ネオン・デーモンのレビュー・感想・評価
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グロくて怖くて眩しくて…
エルファニングがニコラスWレフン監督作品にでるんかー、
過去作見たことないけど気になるー、とのんきに思ってみたのがいけませんな。
サスペンスとバイオレンスは許容できても、ネクロフィリアにカニバリズムは無理でしたよ。
吐き出した眼球を、また別の人が食べるて。
胃酸でめっちゃすっぱいはずやのに、眉根をひそめもせず、咀嚼もせず。
丸呑みできる大きさでもないのに・・・。
きもちわりーと思いつつ結構観察していますな、わたし。
赤毛のルビーのいきなりの親密さが怪しくて、最初からこいつは信用したらいかんよと
思っていたら、案の定でしたね。
メイクの仕事以外の仕事は、人形の特殊メイク?それとも死体?どっちかはっきりわからんと思ってましたが、死体、ですよね。
まあ、ジェシーが投影できる器なら何でも興奮できたんかしらんけど。
そして、陵辱されたあのご遺体は一体何されたんでしょうね、あの体の傷・・・。
ネットで知り合ったカメラマン男性も、やばいやつだったらどうしようと思っていましたが、
彼だけがこっちの世界の人って感じでした。
ジェシーが自分がかわいいと知っていて、それを武器にして何が悪い?ってのは、うん別に悪くないよとおもいました。
そして、そういう矜持を持つにしても、あんた無防備すぎるよと思いました。
窓を開けて出かけて、でかいネコ(ヒョウレベルのでかさ)が部屋に侵入して、柄の悪い管理人に弁償といわれて
逃げるしかないとかさ、だめじゃん。てか、そんなん、事務所に相談して安全な住処用意してもらえへんの?
バカなん?無知な子供で、美しき悪魔。その美しさを羨望し、ルビーら3人はその体を食べたってことですよね。
美しさを我が物にするために。ルビーはまた違うんでしょうけど。
ルビーの上半身前面のタトゥーが怖かった・・・
ルビーのお仲間のモデル2人が見分けつきにくくて困りました。
トイレの鏡を割って、流血したジェシーの血を飲んだモデルは、
ルビーのお仲間じゃないひとかと思ってましたが、どうやら片割れの背の高いほうの人、なんですね。
あの手のべっびんさんは、皆顔が似てて、見分けつかないんですよね。
点滅する光が目にすごく悪いので、苦手な人はご注意あれ。
意味不明なシーンの挿入も多く、戸惑いもしました。
エロじゃない変態は、今後手を出さない事にします。
過剰な欠落
レフン監督らしい過剰な色と光に溢れていたが。映画を見終わったあと強く印象に残るのは、過剰な色と光が止んだ後の、暗闇であり、欠落であり、満たされない焦燥だ。
光が暗闇を際立たせ、暗闇が光を引き立てる。欲望が焦燥を招き、焦燥が欲望を呼ぶように。
—
本作のヒロインは乙女(処女)であるが。だからこそ。
男がウォーキングを見ながらゴクっと唾を呑み込んでも、若者が月光に晒された乙女にピクっと反応しても、カメラマンが頬を撫で回しても、キアヌがナイフを喉に突き刺しても、処女の欲望は満たされない(満たされていれば最早処女では無くなっている筈だ)。
満たされないもの。それが乙女だ。
美への渇望が抑えきれずに女どもが乙女を喰らったとしても、決して満たされることはない。
ジリジリとしたヒンヤリとした焦燥と欠落が迫ってくる映画だった。
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女優やモデルの舞台裏みたいな噺が大好き。例えば『ショーガール』みたいな。
本作、ストーリーは全然違うが、「かっこいいなあ」よりも寧ろ「バッカだなあ」と思ってしまうシーンが多々あって、そんなところも『ショーガール』っぽくて、大変楽しい映画だった。
『ショーガール(バーホーベン)』のような…と書いたが、本作に対する映画評には国内外問わず、「〇〇の様な」という惹句が並んでいる。
『アディクション(フェラーラ)』のような〜。『マルホランド・ドライブ(リンチ)』のような〜。『つめたく冷えた月(この映画大好き!)』のような〜。『シャイニング』、『キャリー』、『サスペリア』、『ズーランダー(笑)』、「チープな園子温のような」…エトセトラエトセトラ、いろんな疑似作が並んでいる。
何かに似た映画で懐かしい感じすらあるが。
この映画には、バーホーベンのような下世話さも、フェラーラのような面倒くささも、リンチのような求心力もない。似て非なるもどかしさ。どこか満たされない焦燥と欠落が漂っている。
「欠落」を責めたい訳ではない。いや、欠落こそがこの映画の魅力のような気もしてくる。
