「それぞれのライフステージで」追憶 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれのライフステージで
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母たる立場の人は涼子の、
妊婦さんの人は真理の、
妻たる立場の人は美那子の、
父たる立場の人は啓太や悟の、
夫や彼氏の人は、光男の、
息子の立場の人は篤の、
その他も、それぞれに、それぞれのライフステージで、守りたいものがあり、観る人によって違う意味を持つ作品だと思う。
少年3人が守りたかった涼子。
涼子が守ろうとした少年3人の、未来。
そんな涼子を必死に守り続ける、光男。
この作品は全てが『誰かを守ること』で起きている。
その中で唯一、自分のことだけを考えた人間が、犯人の悟の妻と従業員だ…
彼らを最低だクズだと言うのは簡単だが、それでも、誰しも自分の生活を守る権利があり、手段を選ばず守りたいと思うことも自然だ。
許されないことをした彼らを、誰も責めてないところが良かった。
悟が守ろうとしたものだから、その気持ちを守ったんだと思う。
だからこそ、そういうときに何を考えどう動くか、そのことを静かに静かに訴えてくる作品です。
いつかライフステージが変わったら、また観たいです。
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