愚行録のレビュー・感想・評価
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殺されたのは成功者?
特に観る気もなく、たまたま残業帰りにやっていたという、消極的観賞。
決めては満島ひかりとダーク調の画が良さげという事。
大学生の描写としては皆、ハツラツさに欠けていたような。
実際の惨殺描写が少ないのが良いところ?
親になると、子まで殺すことないんじゃないの?と、作り事ながら思ってしまうが、具体的描写がないのは許せる。
ダーク調の画は良かったが、学生がチャラチャラやっているところは、もうちょっとヒラヒラしたライティングが良かったかも?
土地開発を目指す男の住居としては、随分殺風景と言うか安っぽいと言うか?まぁ絵空事のような家族の死に場所として、的確な描写だったのかも。
まぁまあ楽しめた。
兄貴、事情を知っていての行動なら、ちょっと怖い。
愚行、、録、?
満島ひかりさん
原作を読んでから映画を見た
あまりにも話し方もそっくりで原作から飛び出してきたのではないかと疑うくらい満島ひかりさんの演技は素晴らしかった
これだけでわたしはかなり満足
原作とは違う点、省略されてる点がいっぱいあったので、原作も読むべき
そうすればたぶん映画で何を言いたいのかわからなかった人も納得すると思う
繰り返しになってしまうが満島ひかりさんの演技力にほんとに感動した
俳優たちの演技力に圧倒された
原作小説を読んでから映画館で鑑賞した。
際立っていたのは、妻夫木聡と満島ひかりの演技力だと思う。主人公の田中は、原作ではインタビュワーなので、一回も発言をするシーンがなかったため、映像化に当たって演技することは難しいのかなと思った。しかし妻夫木さんはそのような難しい役を見事に演じ切っていた。登場人物の「愚かさ」を引き出す優秀な聞き手としてだけではなく、自分自身にも闇を隠し持っている主人公の二面性が十分に感じ取れた。また、満島ひかりは心が壊れた人間を見事に演じ切り、特に終盤の罪を独白するシーンは圧巻だった。
妻夫木さんと満島さんだけではなく、登場した全ての俳優さんが、演じる役のイメージとぴったりだった。個人的には、夏原さんの取り巻きだった中山さんの女優さんのチョイスは(誠に失礼なのだが)絶妙だったと思う。
作品に登場する人たちは、当然みんな愚かな行為をしているのだが、とりわけその行為自体を愚かだとも思わず、武勇伝的に語っている姿を見ると、より一層愚かに見えた。特に、田向が渡辺と一緒に邪魔な女を貶め、その後二人で行きつけの居酒屋で笑いあっている姿には正直ぞっとした。人の不幸を平気で笑うような悪魔のような、性根が腐った人間にはなりたくない。
しかし、人のことを外見や学歴、家柄で判断したり、人を貶めてよい生活を送ろうとする行為は決してフィクションではなく、現実の世界でも十分起こりうるし、私自身にも心当たりがあることなのだ。そのことを考えはじめて初めて、この小説の本当の恐ろしさに気づかされた。
原作を未読で映画を見た方は、ぜひ小説の方も読んでほしい。映画では拾いきれなかった箇所(光子がなぜko大学に入れたのか、夏原さんの結婚後の「愚行」・・・etc)がいくつかあるので、映画と原作の2度楽しめると思う。
人の愚かさ
演技派揃い
綺麗にまとめていて心に響かない
貫井徳郎のミステリーの映画化です。妹が育児放棄で逮捕された週刊誌記者が1年前の一家惨殺事件の関係者に取材していくストーリーです。夫の同僚、妻の大学の同級生、妻の元カレ、夫の元カノなどへの取材を通じて殺された夫婦の素顔や、記者兄妹への虐待された過去が描かれて、意外な真相が明かされます。原作と同様に映画でも真相は会話の説明だけで、映像的なインパクトはなく、綺麗にまとまっていて、今一つ心に響きませんでした。妻夫木聡や満島ひかりが良かっただけに、言いたいことが伝わってこない感じで残念でした。
人間特有のドロドロ感が描けている作品
原作者が男性なのに、男性にありがちなことだけでなく女性特有のイヤな空気感など、とにかくどうしようもない人間社会の空気感を描いた作品。
正直救いようなさすぎてどうしようもないですが、社会ってこういう問題抱えていても言わずに暮らしている人多いのかなぁ、と。
観た後すっきり感かないので、マイナス1点。
慶応出身で上場企業に勤めていれば響くのか
