LION ライオン 25年目のただいまのレビュー・感想・評価
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邦題の25年目のただいまの部分、いいですね。
インドの5歳の男の子があるきっかけで迷子になり迷子になる。インドを彷徨っている間も危険な目にも遭うが彼は人柄が良く賢明、運も持ち合わせていたのだと思う。良い人と出会い、オーストラリアで新しい人生を歩み始める。はぐれてしまった実の家族を忘れられるはずはない。途切れそうな細い記憶の糸を手繰って…。ラスト2,30分は涙が止まらなくてエンドロール前の実写真で涙腺が崩壊。実話だと言う。32年前なんて最近の事。現在はどのような状況なのでしょうか。タイトルの意味は最後にわかります。
タイトルなし
あのインドで
実際に現地を見て思うけれども、あのインドで、人を探すってほんとうに大変なことです。
いくらテクノロジーが発達しようとも、それだけではどうにもならないと絶望させてくれるのがインド。
なのでこれが実話とは、信じがたい話です。
路上からオーストラリアの豪邸生活へと、シンデレラストーリーで新しい生活を手に入れても、生家への想いは心の奥にずっと抑え込まれていた。
とはいえ、あのままストリートチルドレンとして、インドで育ったとしても幸せになれたか?母親の元に帰れただろうか?
人生ってほんとうになるようにしかならない、自分では(特にたった5歳の少年には)コントロールできないものなのだと痛感。
丁度、もやもやしている時に観たのですが、元気出る映画でした。
どうにもならないことも受け入れながら、でも、どうにかしようと努力することの意味。
なぜタイトルがライオンなのか?
幼きサルーとグドゥの純真
家族の絆ってこんなにも強いのか…。
涙が止まらない映画でした…。
久しぶりに心を揺さぶられる映画を観ました。
ずっと観たかった映画だっのですが、期待以上の素晴らしい作品。
インドでは、今でも年間8万人もの子供達が行方不明になっているようで、この映画に登場するサルーもその一人。
お兄ちゃんと仕事に行くはずが、ウトウト駅で寝てしまったばっかりに、兄と別れ違う列車に乗ってしまいます。
そこから一気に1600キロの旅が待っていようとは…。
知ってる人もいない、言葉も通じない大都会で途方にくれるサルー。
幼くして、一人で生きていかなければいけない人生を迫られる、その悲しさたるや。
私だったらのたれ死んでそう…。
運良く施設に入り、オーストラリア人の養子となったサルー。
違う両親と生きていく人生を余儀なくされ、オーストラリア人として生きる道を歩みます。
そうして、家族と生き別れて25年。
新しい母と父との幸せな生活を続ける日々でしたが、やはりどうしてもあの時のお兄ちゃんとの別れが心に残り続けてしまうのです。
恋人と幸せな生活を送っていても、ふと頭によぎるのは、昨日までいつも一緒だった、お母さんとお兄ちゃんのこと。
幸せな生活だからこそ、幼い頃の貧困生活が頭をよぎるのかもしれませんね。
そうして、いつしか頭の中は、生き別れた母とお兄ちゃんでいっぱいに…。
そして、彼は両親を探す決心し、途方も無い、故郷探しがスタートします!
彼が何年たっても、血の繋がった家族のことが忘れられなかったのは、きっと愛されまくった家族だったからこそ!
お兄ちゃんの優しさとお母さんの愛情をたくさん感じていたからこそ、25年経っても家族に会いたい気持ちが強く残っていたのでしょう。
彼が家族を探す必死の姿も凄いのですが、オーストラリアの育ての両親の優しさに感動!
愛されることってこんなにも素敵なことなんだと、シミジミと感じてしまった映画でした(^^)
今日は、素敵な映画に出会えたことに感謝です(笑)
GoogleEarth グッジョブ!!
映画としては、そこまででもない
本当の話だったんかーい
特に劇的な展開は無く終わったと思ったら、エンドロールで感動した。悲しくもあった。
コルコッタの駅でクソ男たちに子供たちが誘拐されるが、その後子供たちはどうなるのか?
