ハルチカのレビュー・感想・評価
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吹奏楽部に在籍していた人なら共感できるかも
自分は中高と6年間吹奏楽部に在籍していました。
誰か一人ができないと空気がピリついてみんなが一斉に凍りつくあの感じ、凄く分かります。
そして自分はホルンを担当して6年間やり抜きましたが、ほとんど下手なまま、最初はあったソロも短くされ、自分でも納得できないまま終えてしまったんです。
できない側の人間だったからこそ共感できる作品でした。
そして物語のラストにあるように、こんな風に上達に苦しむメンバーに寄り添える部、メンバーだったら良かったな、と羨ましくなりました。
最後まで予想外、失敗を見事に使った作品。
原作未読。前情報なしで高校青春ものというだけで鑑賞。吹奏楽部に入学希望の橋本環奈演じるチカとそれに巻き込まれていく佐藤勝利演じるハルタ。前半は部員集め、後半は部活ならではのできる人できない人問題を経て演奏を作り上げる様子が描かれます。
部員集めだけでも色々エピソードあって散らかりそうでしたが、後半の怒涛の盛り上がりまでいい具合の絞り込みでちょうど良かった。
後半のこれでもかという程、チカが失敗し続けて追い込まれる姿を見せられつらくなる。一回出来たのに、これぞ王道クライマックスシーンで失敗する。チカきっかけに演奏がうまくいかず部員が割れていく様が非常にリアル。音楽室での長回しの一本撮り俳優さん方が素晴らしい。
最後の最後、伏線を回収する形での展開で、こういうことかと納得。でもそこでも失敗。しかも失敗は1回で終わらない。だからこそ生まれる最後はグッときます。成功シーンは鳥肌ものでした。
からの悪ふざけのようなミュージッカル、これがもう逆にいい、やり過ぎ感ハンパないが、すごく心地好くなる。現実ではないような演出ですね。キスや志賀さんのぶっ飛びダンスで収まった。
部員集めに成功して練習してコンクールで成功、そして恋愛とかそういうイメージでしたが全く違った。後半こそまさに吹奏楽部のリアルなんだろう。部員の葛藤や失敗の連続など見る側も途中から展開が分からなくり手に汗握る。長回しやミュージカル風なシーンなどチャレンジシーンがたくさんあって見応えあり。
チカが弱り始めて逆にだんだん逞しくなるハルタを佐藤勝利くん見事に演じられてたと思います。橋本環奈さんもチカの元気で真っすぐだけど時に心の弱さを見せる姿をしっかり演じられてました。他の方もしっかりキャラが立ってて、というかそういう撮り方をされてましたね。
いや、予想外におもしろかったです。
易しくないけど、優しさがあふれている
始めは、胸キュン的な映画かと思っていたが、全くそうではない。
他者への思いやりや気遣いで、物語が動いていく。自己主張ではなく、傾聴の姿勢。
直接的に表現していない部分もあるし、セリフ数も少ない印象。だが、それで充分だし、むしろ、そこがよいと思う。
作品のメッセージって何なのだろうか?観客の数だけあってよいと思うが、自分がきちんと受け取れているかはいつも不安だ。
ごく普通の眩しい高校生たち
コンクールで金賞を取るために厳しい練習に耐え抜くわけでもなく、プロのような演奏を魅せるわけでも無い。どこにでもいそうな高校生たちが吹奏楽部員として奮闘する姿を描いています。
わたしは小中と金管と吹奏楽部として活動してきましたが、苦い思い出が蘇りました。
自分のせいで演奏中断。
合奏で先生からの「別室で練習してこい」。
練習しているのに、分かってるのに出来ない。
苦しくて恥ずかしくて切なくて悲しくて辛くて
辞めたいって脱走したいって、涙が止まらなく
なるような経験。
コンクール前には取り敢えず仲間割れし始める。
部長が怒り出す。
やる気ないでしょ?とか言い始める。
木管だから、金管だから、パーカスだからと
区切り対決し始める。
ソロを吹くチカちゃんに心の中で
がんばれ!がんばれ!と祈ってしまいます。
完璧にあっているか定かではありませんが、某ドラマの中のわたしの好きなセリフで、
バカで頑固で夢想家。
世界を変えてきたのはいつもそういう人。
と言うものがありますが、チカちゃんだなあと思いました(褒めてます)
現実にいたら引きそうに思いますが、あれくらい真っ直ぐで明るくて強引だからこそ人の考えや人生を変えられる魅力や、人から愛される人物になれないんだろうなあと思いながら見ていました。
まあ、チカちゃん、美少女過ぎますがね。
キャストたち、本当にたくさん楽器の練習をしたのでしょうね。初心者の頃の音というか、こんな感じだったなあというものがリアルに描かれていて、なんだか感動しました。上手い人が吹いている演奏に心が惹かれるのは当たり前ですが、練習風景を見ながら「がんばれ!」と思えたのは本当の音を奏でてくれていたからこその産物だと思いました。
とにかくみんながキラキラしていました。
みんなと一緒にいること、
大好きな楽器を演奏できること、
全部含めて楽しい!っていう空気感が伝わってきました。出来なかったことに対して、励ますためにもう一度チャンスを与えた仲間たちはとても素敵だなあと思いました。練習を共にしてきた仲間だからこそ出来た励まし方なんだろうな〜。
若いっていいなあ!!!!!!!!!!!!!!
