愚行録のレビュー・感想・評価
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こういうのが見たかった!
こういう淡々とした、ダラダラとしない展開の早いサスペンスが私は好きです。
事態の残酷さや深刻さを無理に重苦しく描いているということもありません。
1つ1つのことを詳しく説明しすぎないところもこの映画の良さだと思います。
若者特有のいやらしさを上手に描いている気がします。
全て見終わった後にこの作品のタイトルを見ると、なるほどな〜〜と思うはずです。
しょうもない録!!
新鋭監督で小説の映画化というのは貴重ですが、話自体は不快を詰め込んだもので、演出がリアル調なので抵抗する者や善い部分がないというのはかえってバランスが悪く感じつまらなかったです。同じ原作者の「慟哭」は読んだ事があるので、結末ありき&人間の描写が一辺倒で面白くはないんだろうなと推測していましたが、様々な人の黒い部分が重なって殺人事件になったというプロットは一応知的な作りでした。小出恵介容疑者が女たらし役で出てくるので素の姿じゃないかと思う訳で、ネタ映画になる以前に商品価値が下がっています。直接的ではなく雰囲気がエロいのは「悪の法則」みたいで好みですが、題材は実在の慶大広告学研究会そのものなのでエロ描写はかなり抑えたのでしょう。仕方なく愚行を犯したという事は長い人生ではありますが、これは仕方ないというよりは全編しょうもない奴のオンパレードでした。
救いのない映画
個人的には人にお勧めしたくない映画ナンバーワン。
同じような境遇の方がいたら絶望して自殺し兼ねない、
それぐらい衝撃的。
どこまでも救いのない陰鬱とした映画で、
個人的な趣味ではありませんが、
満島ひかりさんの演技は本当に流石でした。
レビューを見ると絶賛のコメントが多いですが、
個人的には、
会話や設定がかなりぎこちなく感じました。
冒頭の大阪弁はめちゃくちゃ違和感がありましたし、
田舎に住んでる田向の元カノの台詞はやたら映画的でしたし、
プールサイドでひっぱたかれたシーン、
大丈夫(ニコニコ)じゃなくて、
普通はどうしたの!?
みたいなリアクションになるだろ。
学生間の引っ叩き合いは日常茶飯事かw
等、ツッコミ所は多々ありました。
暗い映画が好きな人なら見れるんですかね。
私は鑑賞後の夜本当に悪夢にうなされました。
妻夫木、満島ともにいい意味で狂ってる作品。人間の感情の壊れていく姿...
妻夫木、満島ともにいい意味で狂ってる作品。人間の感情の壊れていく姿や脆さなどが見えてよかった。しょうもないホラーを見るよりも全然怖い
貫井ワールドの真骨頂、初の映画化!
貫井徳郎氏による原作『愚行録』が大好きであの叙述系をどう映像化するのが見所でした。
原作⇒映画のほうがすんなり入るかも。やはり原作を上回ることが出来なかったが忠実に再現されさらに独特の世界観が出ていたと思う。
なにより役者の演技力に脱帽する。配役は適役だったと思う。
強いて言えばもう少し大どんでん返し感みたかったです。
原作も読め
上映館が少なくてDISCASで借りてやっとみることが出来た。脚本も良く出来ていてそれで外国資本も入っているのだろうけれど、やはり映画は自体は暗い、これでは万人受けはしないだろう、それに原作読んでなかったら理解できないかもしれない。世田谷一家殺人事件をモチーフにしているが、実際の犯行は朝鮮人だろうと思うが、被害者が高学歴というところに着目してこういう物語が生まれたのだろう、しかしこのモデルとなった慶應大学は最近では集団レイプ事件を起こすなどほんとうにゲスな大学に成り下がったようである。あっそうそう小出恵介も頑張ってたよ。
求不得苦
私が毎晩違う男と夜な夜な遊んでいた頃。
まだ出演している殺された俳優(名前は伏せる)が
スキャンダルを起こしていなかった頃。
私がまだ新宿に希望を抱いていた頃。
映画館で働いている男が
セックスしたあとに、
観た方がいいよ、と言っていた映画。
レンタルで見つけたので今更ながら観てみた。
この物語の重さ、歯痒さは異常だけれど
逆に思い切り針を振り切っているため
なんだか現実味が無いのが
正直な感想。
まあ、エンターテインメントとしては
最高じゃないのかしら。
白田あさ美の演技が良かったわ。
満島ひかりは 「THE_女優」
観て損は無いと思う。
まあ、要するに
欲しい物が手に入らない苦しみは
これ程ない苦しみなんだよってことよね。
寂聴が言ってたわ。
面白い
原作のかなり忠実な再現。
ただ事件な関する関係者のさまざまな語りで構成される小説に比較すると謎が解き明かされタイミングが少々早い。
小説と映画の構造上の問題もあるが、別のストラクチャーもありえたと思うし、その方が傑作になったはず。まあないものネダリながら。
満島ひかり、松本若菜の女優陣がいい。
小出がまるで現実の人生を再現するかのような浅薄さを見事に、不気味なまでに表現している(笑)
いや〜!今後が楽しみな監督のデビューが本当に嬉しい。 原作は未読な...
