たかが世界の終わり(2016)のレビュー・感想・評価
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観たことあるかも
グザヴィエの映画はそもそも好きだし、カンヌグランプリだし、役者も勢揃い。
音楽も昔の回想シーンもよかった。
だけど、やっぱマミーとロレンスには敵わないなぁというのが感想。
こんな家族なら確かに家出るわと、冒頭10分で納得。あまりにもみんな怒鳴りすぎ。Too much!
戯曲だけあって舞台向き。久しぶりに家族が皆が集まって、ものの見事に滅茶苦茶に散っていくあたりは、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツの「8月の家族たち」で既視感あり。本作のほうが愛があるけど。
あと暴力的なお兄ちゃんの登場はどこかでも観たことがある。グザヴィエの「トム・アット・ザ・ファーム」に出てくる家を出られない狂気的なお兄ちゃんと構成が似てるかも。
お兄ちゃんだけでなく、全体的に愛という名の暴力的な映画だった気がする。
映画より舞台向きのストーリーかな?と。
人と人がわかり合うことの難しさ、それは家族であっても。みたいなこと...
映画らしい映画
自分の終わりは世界の終わり
最後までアングルはほぼほぼ演者のアップです。話も家族間のヒリヒリするすれ違いの内容だし好みが別れそう。大きい動きはなく登場人物の心情を追う内容なので退屈な人には退屈だと思います。個人的には好きでした。主人公のナイーブな空気や作品の雰囲気が好きだったのでそれだけでもけっこう見れるなと。自分も家を出て暮らしてるので久しぶりに家族が帰ってきた何とも言えない微妙な空気や変な緊張感に後半はかなり感情移入してしまい主人公や妹やお母さん家族皆がとても愛しく思えてきました。でもお兄ちゃんだけは理解不能。立場とか感情とか色々あるんだろうけど劇中に『俺を怪物みたいに扱いやがって』と言う台詞がありましたが、明らかにモンスターだろ、お前と思わず心の中で叫んでいました。
世界が終わっても縮まらない距離
先ず彼の他作品鑑賞後観ましょう!
公開初日は立見が出るほど大盛況な大人気なまだ20代のタトゥーバリバリの男前監督グザヴィエドランの「たかが世界の終わり」みてきましたー。
【最後のタグはネタバレ含むので観ようと思っている方は読まないで下さい】
まず、邦題が秀逸。
台詞の中に出てくる言葉の一部を題名にもってきた素晴らしさと“たかが”のセンスよ。
グザヴィエドラン監督の映画とは相性はいい方ではない私なので、期待はせずに観に行った感想としては、途中眠さがやってくる場面があったけど、総合的に好きな作品でした。(隣の人も寝息たてて少しの間寝てたw)
ただ世間的にはこれはまっぷたつに分かれる評価でしょうきっと。
「なんじゃこりゃ?クソつまんねぇ」と思うか
「よかった。。(しんみり‥)」と思うかはズバリ貴方次第です(キリッ)
ドランは音楽がつくづく好きなんだなぁと思った。序盤の「家には何にもない」みたいな歌詞の曲も入り方もめちゃ好き。誰かしらんけど。
気になったのはカット割り。顔顔顔顔‥とにかく首から上くらいのやたらどアップのカットが多い(ほぼそれ)あれは誰かの視線という意味なんだろうか?一番最初も飛行機に乗っている後ろの席の小さな男の子の視点からのカットで始まっている。
きっとドランの頭の中には明確なものがあってそれを映像化するとこのモヤモヤした空回りのもどかしく進まない葛藤や掛け違いになったみたいな、話の筋だてを描くのではなく想いを形にしたような映画だった様に思う。
ドランはインタビューで「不完全なものに魅力を感じる」と答えている。つまりそういう事だ。その通りに映画は終わりを迎える。
「ディストラクションベイビーズ」を観た時の様な1番好きではないけれど後を引く忘れられない感覚の映画でした。
#しかしあえて言わせていただこう#うすうす途中から気づいてたけど#言わへんのかーい❗️#タバコどこまで買いに行っとんねん#マイヤヒーマエヤハーが頭から離れないw
息づかいが聞こえる
最後まで気まずい家族団欒で賞
秀一な映像ながら難しい
冒頭の音と映像の入り方がカッコ良くて、フォーカスやクローズアップを駆使した絵づくりに魅了されるものの、丁寧に内容を伝えようとする意図は全く感じられず、非常に難解。
感情を伝えようとする意志は感じるけれど、その寄るべきところがよく見えず、あらゆる感情が混沌としているだけにしか見えなくなってしまう恐れもあるのでは?とくにドランというアーティストと作品のもとになっているものを全く理解していない観賞者にとってしてみれば意味不明なのではないだろうか。
評価されたアーティストだからこそ作り得た作品だと思う。
評価されているからこそ、難解でも知ろうと努力して懸命に作品を捉えようとする、本来ならどんな作品であってもそうあるべきなんだろうけれど、まぁいろんな面で難しいだろうし、何より疲れる…
映像自体素晴らしいから、それに群がるものも多いんだろう。自分もその一部であることは間違いない。
リアルな狂気
遠回しすぎ
一見、才能がある次男とそうではない家族とが理解し合えない話のようだが、実は全く違うのだと思う。
これはゲイが世の中で生きていくのがどれだけ大変で、どれだけ家族からも理解してもらえないかを描いているのだと思う。
最後の小鳥が落ちるシーンは主人公の状態を表しているのだろう。何度も壁にぶち当たり、結果的に息をするのもやっとの状態になるのは、まさにこの映画での主人公である。
何を伝えたいのかは何となくわかるのだが、表現が遠回しすぎるし、世界観があまりにも自分とはかけ離れすぎていて、全くと言っていいほど感情移入ができなかった。
ヴァンサン・カセルの最後の家族にぶちまける魂の叫びはかなりのインパクトだった。
色んな意味で、一生自分の中から消えることないくらい物凄く印象的だった。
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