高校生眩しいよ!!!!!!!!!!!!!!!
フルートソロが初心者には至難‼
環奈ちゃんは「セーラー服と機関銃 -卒業-」より綺麗に撮れていました。佐藤勝利君も美形で釣り合っていました。入部する際にキスシーンに遭遇したのは何か新鮮でした。序盤ハルタを殴る蹴る姿は目高組組長を思わせました。先生は顧問を引き受ける際に後ろ姿で話していたので第一印象が悪く、自作曲でコンクールに挑むのは正気を疑いましたが、指導も好きになれませんでした。仲間が増えていく過程がテンポ良く爽快感がありましたが、元部長のエピソードとチカの挫折が長く感じバランスが悪い印象でした。帰ってきた部員たちはその他扱いで、全員が感情をぶちまけるシーンも引きで撮り、殆どアップで映る事がなく残念でした。部員が増えてチカは3rdフルートに落ち着くと思いましたが、フルートが他にいなくてソロを担当する事になり愕然としました。長い間誰もテンポを2倍にして練習したり顧問もメロディを口ずさんで教えたりしなくてやきもきしました。ホルンソロが印象深く、テーマ曲が気に入ったのでYouTubeで様々な学校が演奏したものを聴いてみると、多くの学校でフルートソロがうまくいかないのでやはり難しいのだと思いました。二人で分担してちゃんと聞かせる方が良いと思います。ラストは演出として面白いのでアリだと思いますし、失敗するとまたホルンソロから始まるのが楽しかったです。終わった後クラリネットの先輩にチカが「音楽って音を楽しむと書くんですよね‼」ってドヤ顔を決めたら、勿論ネタですが最後締まったと思います。内容は「青空エール」が上ですが、「ハルチカ」はオリジナル楽曲の存在が大きいです。
面白いけど中途半端
恋愛、青春、スポ魂、泣き
どれも中途半端かな。
完全にインパクト不足。
全体的にフリが弱い。
主役2人は良かったけど、
キャラが弱いのかな。
ラストは良かったけど。
踊るのは意味不明。
原作ファン抜きにしても微妙な作品。
原作ファンです。
思ったよりは恋愛要素が薄く観れました。
ハルタとチカは原作者発言から恋愛しない事は確定済で、映画の尺にあった新作を作って欲しいと要望を出したのは原作者ですが「ハルタとチカと草壁先生」が出ていれば、と言う条件付きだった筈で、その言葉から原作を読んでいれば「3人のキャラと相関図(チカ→草壁先生←ハルタの3角関係)」は崩さないで欲しいと言う意図の発言だったと思われます。
本編では宣伝やポスターより恋愛要素が薄いと感じましたが、あの話なら、寧ろハルチカを無理矢理くっつけるかのような演出は不要だった気がします。
単純に青春部活ムービーとして売るべきかと。
原作ファンからしたら、あの3角関係を壊す事自体怒り心頭です。
初野先生は社会的少数派(マイノリティ)表現の上手い方なので、ハルタの草壁先生への恋愛感情を消す事は差別に感じて非常に不愉快です。
因みに原作ファン的な感情を抜きにしても出来はツッコミどころばかりの映画です。
唐突に茶畑で踊り出した時は苦笑しかでませんでした。
僕のハルタきゅん・・・
ハルタホモじゃないやんけ!!
まあ、映画は普通かな・・・。ありきたり…。
橋本環奈は可愛かった.
