THE WAVE ザ・ウェイブのレビュー・感想・評価
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ノルウェーの山々がきれい
ネタバレあり注意
おもしろかった。
ブッシュウィックとは違い、主人公ファミリーはみんな生きてる。
これぞ主人公補正。
途中から見たけど、津波のあとまさか地下室に取り残され、そこから助かるとは思わん。
22.11 スカパー
これは明日起こり得るかもしれない…
ノルウェーにあるガイランゲルフィヨルド。
“フィヨルド”とは、氷河の浸水で形成された複雑な湾や入り江。
中でもガイランゲルフィヨルドは最も有名で、豊かな自然に囲まれた景観美で世界遺産にも登録され、ノルウェー屈指の観光地。
だが、常に岩盤崩落の危険に晒されている。1905年に大規模な岩盤崩落があり、多大な犠牲が…。
全くの絵空事ディザスター・パニックではなく、現実でも起こり得る天災を想定した衝撃作である…。
パニック・シーンがメインのエンタメではなく、ある家族のドラマがベース。
母親は観光ホテルに勤務。息子と幼い娘。
父親は津波警戒センターで働く地質学者。
都市部の石油会社に引き抜かれ、引っ越し作業に追われていた。
そんな時観測データが異常な数値を示し、大規模な岩盤崩落の前兆が…。
そして、それは遂に起きる…!
岩盤崩落によって起きた巨大津波。
それは高さ80mにも及び、まるでSF級。
こんなデカイ津波、幾ら何でも…と思いきや、リアルな科学検証に基づいたもの。
人も車も何の抵抗も出来ぬまま飲み込まれ、さらにはホテルまで飲み込む。
あの大震災で巨大な津波を経験した我々日本人だが、それを遥かに上回る超巨大津波が本当に起こり得るかもしれない…。
ゾッとする。
見せ場となるようなパニック・シーンはここぐらいで、ほとんどは家族のドラマとサバイバル。
スマトラ沖地震を描いた『インポッシブル』風だが、あちらよりちとドラマは単調。
その他の登場人物は少なく、パニック映画十八番の群像劇の醍醐味は薄い。
浸水の息苦しさはあるが、終盤は暗いシーンが多く見づらい。
ツッコミ所もあり。巨大津波が迫る中、主人公は車の中に避難。案の定津波の強力な水流に巻き込まれるも、同乗者は死亡したのに主人公はほぼ無傷。不死身か!
津波がホテルに迫る。息子を探す母親。ホテルの地下でスケボーしているバカ息子。
何だかいまいち感情移入出来ないこの家族。だからサバイバル・シーンもあまりハラハラせず、再会果たしたラストもあまり感動盛り上がらない。
アカデミー賞外国語映画賞(2015年当時)のノルウェー代表作品に選ばれたらしいが、まずまずといった所。
だが、見る者に衝撃と危機感は与える。
もし、本当に起きたら…?