児童虐待経験者なら共感するのか。
多分そういう事ではないんだろうが、原作を読んでみたくなった。気分のいい話ではないけど。
黒のアイリッシュセッターがキムタクっぽいなと思ったり
カフェの女子大生が主婦にみえたり
市川由衣黒目でかすぎるなと思ったり、
何よりカフェの殺害シーンが三文芝居過ぎて、あれは演出なのか失敗なのか
なんでだろ
気力体力がある時にぜひ観てほしい‼︎
上映後、一人目見ていた女性が、
逃げるように劇場を出て行った。
サービスデーの今日、
気軽な気持ちで見にきていたのなら
相当メンタルをやられたのかも。
そんな映画だった。
終始『重たい』映画。
渡辺謙の「怒り」も重たかったが
まだ、救いがあった。
どちらかと言うと
浅野忠信の「淵に立つ」に似た印象か。
相変わらず妻夫木聡はいい演技してる。
小出恵介は好青年役しか知らなかったから
なかなかのギャップ具合がこれまた良かった。
けれどやはり、満島ひかりに尽きる。
カウンセラー室?での「一人語り」は圧巻。
まるで人ごとのように語る。
半分笑みを交えながら語る。
けれど、瞳の奥では「目が泳いでいる」
あの目の泳ぎ方には毛筋が凍った。
惜しかったのは
妻夫木聡が殺人を犯してしまうシーン。
ガラス越しで「無音」になる演出。
これはこれでいいのだが
その分、映像に軽さが出てしまった。
映画のキャッチコピーである
「衝撃」のシーンなのだから
違う演出にしても良かった?
例えば、逆に音だけにしてみるとか。
救いようのないこのストーリーに
無理やり「得るもの」を見つけるなら。
「人は皆、平等に愚かで醜い。」
という事か?
そう思った時に
ドラマ「リーガルハイ」で
古美門研介が言ったセリフを思い出した。
シーズン2の最終回で言い放ったセリフ。
「醜さを愛せ」
真逆のジャンルの作品だけれど
「醜さ」を「愚かさ」に変換すると
妙にしっくりきた。
残業明けのレイトショーは
あまりお勧めできない。
気力体力が確保できる時に
できるなら一人で観てほしい。
でも、決して、
観て損はない。
そんな映画だった。
引き込まれる映画だった。
人は等しく愚かで残酷である。
作品全体を覆う暗ーい闇が秀逸
冒頭のシーンから非常に気分が悪いw
おっさんが妻夫木におばあさんに席を代われと偉そうに注意する。
「いや、おばあさん何もいってないじゃんwそれに席を譲るのって言われて譲るんじゃないよね?おばあさんも恐縮してるしwこんなおっさんは自分の場合は気づかないフリして寝るんだろうなー」と思ったw
その後の妻夫木が病を患っていたかの様な演技、他の乗客の他、見ていた観客も「あれ?」と思ったと思う。
しかしバスを降りてしばらくすれば何もなかったかのように歩いていく。
まあこう言うのが好きなんだけど、マジでこんな性格のやついるよね。救えねーっていうか。
こんな内容ですすんでいくのか、と思ったら最後までそうだったw
しかし、今作は最初から最後まで一貫して薄暗くて、ジトジトした様な色使いや構図やシーンが非常に多かった。
もしかするとそれを重要視しながら作られたかもしれない。
妻夫木をはじめ、満島ひかりもかなりぶっとんだ役を作っていた。所々でクローズアップされる指や手が本当に病的に細く、マジで精神を病んでいる様子を忠実に演じていた。
この2人は『悪人』以来の共演か?あの作品もダークな作風が印象的だった。
小出恵介はあまり好きな俳優では無いが、今回の役柄も非常に嫌いなキャラで一層苦手になったw
しかしそれは役を作り込んでいたからであろう、本当にやなやつだw
他のキャストは疎いのであまりしらないが、見たことある俳優が散見された、しかしながらどの人も淡々とインタビューに答える様子は逆にリアリティーがありそれもまた気持ちの良い物ではなかった。
原作を読んでいないので最終的になぜ取材を始めたのか等が明らかにはならなかったが、ラストの答え合わせでは想定内ではあるもののすくなからず衝撃的ではあったし、人によっては吐き気を催すような内容だろう。
あとこの作品の殺人事件は世田谷一家殺人をモチーフにしている様な気がする。
普通の作品に飽きた人、すっきりしない作品が好きな人は是非w
あとオフィス北野の作品なんですね。
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