いや〜!今後が楽しみな監督のデビューが本当に嬉しい。
原作は未読なので原作との違い等、解らない部分は多いのですが。
例えば昨年公開された『怒り』と比べたら、観客の受けは絶対的に悪いでしょうね。
最後にスッキリ出来る『怒り』に対して、胸にモヤモヤが全然抜けないのだから。
でも、このどうして良いのか解らない感情の残り火は消えないままなので、観る人を選ぶ映画だと思って下さい。
カメラのアングル等、個人的にゾクゾクとする演出が随所に見受けられましたね。
そして、何と言っても満島ひかりだ!
満島ひかり。
彼女の存在は一見すると小さな存在だ!
だが、やはり満島ひかりは満島ひかりだった。
その事実を観客は最後の最後に思い知らされる。
いや〜!凄かったわ( ;´Д`)
(2017年2月18日 イオンシネマ板橋/スクリーン7)
今年一の邦画
映画館で見ました。面白かった!!!個人的には今年一の邦画。むしろ数々の邦画の中でもトップレベルのお気に入り作品。
なんにも考えずに見て欲しいです。展開の予想とかせずに見て欲しいです。
ラストの展開に鳥肌モンでした。愚行…その文字の通り。人間の汚いところが出ています。
ドン引き
何とも言えない展開と結末に絶句…犯罪者の愚かさに同情の余地なし。当然、愚者に共感するのも不可能、いろんな意味でガッカリした作品。劇場で観なくてもTVドラマで十分。途中も退屈でzzz…。
2017-38
満島ひかりに吸い込まれるかと思った
妻夫木聡の生気のない眼の中に覗く薄気味悪さも素晴らしい。
狂気のように見えるそれは、どこまでも理性の中で行われる愚行。
1つ明かされるごとにゾクゾクし、胸が高鳴った。
ちなみに小出恵介は慶應出身。
決してストーリーはハッピーエンドではなく、上映中ずっと鑑賞している...
決してストーリーはハッピーエンドではなく、上映中ずっと鑑賞している方を重くるしい気分にさせてしまう映画です。週刊誌記者がある一家殺人事件の犯人像を追う中で出会う人々に聞かされる過去の出来事、その中で起こる人間のとても嫌な心の側面、、、嫉妬、怨恨、疑心、恐怖、不義、虚偽、、、が露呈されていくことになります。これに鑑賞している方は少しずつ引き込まれていくことになるでしょう。
カースト社会
ロバート秋山のクリエイターズ・ファイルばりに、どっかで見たことある、キャラの濃い登場人物たち。
そして一皮むいたらやな奴ばっかりが次々に出てくる。
んだけど、そいつらも生きるため、自分を守るため、自分の欲を満たすため、に必死なので、身勝手さも含めて滑稽で、人間くさくて、憎めない。
上流社会に憧れてもがく。しがみつきたくてもがく。それってそんなにいいもの?とか口では言いつつ嫉妬でもがく。
そんな彼らを客観的に観ている自分は、あたかも神が地上を憐れみをもって眺めているようなつもりでいたけど、見終わってからも、私はそっち(もがく)側にはいないよな?大丈夫だよな?とそら恐ろしくもなる。
途中までは主人公と同じ目線にいたはずなんだけど、、途中からは意外な展開で突き放される。
俳優が皆うまい。
妻夫木、満島、小出は安定の演技。
小生意気な臼田あさみが可愛くて、好きになりました。
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