ネオン・デーモンのレビュー・感想・評価
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人形たちの醜態。
極彩色のホラー映画といった感じだが、意味不明な展開やラスト
の悪趣味度など監督独自のセンスが目白押し。興味を持って観た
人の感想が真っ二つに分かれそうな作品。主演のエルの幼な顔と
妖艶な肢体が魅せる未完成なセクシー路線が狙い目といった感じ。
そろそろ沢尻エリカが出てきそうな女の闘いぶりに笑ってしまう
場面も多かったが、どう足掻いても叶わない美少女?を前に残念
な醜態を見せる執着組の暴走ぶりは同じ女から見てもおぞましい。
ただこれはモデル業界でなくても、けっこうあるんじゃないのと
思う話だった。田舎娘が洗練されて本性を表すのは面白かったが、
冒頭から一貫して気味悪かったジェナの怪演が個人的には一押し。
女は常軌を逸するとああなる(全員じゃないですけど)恐ろしさが
よく出ていた。この女たちを前にすればキアヌが演じた男なんて
怖さ半減で哀れそのもの、でもあの憤慨ぶりこそ血の通った人間
が見せる表情や暴言で人形と化した美少女にはそれすらないのだ。
(田舎の芋が都会で実る。そういえばダコタ姉は最近どうしてる?)
私は嫌いじゃなかったです…
だいぶ満足
理解しがたいものがあるけれど
『ドライヴ』を超える衝撃…はないw
レフン君の映画の特徴は、映像と音楽がイカしてるところとセリフが少なめなところ。ていうのはみんな知ってると思うけど、『ドライヴ』が良かったのは、車という題材のおかげで疾走感がハンパなかったから。そのスピード感と先の特徴が完璧に化学反応を起こして伝説ができたわけだけども…
今回のはねぇ…スピード感あんまなくて長く感じた。『沈黙 サイレンス』の方がまだ短く感じる。
ゴア描写もあまりないし、そこまでグロくないし、例のエレベーターのシーンみたいな突然の衝撃もない…
まあ良かったところもある。これから見る人は「月」に注目するといいと思う。「月」が主人公にとってどういう存在で、最後はどうなるかとか。
個人的に、映画とは、ストーリーあってこその演出だと思っている。ストーリーが骨で他が肉みたいな。今回は色彩豊かな映像と音楽が先行してしまっていた。せっかく主人公と同じようなスタイリッシュな体型の映画だったのに、骨格がなかったように思う。
レフン君は『ドライヴ』の時のように、原作がある作品を撮るのが成功に繋がるんではないか。
惜しい
極彩色の悪夢にようこそ。
ドライヴ、オンリーゴッドでお馴染み
ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作。
スタイリッシュな映像美は相変わらず。
静かに蔓延る狂気に、飲み込まれそうになります。
お話は意外とシンプル。
田舎町の何も知らない女の子が
一流モデルを夢見て都会へ出て来て
そこから一気にスターダムを駆け上がって行くが…
みたいな感じ。
モデル=女の世界。
そんな簡単に、周囲のモデル達は
彼女を受け入れるわけもなく
憎しみ、嫉妬に駆られていきます。
怖い!とにかく女の世界…
いや、もう女の子自体が怖いです。
レフン監督の映像美だからこそ
怖さがより助長されてる気がします。
え、そんなオチなんですか?まじっすか?と
ある種の衝撃はありました。
作中、登場人物が鏡越しに会話をしたり
とにかく鏡の前にいる事が多かったのは
登場人物の二面性を表してるのかなと思います。
これは僕の憶測ですが、そう考えると
オチがそうなるのも、なんだかわかるなぁと。
ただ、観る人をちょっと選ぶかもしれません。
レフン監督の作品は初期の北野武監督作品のような
静寂の中に、突然バイオレンス描写を挟んだりするので
この映画も例に漏れてはいません。
まあドライヴのエレベーターの乱闘に比べれば
全然ましな方かなと思いますが。
僕自身は監督のファンなので面白かったけど
映画祭なんかで賛否両論あるのはなんとなくわかりますね。笑
でも、誰もが素晴らしいというものより
賛も否もある作品の方が
綺麗な花に美しい棘があるようで、魅力的に思います。
気になる方はぜひ。
レフン監督らしい残酷な話
最初にレフン監督の新作はモデル業界の話だと知った時は「何故!?」と思ったのですが、映画を観てレフン監督が撮ったことが納得できました。