いや、いつ起きてもおかしくない。
それは、明日かもしれない…。
フィヨルドの壮大な景観は一見の価値があります。
フィヨルドの大崩落による津波に襲われる4人の家族の物語。
ノルウェー産のパニック映画です。
ハリウッドと違ってお金をかけられないノルウェー映画が、大災害をどのように映し出すのか、興味半分、不安半分で鑑賞。
結果としては、CGやセット等のお金のかかる部分ではなく、細かいストーリー展開で興ざめした勿体ない映画でした。
例えば、崩落の危険性が生じているのに、公共機関等との連携がまるで取られていない、とか。
例えば、息子を探す為にホテルに残る母親。「一緒に探す」と残ってくれた夫婦を、妻の方は見捨て、パニックになった旦那を、自分達の命を守る為とはいえ殺してしまうところ・・・とか。
例えば、友人家族と合流して、娘を連れて逃げる父親。夫である友人がいるにも関わらず、その妻を助ける為に残ります。自分の娘がいるのに?・・・とか。
元々、迫力に乏しいのは仕方がないわけで、共感し易いようにシチュエーションはしっかりとしっかりと煮詰めて欲しかったと思います。
ただ、ラストシーンは良かったですね。降り立つヘリを見つめる父親を待つ娘。父親がいないことに失望し、悲嘆するその視線の先に近づく3人の家族。良いシーンでした。
単なるディザスター映画ではない
人々の優しさ、助け合いの精神、生き抜くためのエゴ、慢心が全て入った映画だと思った。津波が起きる前までの静けさが恐ろしい。ハリウッド大作でないので過度な演出はない。津波がそこまで襲ってくるシーンは東日本大震災を思い出してしまい、こうやって死んでいくのかと、恐ろしかった。岩盤崩落による湖の津波というのを初めて知った。危険地域とわかっていても、そこで暮らしている人々がいる。主人公の息子が地下でヘッドホン聴きながら、スケボーしてるから、母親が捜すのに手間取るし、それを助けようとしたホテル客夫婦の妻は亡くなってしまう。助けず逃げようとしていた夫も妻と共に助けに戻るが、妻が亡くなり、諦めてシェルターに逃げ込んだが結局はパニックを起こし、母親と息子を掴んで離そうとせず、殺しそうになるが、逆に母親に殺されてしまう。息子を守る母親は強い。残念なシーンだが、生きるか死ぬか、よりリアルに感じた。娘の子役が可愛らしい。
この家族が助かって素直に喜べるか?気になる
実はちょい前にザ・クエイク(ザ・ウェイブの後日談)を先に観てしまい、いつか観てみようと思っていた。
パニック映画の主人公に相応しい神経質さを持ったクリスチャン(笑)
退職したのに子どもを車にほったらかして、もと職場で熱弁&現地調査…どんだけほっとくねん?
男ってそう言う所に拘る時あるけど、「オレの仕事は大切な仕事だ!」って使命感は要るよね。
クリスチャンは未練がアリアリでのめり込んでるタイプ、困ったもんだ。
しかし、10分でやってくる津波をどうせよと言うのだろう。
案の定避難は間に合わない。
山の上に逃げるしかないし、景勝地に複数の道路はなく、即渋滞。徒歩しかなくなる展開はツラい。
そしてホテルから避難する妻と息子ソンドレ…良くあるイヤホンで音楽聴きまくってて避難誘導気付かず。ソンドレ探しで宿泊客マリアが巻き添えになるなどイラッとする。フィリップはバスに乗り避難を勧めたのにアホガキ、ソンドレの為に避難が遅れて妻亡くして、地下シェルターを閉めさせられたのはホントに腹が立った。
この件を考えるにイヤホン着けて歩いたり、自転車乗ったりする奴は音楽に酔ってる酔っぱらいみたいなもんだからほっとけ!とホンマに思う。
自分から聴こえない聴かない世界に浸る奴は、自分から危険に近寄ってるから事故った時とか文句言わないでほしい。
自宅で視聴する友人にヘッドホンとか勧めるのも止めようと思う(笑)
「デカイ音出したら迷惑だからヘッドホンで迫力のある音声を」と言う人に勧めてたが止めよう(笑)
さて、津波は中々に迫力の映像なのだが、何しろ短時間でドーンときて、流された後に約30分以上物語があるのだ。
津波の後は何?
ホテルに閉じ込められたママの捜索である。
ホントにこの家族は…毎回捜索である
地下室に閉じ込められたママと息子、そしてフィリップ…だが、パニックになったフィリップを息子を救う為とは言え殺害するママ…なんぼパニックとは言え、あんまりではないか? そもそも善意で息子捜索に協力してくれたフィリップ夫妻、特に夫フィリップの死はあまりにもヒドイ。
その後の助かった流れも全く気持ちよくない。
この作品は「助かったぁ~(笑)」とスッキリする作品ではないので、油断して鑑賞すると私のように「ナンダコレハ?」となります。
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