劇場公開日 2016年11月26日

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「どんと来い生物兵器探し!」疾風ロンド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5どんと来い生物兵器探し!

2017年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

原作は東野圭吾。
医科学研究所から恐ろしい生物兵器が盗まれた。犯人である元研究所員は事故死。
隠された場所は、野沢温泉スキー場。
タイムリミットは、4日。
拡散すれば、大勢の犠牲が出てしまう…。
果たして生物兵器を見つけ出し、この危機を回避する事が出来るのか…!?
笑撃のサスペンス!

…え?
あ、うん。そうそう。
“笑”撃のサスペンス。

予告編通り、確かにこれ、コメディ。
コメディ要素6割、サスペンスやドラマ要素含めて4割と言った所か。
シリアスな作風多い東野圭吾作品の中でも、肩の凝らない娯楽作。

責任取りたくない所長に押し付けられて、探しに来た栗林。
ところが相手は雪山。雪にハマり、女の子には毒づかれ、靭帯痛めてしまう始末。
で、パトロール隊員に生物兵器がワクチンであると嘘ついて探して貰う事に。
最後の最後に男気見せるまで、ほとんど何もしてない主人公。
阿部寛が安定のコミカル演技。

生物兵…いや、ワクチン探しに協力してくれるのは、パトロール隊員の根津と、スノーボードのオリンピック女子を目指す千晶。
ドドメ色の帽子の怪しい男も狙う。
そこに、
連れてこられた栗林の息子。
スキーが得意な地元の女の子。ゲレンデでゴーグルを外して魅力倍増しの彼女に一目惚れ。(この娘、可愛かったね)
その女の子の同級生と、店を営む家族。
それから、アットホームな家族。
関わりなさそうな人たちも巻き込んで、生物兵器の行方は二転三転。
軽快な展開は見てて退屈はしない。

ムロツヨシvsF○○K大島優子の雪上チェイスはなかなかのスピード感。ま、本人がやってる訳ではないだろうけど。
終盤、栗林とその息子、とある家族の浪花節。
ここで涙を誘って(誘われなかったけど)、二転三転した生物兵器の行方も一件落着かと思いきや、最後にまた一騒動。
…と思ったら、ナイス息子!なオチ。

つまらなくはなかったけど…
結局最後までサスペンスらしいサスペンスは盛り上がらず。
ドラマ的にも普通。
ゆるい笑いに滑れるか滑れないかの、雪山珍騒動であった。

近大