ある天文学者の恋文のレビュー・感想・評価
全89件中、61~80件目を表示
貫き通す愛。
こんなに愛されてみたいものだ。
単純にそう思う。
賢い人たちの愛ってあんな形なのかな?
編集前のテープを彼女に見られてしまったことは彼にとって不本意だったかもしれないけど、あのテープにおさめられた「愛」が涙を誘った。
もっとも、家族の立場にたったらすべてがたまらないものなのだけれど。
IT駆使し過ぎで映画が持つ人間の生身の言葉、表現、感情の表し方が全...
IT駆使し過ぎで映画が持つ人間の生身の言葉、表現、感情の表し方が全く欠けている。
同じ内容の繰り返しばかりで退屈この上なかった。
後味がいい
途中で「エド10人」のカラクリがわかって、それから彼女がそれに気付くまで涙が止まらなかった。
エドはエイミーが一度説教を受け入れず、エドとのやりとりを切ることをわかっていた。そこまで全部予測してた。だから、エドの訃報がエイミーに届く前最後のメッセージで「僕が直接行けなくても残りのエド10人がかりが何とかしてくれる(うろ覚え)」的なヒントを残したんだと思う。誰でもない、エイミーにしかわからないところに。
作中でも言ってたけど、「こんなに1人の女性を愛する人はいない」…本当にその通りだと思う。自分がいなくなった分の彼女の心の喪失を、自分自身で埋め、むしろ生前よりも、心を満たした。素敵だなあ、
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と少し構成が似てるんだけど、あいかわらずこの手の話に弱いと再認識した笑
最初の言葉
まだ私に話していない秘密
エドは生身のエイミーに会うのはこれが最後と知っていた。
エイミーの人生の重荷を少しでも軽くするために、聞いていた言葉かもしれない。
愛する人ともっと共に時間を過ごしたかった
人生の最期が見えてきた時、そんな事を思うのですね。
天文学教授エドと学生エイミーの秘密の恋に、出張中のエドの急死という...
天文学教授エドと学生エイミーの秘密の恋に、出張中のエドの急死という突然の訃報で終止符が打たれるが、悲嘆に暮れるエイミーの元に毎日のようにエドからの手紙が届き続ける、というミステリアスなお話。前作『鑑定士と顔のない依頼人』で身の丈知らずの歳の差恋愛に対する手痛い仕打ちをメランコリックに描写したジュジェッペ・トルナトーレ監督の次の一手は・・・今ひとつ腑に落ちず。
ミステリアスな雰囲気はいいですが、後出しジャンケンもしくはご都合主義的な展開が連打された後こちらが想像するあらゆる結末を軽々と越えて着地する境地は正直全く納得できません。しかしながら終始健気にエドを想い続けるエイミーを演じたオルガ・キュリレンコは大変美しく、フィルモグラフィがスパイ映画ばかりのジャンル女優からの脱却には成功したとは言えます。
傲慢な男が綴った、終止符を打つための恋文
秘密の恋人から、当人が亡くなった後でも届くメール、手紙、ビデオレターに贈り物。
鑑賞中は、惜しみなく与えられる愛の言葉に涙腺も緩くなったものだが、頭の片隅ではずっと「身勝手な男だな」と思っていた。
不倫男の典型というか、妻や子供、社会的立場、自分の持つものはなにひとつ捨てず、そのくせこれがどれほど純粋な愛であるのかを恥ずかしげもなく説く。
降り注ぐ恵みの雨のように愛してると繰り返されれば、そりゃあ女は絆されるって。
こんな風に死後も恋人の心を捉え続けようとするなんて、ずるい男の人だなあ、と。
けれども話が進むにつれ、教授の娘やタイミングを間違えたメール、編集前のビデオ、そういったあれこれから、死してなお恋人の心を捉え続けることに執着した男、という印象が薄れていった。
と同時に、主人公の中にも少しずつ「さよなら」を受け入れる準備ができていったように思う。
死にゆく教授は愛しい恋人を手放す準備、置いていかれる主人公には別れを受け入れる準備というか。
まるで本当の魔法のように送られてきたメールや手紙が全て人の手でなされていたことだということが明らかになり、魔法使いはただの恋に狂った男に戻り、恋人に愛の魔法をかけながら自らそれを解いていく。
自分のコネクションをフル活用して周りを振り回した男の行動は決して褒められたものではないけれど、残された主人公には必要なことだったのかもしれないな、と最後には素直に思えた結末だった。
窓にくっついた枯葉、主人公から離れようとしなかった犬、車窓に寄り添うように飛び続けた鳥、そのどれもが魔法使いが差し向けた愛の使者のように見えるのがとても印象的。
私が翻訳者だったら、最後のIloveyouは「さよなら」と訳したかもしれない。
映像がとても綺麗で雰囲気は抜群!!
