教えてくれる映画である。
指摘したい点は、最後に全てを公表して、辞職するという選択をするならば、最初からそうすればよかったのではないか思ってしまったことだ。
観る前にイメージを持ちすぎるな!
映画は基本的には個人の主観で観て、良し悪しを評価するものだが、これは東野圭吾さんの小説に、新たなエッセンスを付け足したような映画。スキーで滑降するアクションシーンは、共に滑っているかのような感覚にさせてくれるカメラワーク。ここで書き込みされているマイナス評価は、おそらく映画への評価ではないだろう。
コメディサスペンスを上手く作るのは難しい
東野圭吾原作、阿部寛主演といえば『新参者』をはじめとする「加賀恭一郎シリーズ」だろうが、あちらの作品のテイストは、まぁ、ない。なにせ惹句は「衝撃」ならぬ「笑撃サスペンス」だからね。
偶然からつくりだされレベル4の超危険な細菌が医科学研究所が盗み出され、犯人から3億円の身代金要求があった。
レベル4の危険細菌を不法に所持していたことを知られたくない研究所側は、犯人から送られてきた画像をもとに、細菌の隠し場所を突き止めようとする。
その役割を与えられたのは、中間管理職研究員・栗林(阿部寛)。
隠し場所は、野沢温泉スキー場のどこか・・・
というハナシは、いわゆる「マクガフィン」を巡るサスペンス。
ヒッチコック監督がスパイスリラーで好んで使った技。
どんなものでも構わないのだが、善玉・悪漢の双方が争奪を繰り広げるための「ある品物」が、マクガフィン。
これは、できればあまり意味がないものの方がいい。
無意味であればあるほど、ハラハラ度とその間のコミックリリーフが上手くいくからだ。
まぁ、上手くいくのは、監督がヒッチコックだからかもしれないが。
で、今回は、超危険な細菌兵器。
うーむ、ちょっとシリアスに傾き気味かも。
これでは、笑いが上滑りしてしまう。
ま、狙いは、シリアスになればなるほど人間は滑稽になって笑いを誘う、というところなのかもしれませんが、それにしては少々テンションが低すぎる。
サスペンスが盛り上がらないのは、早々に犯人が死亡してしまい、マクガフィンの争奪戦になっていないため。
途中までは、犯人側がどうなっているのかわからずにハラハラさせるぐらいはしてほしかったところ。
その上、主役の栗林は前半の早い段階で行動できない状況になってしまう。
アクションシーンは若手に任せた、いうことなんだろうが、うーむ、これも減点。
ただし、雪上アクションは簡便な機器で撮影したにしては、なかなかスリリング。
事件解決後のエピローグも長いし、栗林親子の確執と和解は余計。
さすがにコメディタッチのサスペンスを上手く作るのは難しい。
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