グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状のレビュー・感想・評価
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Art washes away from the soul the dust of everyday life
ウィーンの「美術史美術館」のお話。
ハプスブルク家と称して展示すると日本ではヒットする。と映画の中で言っている。
「大バベルの塔」を目玉にして、ブリューゲルの展示をする予定が駄目になったと言った台詞が出て来る。
「日本でやれば良いのに」と思ったら、
2017年にボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展が日本で開催されていた。「小バベルの塔」と言う代物。(見に行ったよ。)
オランダに先を越されたのだろうが、ウィーンの「大バベルの塔」はオーストリアの国宝級の絵画故に日本で開催される事はあるまい。その他のブリューゲルも何点かあるので、生きているいる内に一度はこの美術館へ行きたいと思っている。
「Art washes away from the soul the dust of everyday life.」
オーストリアは、かつてナチス・ドイツの一部。ナチス・ドイツを毛嫌っていたピカソはハプスブルクのお宝を見て、そう言ってくれるだろうか?
僕としてはブリューゲルは見たいが、ハプスブルクのお宝見るんだったら、正倉院の宝物の方が見たいね。東洋系なら台湾の故宮美術館とか。
また、仏像や縄文土器まで含めて「東京国立博物館」は世界一凄い美術館だと思っている。世界のどこを探しても、木彫りの仏像があれだけある博物館は無い。申し訳ないけど、フランスの近代絵画なんかよりもずっと「Art washes away from the soul the dust of everyday life.」だと思っている。しかし、当該国民は、相変わらずモノマネごっこ(オヤジギャグ)に長蛇の列。
さて、ハプスブルク家に日本人の親戚はいないと思うが。勿論、凄いとは思う。しかし、所謂、中世から資本主義が花咲く頃の◯奪品が多いわけでしょ。略◯品でなくとも、近現代な訳だし。岡本太◯先生がおっしゃる様に「芸術◯爆発◯」ならやはり、東京◯◯博物◯ですよ。
ウィーン美術史美術館
ウィーン美術史美術館の改装からオープンまでを記録している。
ハプスブルグ家の栄耀栄華を思い起こさせる作品群は圧倒的。
その時代の権力者が残すことが出来るのは文化遺産だけかも。
今の日本は後世に何を残せるのだろう。
キュレーター
壁一面につくられた歴史ある木製の引き出しや、現代の移動式棚が、きれいに配されていて美しい。美術館の裏側のイメージが覆された。
修復や展示レイアウトなどの作業を切り取るように撮影しているので、その美術品価値がどうとかはわからない。でも、なんだか知らないがすごいものなんだろうなと思う。すべての人が、それら美術品を慈しんでいて、丁重に扱っている。映画の中で「我々はハプスブルク家の忠順な奴隷」というようなジョークか本気かわからないことを話していた。そうさせるエネルギーがたしかに、そこに所蔵されている作品たちに宿っているように感じた。数も質も驚くほど素晴らしい。世界のトップクラスはこのレベルなのか、と圧倒された。
もちろん、みなは従業員なので仕事の不満もあるらしい。その不満は人間味があって、現実らしく、美術品に気圧され宙空に浮かびあがっていた意識を、しっかり地に降ろしてくれた。
ドキュメンタリだけど、監督とか評論家とかの解説はなく、ただ仕事をする姿が映されていく。自分の感性のままに観られて、実に面白かった。
映画にブリューゲルのバベルの塔(大)が出てきたが、今年日本に小バベルの塔がくるので、観に行きたくなった。
皇帝や帝国の美術館
ハプスブルク家の美術館として壮麗な建物とコレクションである。
新しい美術館のロゴでは、帝国?という文字を入れてノスタルジックなのかよくわからないが、こちらから観ると違和感を感じた。
まだ、帝国が繋がっているのだ。
大日本帝国はどこに行ったのだろうか?
虎視眈々と復活を狙っているのかな?
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