主人公の子役が良い演技をしていた。
引き取ったオーストリアの里後は神
うまく言えないけど。。。あり得る
本当の家族との再会と弟との和解
見終わって思うこと
インドからもらった養子の話。
実話なんです。
そして画面にリアリティを与えているのは養母役のハリウッドスター、ニコール・キッドマンが、彼女が実生活でも何人もの養子を引き取って一緒に暮らしている人であるからこそ。
⇒これを知って見れば更に画面に厚みが増します。
子役が宝石。
監督がロケハンで見つけた素人の子たち!が、無垢な演技でノックアウトしてくれます。
実は、
僕の両親も、養子(正確には里子)を二人引き取って育てました。
だからよーくわかります、養父母と養子の心の 仕方ないディスタンス。その苦労。
そして代えがたい喜び。
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最後に・・・
お家と、温かいご飯と、お布団と、「おはよー」の笑顔。
Hugの必要な子どもたちはたくさんいます。
20歳くらいになるまで一緒に暮らしてもいいかなーと考えてみるあなた、
市役所や社会福祉事務所、児童相談所に連絡してみてくださいね。
大丈夫です。
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以下、
コメント欄に続く
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レンズ
本日の作品は、第89回アカデミー賞で作品賞にもノミネートされたオーストラリアの作品です。
率直な感想として、今年見た最近の映画の中でも一番の出来といってもいい。とても素晴らしい作品でした。
今作品では、レンズの使い方を少しだけ紹介したいと思います。
海外映画の撮影監督の仕事には、照明とカメラの二つがあります。そのなかで、レンズの選択というのは、とても重要で、撮影監督、また監督の大きな役割の一つとされています。
レンズの選択というのは、大きく2つに分けて、ワイドレンズとロングレンズに分類されますが、どういうレンズを使うかによって、画面上に映し出される画が大きく変わってくるのです。
ワイドレンズというのは、とても分かりやすくいうと、GoProのような映像です。画角がとても広く、我々が実際に目にしているよりも広角な映像を撮ることができます。さらには、奥行きが広がり、遠くのものはかなり小さく写るものです。
一方のロングレンズは、望遠鏡と同じ役割で、遠くのものを大きく映し出すためのものです。しかし役割はそれだけではなく、空間的な広がりを抑え、ボケをうまく使って被写体を浮き上がらせることができます。感覚としては、双眼鏡で遠くをのぞいているような感覚になります。
以上のように、単純にワイドとロングの選択をするだけでも、同じものを写そうとしても、スクリーンに映し出される映像は全く異なり、そのチョイスによる表現方法は、視聴者の無意識的な印象の違いに大きく出てきます。またいつか詳しく紹介することがあるかもしれませんが、今日はこの辺で。
そこで、本作ですが、見知らぬ土地に迷い込んでしまった子供の、孤独をロングレンズを使って表現しています。前半のカルカタでのほとんど会話のないシーンはまさにビジュアルストーリーテリングの最高峰だったと思います。主人公サルーの表情を映し出すクロースアップのバックグラウンドはロングレンズの特徴により、ボケがより際立ち、カメラと被写体の間にある空間を通る、人々や空気がサルーが見たこともない地に迷い込んでしまったことを表現しています。
さらには、照明もハードなものを夜のシーンで使い、サルーが感じる恐怖を表現し、ワイドをほとんど使わず、キャラクターの表情や体の一部を映し出すことで、子供の鋭い感覚、目線を表現しています。
このように、この作品には撮影だけでもとても多くの工夫と選択がなされており、キャラクターアークを作る上で、とても強力なツールになっていることは間違い無いでしょう。
編集を志す者として、この作品の編集もとても素晴らしいものがありました。ジャンプカットを多用した時間の表現。マッチカットを使った回想シーン、子供のいろいろなことが初めてに感じる様子を表現したカットのリズム、前半から中盤にかけては、まさに映画体験をすることを可能にする最高の編集だったと思います。
しかし、後半にかかては、カットをしない技術というものが少しかけていたのかなという感覚がありました。クライマックスに連れてカット数が増えていくところは、逆に時間の経過と大人になったサルーの心情を反映して、もう少し長いショットもあった方が、リズムを変えられたのではないかなと思います。それゆえ、最後の最後に涙を誘うシーンでは失敗してしまった気がしてなりません。
なんにせよ。本当に本当に素晴らしい作品であることは間違いないです。コーヒーを飲む暇すら与えさせない中盤の緊張感は久しぶりの感覚でした。
あとは、ルーニマーラが好きすぎる。
是非ご覧になって!
期待せず観たのですが今の自分に当たりだったみたいで、嗚咽するほど泣...
こども時代の映像があまりに美しい
こども時代の映像があまりに美しい。インドって土とコンクリートと緑と汚物が混ざったような風景がまだまだ残っているんだろうな。今のうちにこのロケーションでたくさんの映画を撮っておいたほうがよいでしょう。将来は今の東京みたいに映画にならないこきれいな街になってしまうでしょうから。
後半は前半のすばらしい印象に負けるかな、展開はあるけど。
内容的には、そのまま。素直に感動できると思います。
最後、お兄さんの姿がズキンとくる、いいとこ突いてるなあ。ちゃんと拾ってるなあ、と。
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