この監督は常に残酷な世界に生きる人々の映画を撮っており、これまでの映画は主人公が男性で、残酷な世界の価値基準は権力や金、肉体的な強さであったのに対し、今回は「美」という女性にとって最も残酷な価値基準における話であり、なるほどレフン監督と相性の良い題材なのだなと思いました。
映画の冒頭の首から血を流すエル・ファニング演じるジェシーは、「自然の美」とは生まれつき備わっているものでそれ以上でもそれ以下でもない、という身もふたもない残酷さ、を象徴している様に思える。
「自然な美」の象徴であるジェシーに対して、ジェナ・マローン演じるルビーはメイク係であり、そのままでは美しくはない「人工的な美」の象徴である。
「美」が絶対的な価値基準であるモデル業界における強者であるジェシーの前に多くの女性が敗北していく。
重要なのは主人公が内面を見せる瞬間はラストのプールのシーンのみで、それまでは主人公の持っている「外見上の美」のみがストーリーを進めているということ。そしてそのストーリーに説得力を持たせる映像の美しさも見事でした。
これまでのレフン作品とはまた一味違った残酷な世界をビジュアル的に見せてくれてると思います。
音楽も最高で鑑賞後、サントラをヘビロテで聴いてます笑
残念だったのは、ジェシーがモデルとしてのし上がっていくところと、ラストの残酷描写をもっと見たかったですね。
ラストの吐き出された目玉を見ているアビー・リーの唖然とした表情は最高に爆笑できました笑
あとキアヌ・リーブスはどのシーンも笑えました笑
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無駄カット満載な映像だけの作品
最初にストーリーについて。
高校生のオナニー(比喩的ではなくそのまま性的妄想)のようなもの。
ファッション業界の狂気がテーマですが、リアリティはありません。かといって狂気的ではあるが、刺激的な程ではない。やるならもっとぶっ飛んで欲しかった。
全編通して特に盛り上がりの無い退屈な展開が続きます。
ストーリーはこれ以上語ることはありません。その程度の内容です。
そして映像。主人公がとても可愛いのでそれに救われています。
しかし、とにかく全編無駄なカットが多い。
例えば有名写真家の撮影シーンですが、主人公の撮影前に撮影現場全景を映すところ。
無駄にゆっくりとカメラがパンし、開始5秒で状況把握など済んでるのに数十秒~1分近くパンを続けます。
その間特に美しい映像ではなく、撮影機材、何の変鉄もないただの机だけが一面に写し出される瞬間も有ります。
そこから主人公が登場してアップになる事でやっと画面は美しさを取り戻すのですが、美しい映像に至るまで意味の無い時間を強要されます。
肝心の美しい映像も「今までこんなの見たこと無い!」「この一瞬の為に見に来て良かった!」と言うほどのものはありません。
「きれいやね」で終わりです。
比較的最近見た映画で、グロテスク表現の有る美女の出る映画で思い当たるのは"傲慢と偏見とゾンビ"ですが、あちらの方が2,3歩映像で勝っています。ストーリーは0対1万であちらの勝ちです。
他にもシーンの繋ぎか支離滅裂で、「今何の意味があったんや?」となることが何度も。
意味ありげなシーンが適切なところに配置されていない事によって、映画全体の間延びに繋がってますし、没入も阻害されます。
おまけにストーリー上何の意味もないシーンを15分くらい掛けてやったりします(特に美しい映像でもない)
最後カニバリズム表現とするならもっと死ぬ寸前の彼女をなめ回して欲しかった。
これからただの肉として扱われ、食べられてしまう、なまめかしさを強烈に感じられる表現にして欲しかった。
あれでは食べられた事の把握すら難しいし、ちょっと裸体がきれいなだけで「?」と言う感想しか出てきません。
価値のある映像は確かにありました。
でも無駄カット、無価値ストーリーで台無しです。
118分もかけないで70分位で綺麗な映像を見て満足出来る作品ならまだ良かったかなぁ。。。
大げさでも何でもなく50分くらいは無価値です。
この作品の良いところは、主に主演の女優の美しさによる映像美ですが、これならちょっと凝ったAVでも見てた方がいくらか刺激的で面白いです。
映画というよりアート作品??
想像していた作品とはだいぶ違った。 映像を観ていて 兎に角、ずっと...
予告を見たとき、芸術と娯楽のキワキワを攻めてる絶妙な作品の印象を、...
「狂気」
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