本作観て取り敢えず、今年リリースされるバーホーベン新作(エル)とリンチ新シリーズ(ツインピークス)が、もの凄く観たくなった。なんかそういう「飢え」みたいのを呼ぶ映画だと思った。
人形たちの醜態。
極彩色のホラー映画といった感じだが、意味不明な展開やラスト
の悪趣味度など監督独自のセンスが目白押し。興味を持って観た
人の感想が真っ二つに分かれそうな作品。主演のエルの幼な顔と
妖艶な肢体が魅せる未完成なセクシー路線が狙い目といった感じ。
そろそろ沢尻エリカが出てきそうな女の闘いぶりに笑ってしまう
場面も多かったが、どう足掻いても叶わない美少女?を前に残念
な醜態を見せる執着組の暴走ぶりは同じ女から見てもおぞましい。
ただこれはモデル業界でなくても、けっこうあるんじゃないのと
思う話だった。田舎娘が洗練されて本性を表すのは面白かったが、
冒頭から一貫して気味悪かったジェナの怪演が個人的には一押し。
女は常軌を逸するとああなる(全員じゃないですけど)恐ろしさが
よく出ていた。この女たちを前にすればキアヌが演じた男なんて
怖さ半減で哀れそのもの、でもあの憤慨ぶりこそ血の通った人間
が見せる表情や暴言で人形と化した美少女にはそれすらないのだ。
(田舎の芋が都会で実る。そういえばダコタ姉は最近どうしてる?)
無駄カット満載な映像だけの作品
最初にストーリーについて。
高校生のオナニー(比喩的ではなくそのまま性的妄想)のようなもの。
ファッション業界の狂気がテーマですが、リアリティはありません。かといって狂気的ではあるが、刺激的な程ではない。やるならもっとぶっ飛んで欲しかった。
全編通して特に盛り上がりの無い退屈な展開が続きます。
ストーリーはこれ以上語ることはありません。その程度の内容です。
そして映像。主人公がとても可愛いのでそれに救われています。
しかし、とにかく全編無駄なカットが多い。
例えば有名写真家の撮影シーンですが、主人公の撮影前に撮影現場全景を映すところ。
無駄にゆっくりとカメラがパンし、開始5秒で状況把握など済んでるのに数十秒~1分近くパンを続けます。
その間特に美しい映像ではなく、撮影機材、何の変鉄もないただの机だけが一面に写し出される瞬間も有ります。
そこから主人公が登場してアップになる事でやっと画面は美しさを取り戻すのですが、美しい映像に至るまで意味の無い時間を強要されます。
肝心の美しい映像も「今までこんなの見たこと無い!」「この一瞬の為に見に来て良かった!」と言うほどのものはありません。
「きれいやね」で終わりです。
比較的最近見た映画で、グロテスク表現の有る美女の出る映画で思い当たるのは"傲慢と偏見とゾンビ"ですが、あちらの方が2,3歩映像で勝っています。ストーリーは0対1万であちらの勝ちです。
他にもシーンの繋ぎか支離滅裂で、「今何の意味があったんや?」となることが何度も。
意味ありげなシーンが適切なところに配置されていない事によって、映画全体の間延びに繋がってますし、没入も阻害されます。
おまけにストーリー上何の意味もないシーンを15分くらい掛けてやったりします(特に美しい映像でもない)
最後カニバリズム表現とするならもっと死ぬ寸前の彼女をなめ回して欲しかった。
これからただの肉として扱われ、食べられてしまう、なまめかしさを強烈に感じられる表現にして欲しかった。
あれでは食べられた事の把握すら難しいし、ちょっと裸体がきれいなだけで「?」と言う感想しか出てきません。
価値のある映像は確かにありました。
でも無駄カット、無価値ストーリーで台無しです。
118分もかけないで70分位で綺麗な映像を見て満足出来る作品ならまだ良かったかなぁ。。。
大げさでも何でもなく50分くらいは無価値です。
この作品の良いところは、主に主演の女優の美しさによる映像美ですが、これならちょっと凝ったAVでも見てた方がいくらか刺激的で面白いです。
NWRビジュアルに身を任せて
刺激的で美しい。官能的かつ本能的。観終わってから、後味がジワジワくる映画。
ファッション業界でトップモデルを目指す少女たちの"美"と"欲望"、"嫉妬"と"狂気"を、派手な映像美とハードコアな音楽で、目と耳を強烈に刺激する。主演のエル・ファニングの若さと美しさがあってこそ成立している。刹那の輝きを競う女の子たちの虚しさが痛々しい。映像も目をそむけたくなるほど痛い。
映画をストーリーで考える人には合わないばかりか、テーマ的には沢尻エリカの「へルタースケルター」(2012)のラインなので、デリケートな真実に目をそらしたくなる。"アンチエイジング"を許容するわりには、"ヒトは中身だよね"という二枚舌を批判しているともいえる。有機的な"美"と"醜"は同時に存在している。
