劇場公開日 2016年8月13日

  • 予告編を見る

「恋愛なし、アクションもなし、仕事か家族かのワークライフバランスがテ...」ミス・ワイフ かんりにんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5恋愛なし、アクションもなし、仕事か家族かのワークライフバランスがテ...

2020年6月7日
スマートフォンから投稿

恋愛なし、アクションもなし、仕事か家族かのワークライフバランスがテーマの地味なファンタジーホームコメディを、ここまでフィールグッドに仕上げられるのは韓国映画ならではの実力。アカデミー賞受賞の「パラサイト」はまだ見てないけど、(アニメ以外の)映画制作の質では韓国は日本のはるか上を行ってると言っていい。独身のリッチキャリア女弁護士が、突然中流家庭の子持ちに1ヶ月レンタル。よくあるといえばそんなベタな展開でも、ちりばめられた家族のエピソードには過剰な演出もなく、落としどころもしっかり。前半コメディ~後半ホロリ泣かせの韓流定番パターンも押し付けがましくなく、僕歴史上は「猟カノ(2001年)」「カンナさん(2006年)」「プランマン(2014年)」に匹敵する韓国の良作(2015年)。あえていえば、顔だけはいい平凡公務員のダーリンの物分りが良すぎて気持ち悪い。でもこのソン・スンホン(当時40歳)というイケメン俳優目当てのオトナ女性層を狙う戦略なのでしかたないか。ビジネス戦略が明確なのもさすが。

かんりにん