舞台挨拶で生で見たけど顔ちっちゃい…。
でも僕はアニメのチカちゃんが一番大好きだよーーー♡
青春をもう一度味わえるような作品
キャストのファンです。既に2度観ました。
プロモーションでは、ハルタとチカの恋愛模様がプッシュされていましたが、作品自体はもっと広い意味の青春が描かれていたように感じます。
時にはぶつかることもあるけれど、寄り添って、ひとつの挫折を乗り越える。その流れに、観た後は心の澱みがすっかり浄化されたような気持ちにさせられます。
鑑賞中は観ていて辛くなるシーンもありました。それだけ、10代半ばの青臭さ、痛々しさがリアルに描かれていたのだと思うので、監督の手腕に驚きます。また、台詞が少ない後半も、台詞がないからこそ、ただただ画面に集中できる、キャストの演技だけで伝わってくるものがありました。キャスト自体の演技も、表情や話し方、動作など細かい点でも作り込まれ、上手くキャラクターが表現されているように私は思いました。
2度観ることで、1度目の鑑賞ではわからなかった伏線や、新たな気づきがありました。1度目で満足できなかった方こそ2度の鑑賞をオススメしたいです(笑)
ただ、1度目は大袈裟すぎる演出に感情移入できず、う〜ん、と思ってしまうこともありました…ここは好みの問題かもしれません。
最後に。原作の設定を大きく変えたことで、原作ファンからはあまり歓迎されていなかった今回の実写映画化でしたが…
ハルタとチカの関係は恋愛関係ではなく、より深い信頼関係が描かれていることをひとつ知っていただきたいです。また、あるシーンでは、ハルタと先生のお〜っ?というシーンもありました、ということもお伝えしたいです。
勿論、完全完璧に原作通りではないとは思いますが、監督もキャストも原作へのリスペクトの上で映画ハルチカを作っていることは間違いないです。
ラストは何なの?
①なぜ千夏は高校でも乱暴なのか
②なぜ校長は意地悪なのか
③なぜ芹澤はあの日の夜に現れたのか
④なぜ急に、一気に、部員が増えたのか
⑤コンクールの前夜に見た楽譜が意味するものは
⑥そしてあのラストは? なぜ皆踊るのか?
部員それぞれの描写も浅く、千夏が皆に感謝するシーンもなく、自分の欲のために強引に周りを巻き込み、墓穴を掘り、周囲に気を遣わせているように見えた作品でした。
ちなみに草壁先生はずっと古田捕手に見えました(笑)
ハルタとチカ
予備知識無しで観に行きました。
高校入学で吹奏楽部に入るため意気揚々と登校するチカの登場から
スピーディな展開で良かった。
恋愛ものかと思いきや、仲間や人を思いやる感じに仕上がっており、おとん、おかん、おじい、おばあが観てもよろしいかと思います。
観る年代によって印象や感じる物はきっと違うと思うので、自身の目で感じて頂きたい。
部員を集めるために尋常じゃない動きをみせるチカ
やっと9人揃った・・・と思ったら
20人位に増えてるっていうマジックは
え‼ ってなるけど まぁ映画というのはそういうもの、むしろ展開を早くし前半は疾走感があった。
そんなチカが素人で足を引っ張る
ってのは マジかってなるけど高校デビュー
自分がその立場ならって考えたら感情移入してしまう。
後半は静かなシーンが何度かありますが
印象的でした。
佐藤勝利さんはきっとイケメンなんだけど映画では、カッコ良すぎず、ブサイク過ぎない、いわゆる普通の男の子。
時々イケメンが隠せない時がありました
が、個人的に部長が1番のイケメンです。だって登場がすごい
最後の最後はまぁそうなるよね
って感じで。後味のいいままで帰れました
いろんなものが詰まっているので
恋愛映画だと思って敬遠するのは
違うかな。
公開初日におっさん独りは厳しいと思ってたけれど ほっこりして劇場を後にしました。
人を惹きつける音楽、人を惹きつける人
チカを演じる橋本さんの疾走シーンから始まる青春映画です。
この勢いのままにテンポよく進んで行きます。
予告編の印象だと恋愛物のイメージですが、恋愛色はあまり濃くありません。
映画は終盤、コンクールを迎えます。この演奏シーンがクライマックスかと思いきや、本当のクライマックスはこの後に来ました。
前半、必死にそして真っ直ぐに頑張ったチカに対する答えのような演奏シーン。音楽は楽しいものだと表現してくれるこの演奏シーンは、スクリーンで観る価値があります。
音楽が人を魅了するように、頑張ってる人も周りを魅了することがあります。そんなことを思い出させてくれる映画です。
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