「人形たちの醜態。」ネオン・デーモン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
人形たちの醜態。
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極彩色のホラー映画といった感じだが、意味不明な展開やラスト
の悪趣味度など監督独自のセンスが目白押し。興味を持って観た
人の感想が真っ二つに分かれそうな作品。主演のエルの幼な顔と
妖艶な肢体が魅せる未完成なセクシー路線が狙い目といった感じ。
そろそろ沢尻エリカが出てきそうな女の闘いぶりに笑ってしまう
場面も多かったが、どう足掻いても叶わない美少女?を前に残念
な醜態を見せる執着組の暴走ぶりは同じ女から見てもおぞましい。
ただこれはモデル業界でなくても、けっこうあるんじゃないのと
思う話だった。田舎娘が洗練されて本性を表すのは面白かったが、
冒頭から一貫して気味悪かったジェナの怪演が個人的には一押し。
女は常軌を逸するとああなる(全員じゃないですけど)恐ろしさが
よく出ていた。この女たちを前にすればキアヌが演じた男なんて
怖さ半減で哀れそのもの、でもあの憤慨ぶりこそ血の通った人間
が見せる表情や暴言で人形と化した美少女にはそれすらないのだ。
(田舎の芋が都会で実る。そういえばダコタ姉は最近どうしてる?)
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