メンス(Menstruation)を想像させる、"女性"と"血"の組み合わせは究極の美であり、生命の源である。そして"生"は"死"と隣り合っている。そういう根幹的な要素を表現する映像、強く刻まれるビートは胎動のようにイマジネーションを高揚させてくれる映画だ。
ニコラス・ウィンディング・レフン監督は「ドライヴ」(2012)という作品でイメージが縛られてしまう。それは観客の勝手なので、"期待はずれ"という意見は付きまとうだろう。「ドライヴ」の…という宣伝コピーもミスリードだし、カンヌの権威も邪魔している。
しかし、レフン監督の評価はそっちじゃないと思う。ミュージシャンでいうなら"プリンス"さながら、自分自身を"NWR"という記号でブランディングするくらいだから、映像作家としてのスタイルでとらえるほうが適切だと思う。作品におけるシャシン(寫眞)のトーンはスジが通っている。
エンディングに"Dedicated To Liv"のテロップが出る。レフン監督の妻らしいが、結局"オトコ"は、生命の源である"オンナ"に頭が上がらないのである。そういう動機から映像は生まれる。
(2017/1/14 /TOHOシネマズ新宿/シネスコ/字幕:風間綾平)
病気なんじゃないか
とにかく全編通して美しくあることに取り憑かれてる映画だった 登場人物もそうだけどレフン監督は完全に病気だと思う 赤と青への病的なまでのこだわりが映画全体を通して徹底的に貫かれている 血を青く撮りたいが為に作られた気さえしてくるほどの作家性爆発っぷりだった
エルファニングはこの映画同様赤と青2つの美しさを持った人間を美しく演じてて良かった
所在無さげないわゆる 処女感 全開の青エルファニングと 自分の美しさを自覚し美の頂点に君臨する赤エルファニング どちらも良かった
登場人物みんな綺麗なのになぜエルファニングだけが別格なのか その理由が終盤怒涛のグロと共に展開される持つものと持たざるものの物語に上手いこと落とし込まれてるところも好み
正直 美しいものを取れれば良し という風立ちぬの堀越二郎的な動機を映画全体を通して爆発させているので、アート映画的側面が強い その手の映画あんまり見ない自分からするとちょっと乗れない部分もあったけどなんとなく満足感はあったので見て良かった
ドライブ を期待して見るととことんハズレる可能性もあるけど…
うーん...
よくある田舎から出てきた美少女が都会ででモデルに成り上がる話だけど、正直説明不足でどこまで売れっ子モデルになったのかもわからないし(人気カメラマンに撮られた写真は雑誌に載ったのかも分からない)、皆んなから嫉妬されて綺麗綺麗と言われてるだけで????
売れっ子のはずなのにずっとボロボロのモーテルにいるのも????
時間の経過もあまり良くわかりませんでした。
いきたり売れたんでしょうか??
っていうか誰の家??
でも映像は綺麗でした。
劇場で観るべき!
美を持つものとそれを求めるもの。美を持つもの以外は存在していないのと同じ世界で激しい嫉妬心に駆られた女性の姿はとても恐ろしい。美を持つ主人公のナルシシズムが次第に表相していく。ネオンと音楽が非常にあって最初から魅了された。エルファニングは本当に美しくそれを観に足を運ぶのもありだろう。
グリッターの化粧をしたくなる
ストーリー自体は予想通りで目新しくもないし、展開が遅いので正直すごく面白い訳ではなかった
けども1シーン1カットが非常に美しくかっこよく、音楽と伴ってかなり良い映像体験ができた。
サイケデリックで長めのミュージックビデオを観てるような感覚になった
ジェシーが絶世の美女だとは思わないけど、その表情やオーラが人を惹きつけて止まないのはなんだか分かるような。
ただ、ジェシーを食べてその魅力を自分の物にしたサラのほうがよっぽど私には魅力的だし美しかった。
座った目付き、特に自殺していくモデル仲間を見た後に目玉を口にするときの表情なんて最高にかっこよかった。
ルビーが死体とレズセックスするシーンも切なくて最高だな
残念だったのは裸に金箔を塗ったジェシーの全身が見れなかったことかな
NGがあったのかもしれないけど、あのカメラマンの撮ったジェシーの作品が見たかった。
音楽と映像美だけでも映画館で観て良かったと思える作品。
現代的で好き嫌いが分かれそうだけども私は好き。
途中退出しました
点滅シーンがありますが、ポリゴンショックみたいな感じでつよくチカチカします。
混んでたのでどんなものかと見てみましたが、時間を無駄にしました。
途中で帰りました。
二度と見たくありません。
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