ヒッチコック/トリュフォーのレビュー・感想・評価
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知名度は抜群に...だが
若い頃から体系がまん丸で変わらないのが妙に愛着と可愛らしさが。
作家性の強い監督が世間一般にウケることが最優先な考え方でヌーヴェルヴァーグとは違った方向性だったのだとハリウッドで撮る側の意見かなぁと。
知名度のある映画監督のインタビューの豪華さにヒッチコックの作品群にトリュフォーとの対談の静止画に音声などバランスが取れていて観やすかった。
特にヒッチコックの作品を網羅したい欲求に駆り出させる描き方が良かった。
ヒッチコックはゴダールやトリュフォーなどヌーヴェルヴァーグをドウ思っていたのだろう?
“ヒッチコックの何がすごいのか”を紹介している作品
初日に新宿へ観に行ってきました。
私は映画通でもなんでもないので難しい内容に感じましたが、最後まで興味を持って観られました。
ヒッチコックの映画を初めて見たのはつい先日で、作品は『サイコ』。
白黒映画にも関わらずなインパクトがありました。
本作『ヒッチコック/トリュフォー』の中でも、その興行的な大成功をヒッチコックはとても喜んだというエピソードとともに、『サイコ』は紹介されています。
ヒッチコックには“サスペンス映画の神様”と認められている監督、というイメージしかありませんでした。
だから、ヒット作を生み出しながらも芸術性は認められず、アカデミー賞を5回も逃し、60歳を超えるまで周囲の評価に悩んでいた…というエピソードはとても意外でした。
ヒットすると批評家たちにこんなの芸術じゃないと言われる、みたいな事情だったらしく、ヒッチコックは長い間あくまで大衆作家の位置付けだったようです。
世間のそういったヒッチコック評を変えなければと行動を起こしたのがトリュフォー。
50時間に及ぶヒッチコックへのインタビューで彼の映画手法に迫り、本にまとめて出版しました。
この本がきっかけとなり、ヒッチコックの評価が高まったそうです。
『ヒッチコック/トリュフォー』はこの本をもとにしたドキュメンタリーで、インタビューの実際の音声も取り上げられています。
さらにデヴィッド・フィンチャーや黒沢清といった有名監督へのヒッチコック・インタビューも織り交ぜられていて、映画に詳しくなくても“ヒッチコックの何がすごいのか”を知ることのできる内容でした。
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