「【ノルウェー、フィヨルドの岩盤崩落による海抜80mの津波から地質学者一家が懸命に生き残ろうとする姿を描いた作品。日本全国で起きている天災に遭われた方は観ない方が良いと思います。】」THE WAVE ザ・ウェイブ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ノルウェー、フィヨルドの岩盤崩落による海抜80mの津波から地質学者一家が懸命に生き残ろうとする姿を描いた作品。日本全国で起きている天災に遭われた方は観ない方が良いと思います。】
■ノルウェーのガイランゲルフィヨルド。
広大な山々に囲まれた世界屈指の景勝地は、日々観光客でにぎわっていた。
そんなある日、長年この地で地質研究に取り組んでいる地質学者のクリスチャンは、自然の異変を察知し、大規模な岩山崩落の前兆だと確信する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・クリスチャンは、異変を察知していたが上司のアルヴィドは、観光の事を考え亀裂に入り調査する。
ー 明らかに”初動”対応のミスである。アルヴィドは、同僚のヤコブにカラビナを預け地中に落ちて行く。-
■逃げようとする人々の車の列に、猛烈な勢いで襲い掛かる津波。クリスチャンは同僚のアナと車を降りて皆にも”高い所に逃げろ!”と言いながら走るが、津波は容赦なく襲い掛かり、車に入ったクリスチャンとアナは流される。
そして、津波が引いた後、クリスチャンは助かるが、アナは事切れている。
更に、死屍累々たる中、クリスチャンは娘のユリアの生存を確認し、ホテルで働く妻イドゥンと一時的にホテルに居る息子ソンドレの救出に向かう。
■イドゥンとソンドレと客の男はホテルの地下シェルターに逃げ込むが、水位が上がって来た、客の男はソンドレにしがみついてしまう。
ここで、母イドゥンは両足で、男を水中で溺死させるのである。母は強しである。
更に、助けに来たクリスチャンとイドゥンとソンドレは水中を泳いで脱出しようとするが、ソンドレは怖気づいてしまう。そんな彼をクリスチャンを勇気づけを、自らが含んだ空気を口移しでソンドレの体内に入れるが、自身が気を失ってしまう。
イドゥンはクリスチャンを救出に行き、引き上げるがクリスチャンは息をしていない。ソンドレは”戻って来て、パパ!”と言いながら人口呼吸を続け、クリスチャンは蘇生する。
<今作は、容赦ないまでのフィヨルドで起きた自然災害の凄まじさと、そんな中での家族愛を描いた作品である。
資料を観ると、実際に起きた岩盤崩落による津波被害を2件、参考にして制作されたようであるが、全編に亙る緊迫感が尋常でない作品である。>