劇場公開日 2016年7月9日

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「染み入る名作とはまさにこの映画なんだよ」シング・ストリート 未来へのうた 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5染み入る名作とはまさにこの映画なんだよ

2017年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

萌える

『はじまりのうた』監督の半自伝作品という事で、期待して観賞!

じ~~~~んと染み入る良作でした。

周囲の大人に振り回され、突然 環境の大きく変わる学校に放り込まれるところから物語は始まる。
そこで人気者になれるはずもなく、いじめられっことして再スタートを切る主人公。
ヒョンな事からバンドをやっている、と女の子に話してしまったからさぁ大変!
でも、これくらいの年齢の子がバンドを始める理由なんてまさにコレだよね。

同じように学校のはみ出し者を集めてスタートする音楽活動。
リスペクトする兄に助言を得て、MVを食い入るように見つめ、
アーティストのヴィジュアルを取り入れてみたり。
見よう見まねでちょっぴりダサイMVを撮影してみたり。
自分探しの旅をしたいわけではないけれど、
まだしっかりと自分らしさを確立していないがゆえに
手の届くもの、届かないもの全てをがむしゃらに追う感じ。。
音楽、ヴィジュアル、初恋、色々なものと融合させ描き出そうともがいてゆく。
ロック指向ではあるけれど、そこまでガンガンに攻めてない。
でも、音楽から勇気を得て度胸を得て、確かに成長している姿が其処にある。

きちんと少年達の目線で物語が進んでいくので、しっかり感情移入できました。
感動させるお涙ちょうだいシーンなんて1つもないのに、
何度かグッときて、じわりと目が潤んだ。

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幸ぴこ