同じ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」が好きで何度も観たので、今回はオルガ・キュリレンコが出るので楽しみにしていました。ため息が出るほどの街並みなど映像がとても綺麗で雰囲気は抜群ですが、ミステリーではないし、私は回りくどい男性が好みではないので映画自体は楽しくなかったです。まあこのような恋愛もあるのはわかるので好みの問題だと思いますし、文芸作品としてはレベルは高いと思います。男はいさぎ良いのが一番です!!
星の光のように、過去から愛が届く
女心の映画である。
だから観客は主演女優の表情を延々と見続けることになる。しかしそれがちっとも嫌じゃない。心の変化が手に取るようにわかるほど演技が昇華されていて、まったく飽きないのだ。
愛おしい、もどかしい、淋しい、懐かしい、不安、罪悪感、安堵など、彼女の感情がこちらの感情に共鳴して、彼女が息を呑むときにはこちらも同時に息を呑んでしまうほどだ。
主演のウクライナ美人オルガ・キュリレンコは、心身ともに成熟した36歳の女性のポテンシャルを存分に発揮していた。ときには柔道で男たち相手に投げ技の練習を演じたり、スタントマン役を体当たりでやったりする。そしてひとりのときは繊細な表情によって移り変わる女心を豊かに表現する。裸じゃなきゃおかしいだろうというところでは堂々とフルヌードで演じる。
トム・クルーズと共演した「オブリビオン」のときから、それまでに比べると一皮むけた印象だったが、ここにきて随分といい女優になったものだ。
映画では、教授の娘が主人公に、あなたが羨ましい、自分のことをあれほど愛してくれる男性は決して現れないだろうという意味のことを言う。この言葉が愛の物語としての作品の肝だと思う。男の私には教授の愛の深さがどれほどなのか想像がつかなかったが、おそらく女性には共感できる言葉なのだろう。たくさんの女性客が泣いていた。
地球に降り注ぐ星の光は、同じ銀河系の星でも千年から十万年も前に発した光だ。光の速度は無限ではないから、光源から観察者に届くまでに時間がかかる。地上から見えている月は1.3秒前の月、太陽は8分前の太陽、北極星は千年前の北極星である。つまり我々が見ているものはすべて過去の光景なのだ。
星の光のように、過去から愛が届く。そこに教授が天文学者でなければならない意味があったのだ。
音楽も風景もとても美しい、宝石のような映画である。
ロマンティックな映画
まず情景が美しすぎます!!
ロケ地行きたいくらいです!
私のお気に入りは、Amyがバスに乗ってハヤブサが飛んでるシーンの菜の花畑です。たった数秒のシーンですが素敵でした!
