ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)のレビュー・感想・評価
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良いドキュメンタリーのお手本で至福の時間を味わえる作品です。
ジャズ喫茶の名店として名高い「ベイシー」のドキュメンタリー映画と
言う事で興味があり、観賞しました。
で、感想はと言うと、良いッスね♪
104分と言う上映時間で至福の時間を過ごせた感じです。
ジャズ喫茶と言うのは自分よりも一回り上の世代の方にはドンピシャかと思いますが、京都に居た時にはまだジャズ喫茶が所々に存在してました。
少し敷居の高い感じで何回か行った記憶がありますが、まだまだ苦いブラックコーヒーにジャズを楽しむと言う感じではなく、背伸びして入ってはみたものの"まだまだ俺ってお子ちゃま"と言うのを痛感した思い出があります。
それでも、なんかそんな背伸びが良き思い出で、街中にジャズ喫茶を見掛ける事も少なくなった気がしますが、今も全国で600ものジャズ喫茶が存在していると言うのはちょっと驚き。
ジャズと言う文化は決して失くならないと思いますが、劇中でもベイシーのマスターの菅原さんが語られてましたが、"勝ち目の無い商売"と言うのは言い得て妙で、それでも心を豊かにすると言う点ではジャズ喫茶の存在意義は物凄く深い物があるかと思います。
中には喋るのはおろか、新聞の"ガサッ"と言う音ですら憚れると言うお店もあると言うのは驚き。
げに恐ろしきマニアックな世界ですw
"レコードを演奏する"と言う言葉も物凄くしっくりと来る。
日本独特の文化と言う事で様々な音への拘りが見ていて気持ち良い。
CDよりもレコードへの拘りも好きだし、それぞれのオーディオへの拘りもなんか楽しい。
ジャズ、コーヒー、オーディオ、ウイスキーロック、この歳になっても心地好い趣味の時間が堪能出来ます♪
個人的な難点で言えば、ベイシーの歴史と言うか、ベイシーを語る上での縦の線と横の線があるとすると、横の線に些か逸脱している感じがしなくもない。
もっとベイシーやマスターの菅原さんの事を深く掘り下げても良かったのでは?と言う感じが少ししたりします。
菅原さんを始め、出てくる方々は皆渋くダンディーな人達。
様々な著名人の方々も名を連ね、ベイシーの歴史を彩っている。
いろんな拘りを持ちつつも何処か達観している感じで、ジャズが好きだけど、"ジャズは何もしてくれない。何かをしてくれるのは人"と言う言葉はジャズを愛している者だからこそ、発せる名言かと思います。
単にジャズを聴くだけでなく、人の和と空間を堪能する。ジャズを通して、人としての粋に魅せるかを教えてくれる。
そしてもっと音楽を丁寧に大切に聴くと言う事を教えてくれる。
いや~良い映画。良いドキュメンタリー映画です。
一度はベイシーに行ってみたい!と思わせてくれる作品です。
興味がありましたら、是非是非♪
滝の裏には静寂がある
とにかく菅原さんがカッコいいです
ダンディーな着こなし
会話に添えられる優しい笑顔
人への思いやり。
雑誌で見るとなんか頑固オヤジで
強面なのかな?って思ってましたが
みんなに愛されるのがわかる
可愛らしいマスターですw
また色んなミュージシャンが登場して
坂田さんもポンちゃんもいいコクが
出てますが、やはり、
中でも私が栃木出身だから
贔屓してるかもしれませんが
ナベサダさんが、別格ですね^_^
楽屋に特別に
お邪魔したような何気ない会話も良くて。
それでいよいよライブが始まって
あの音色を聞いた瞬間、すっと涙が出ました。
理由はわかりません。
また、映画作品としても
素晴らしいなと思いました。
特に後半で 所在なげにドラムを叩いたり
店主ではなく客のように座って
ぼんやり無言で遠くを見つめるだけの
シーン。
菅原さんに語らせることもなく
テレビのようなナレーションもなく
客が自由に考えるというか。
星野監督や亀山Pの手腕なんでしょうか。
なんか具体的には説明できないんですが
昔のいい時代のフジテレビを感じました。
初見で好き勝手言ってますので
御了承下さい。
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