2人の関係性にはとても羨ましく思いました。
EdはAmyのこととても愛してるからこそ、彼女のことをよく分かっていて、あんな素敵な恋文を残せたんだろうなぁ。
Edの恋文を一時の感情で止めてしまったAmy。あれがあったこそ、彼が撮っていたビデオの編集前に辿り着け、笑顔で映るビデオの裏で辛い想いと戦うEdの姿が見ることが出来ました。そのようなストーリー性に感動しました。
お気に入りのシーンが3つあります。
1.復活させるパスワード送信後の最初のビデオレター
2.ビデオの送り間違い
3.今後の恋愛が期待できる終わり方
なぜかとてもキュンとしました。
まとまりないけど、また見たいなぁとか恋愛したいなぁと思える映画でした。
しつこいぐらいの深い愛情
とある初老の天文学者が、恋人に送る恋文。
映画の冒頭から激しいラブストーリーを予感させましたが、途中から予想だにしない展開に。その後は、どうなる?どうなる?のミステリー。
今回の邦題は素晴らしいですね。
ニュー・シネマ・パラダイスのトルナトーレ監督とエンニオ・モリコーネの哀愁漂う音楽がタッグを組むとやはり素晴らしいですね(^_^)
洋画の『P.S.アイラブユー』や邦画の『愛を積む人』などが好きな方は、ベストマッチかもしれません。
手紙、メール、ビデオレター この3つがこれほど頻繁に登場する映画は初めてかも?突っ込みどころ、モヤモヤ感も満載ではありますが。
オルガ・キュリレンコがとにかく美しい。
彼女の演技を見るだけでも一見の価値ありです。
ロケーションと音楽の美しさにうっとり
さすがEnnio Morriconeですね。島の景色も本当に素晴らしい。これを観るだけでも価値ありです。
Jeremy Irons、今年一番スクリーンでお目にかかっているかも。。。いろんな役を演じていますが、私的には「教授」「学者」といったら彼しか思い浮かばないです(笑)。
ただ作品としては、以前観た「Night Train to Lisbon」がとても良かったので、あの作品と比較してしまうと正直足りないかな。。。という感じでした。
素敵なラブストーリー
オルガ・キュリレンコ素敵。
観たのは007のボンドガール以来だけど、大人の魅力が備わってきてる。
映画自体は殆ど最初から涙ぐむシーンで久しぶりに気持ちよく泣けた。
やはりあれだけ深く人を愛すると、知らず知らずに周りの人を傷つけてしまうんだなー。
紙一重
ヒューマンミステリーというより恋愛映画。ただ、相手が死んでいる為ベタベタではない。
生きているうちにちゃんと向き合えよという突っ込みは元も子もないので無用で。
そんなに上手いこと行くかねぇと言うタイミングでのメールや手紙に少し醒めるけど、引きずるだけでなくちゃんと成長する主人公に好感はあった。
もっとヒューマンドラマに重きを置いたら尚良かったかな。
非常に良かったです。お気に入りの1本となりました。
非常に良作だと思います。
私が好きな要素が詰まっていて、それでいて、まとまりがある感じです。
お気に入りの1本となりました。
観に行って良かったです。
一つふと思ったのは、
もし、本当に教授みたいに、相手の行動を予測が出来たら、、、(天文学者というよりも心理学者みたいでしたが。)どうなんでしょうね。
映画ではお互い楽しそうでしたが、もし現実であったなら、ある意味「ツマラナイな」と思うんですかね。(だって、相手が予想通りなんですから。)
しかしながら、
教授のとてつもない努力と苦悩の賜物で行動予測がなされており、とてつもない葛藤の末に、映像が出来上がっていたことが分かったときは、純粋に、すごいなと思いました。(フィクションとは言え、私にはとても出来ないと思います。)
劇中で「羨望」という話が出ていましたが、分かる気がします。
永遠の愛⁉︎
2時間ドップリ浸かり切ってしまえば、宇宙規模の永遠の愛に大感動です。死ぬこと、即ち時間を断ち切ることで天文学者は永遠の愛を手に入れ、エイミーは、死は終わりではないということを確信して生きて行く。
ですが、冷静に考えると単なる不倫の正当化、これだけ愛しているのだから、まぁ赦してちょ、という感じも否めません。
なぜ、天文学者とそれを勉強する学生という設定なのか?
超弦理論による10次元、超新星爆発がなければ地球も人間も生まれなかった、という事実。観念上の輪廻転生とかではなく、宇宙の成り立ちの中では、時空を超えた出会いとか、霊的に見える現象(ワンちゃんや窓にまとわりつく葉っぱなど)も実はあるかもな、と信じてみることができる二人?なのでしょうか。
全89件中、61~80件目を表示