3月のライオン 後編のレビュー・感想・評価
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10数年ぶりに将棋を指したくなる映画。とりあえずオンライン将棋をやってみようと思う。
10数年ぶりに将棋を指したくなる映画。とりあえずオンライン将棋をやってみようと思う。
Movix堺で映画「3月のライオン 後編」を見た。
土曜日に前編を見たのだが、
水曜日の今日はカミさんにつきあってもらった。
国道を西に折れてMovix堺に向かう道路では毎度のように警察がネズミ捕りの取締りをしていた。
週に4-5日はやっている。
こちらはそのことを知っているので制限速度50キロの道路を45キロくらいでそろそろと進む。
必要以上にゆっくりと走ってくるこちらの車を見て、椅子に腰掛けた警察官たちが笑っていた。
劇場に着くとチケットブースはすでに行列ができていた。
大型連休の期間だからしかたがない。
チケットを受け取るまでに10分を要した。
朝一番の「3月のライオン 後編」の観客は10数人だった。
原作のマンガは読んだことがないが、よくできた映画だと思う。
原作のマンガがすばらしいのか、監督が上手いのか、脚本がよく練られているのか、判断する材料が少ないので判らないが、
すべての出演者にそれぞれの見せ場がちゃんとあって、
それぞれの出演者にとってもこの映画に出演したことを誇れるような、
うまく説明できないが、そんな映画のように感じた。
この映画を見た後は誰かと将棋を指したくなる。
将棋を指す相手がいない自分はオンライン将棋でもはじめようと思った。
上映時間は139分。
長いが長さは感じなかった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
前編盛り上がったー!わりには尻すぼみな感じが残念。零の成長物語…た...
前編盛り上がったー!わりには尻すぼみな感じが残念。零の成長物語…たしかにそうだけど宗谷の苦悩とか、チラッと紹介程度じゃ伝わらない…。もっとくれよ〜天才の苦悩〜。
あれかな、デレクターズカット版とかであるのかな★前編はまた見たいだけに辛たん!
泣けるわ〜〜。
漫画とは零の印象が変わるんだか、セリフが本当になける。映画も一応見てみるかという感じだったんだが、前編でやられて、完結編も観せられた感じ。
所々本気で泣けるため注意。
神木くん、マジうまいな。透明感半端ないし、20歳とか超えてると思えないわ。よかった。
”静”的な将棋を、”動”的に表現する作り込まれたドラマ
巷ではデビューからの連勝記録を続ける、14歳の現役中学生棋士・藤井聡太四段の話題が席巻している。
思えば、羽生善治旋風から30年。本作の主人公、高校生棋士・桐山零は、まさに"羽生世代を打ち破る"設定だ。このタイミングで公開されているのも、なんとも奇妙な偶然である。
羽海野チカの原作コミックを前後編2部作で実写化。後編は完結編というより、主人公・桐山零のエピソード2である。今回の2部作は少し詰め込み過ぎのキライがあるし、原作は連載中なので続けようと思えば、映画はまだ数本は作れる。むしろ連ドラ向きかもしれない。しかし、この映画をこのままドラマに落としこめるほどの余裕は、いまのテレビ局にはないだろう。
というのも、大友啓史監督の作り込み、堂々とした仕上がりは、まさに映画だ。加えて前作に引き続き、キャスティングは主役級がズラリ。神木隆之介、有村架純、佐々木蔵之介、加瀬亮、染谷将太、伊藤英明、豊川悦司…加えて、後編では伊勢谷友介も加わる。
ひとりひとりの登場シーンではじっくりと寄りきる。セリフが少ないので俳優は空気と表情を作り出して演技する。映像的には対局シーンが多いので、"静"であるが、生き様を投影する棋盤の"動"として、モノローグと音楽でたたみかけてくる。その力強さにぐいぐいと引き込まれていく。
棋盤の画がほとんどない。棋譜的な説明もなく、対局に関するルールの知識はいらない。しかし将棋の映画である。そこが凄い。将棋がわかる人は無限に妄想が膨らむし、わからない人は第三者として楽しめる。
最後にもうひとつの見どころ。架純ちゃんのオンナっぷり。"広瀬すず"はガキすぎるという貴方に、"童顔+セクシー"の魅力は、こちらも旬のサービスである。
(2017/4/23/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
前編より後編かな。
前編は漫画をなぞってる感じだったけど後編は漫画の要素を取り入れつつ、オリジナルな感じ。
原作がまだ完結してないからこそ、どうやって終わらせるのかと思ってたけど映画はまた別のお話としてしっかり回収されてる。
これはこれでアリです。
将棋ものを超えた、人知れず頑張っている人たちへのエール
どんなに才能を持った人も努力と挫折を重ねながら、しかし誰かに支えられながら成長してゆく。そんな誰もが大なり小なり通ってきた人生の上り坂を主人公を通して見せてくれた作品のように感じました。諦めずに最後まで最善の一手を見出せるよう頑張って行くことが大切なんですね。続編があったら是非観てみたいと感じました。
残念ながら最後は割と眠かった 神木龍之介が好きで前編から見てたけど...
残念ながら最後は割と眠かった
神木龍之介が好きで前編から見てたけど
何というのか主人公のドラマ性が強すぎて最後の方は飽きてきたかな
でも言葉にしない感情を探るのがおもしろい
前編後編を作ると
どうしても前編の面白さから後編の期待値が上がってしまうわけやけど
それを超えるだけの作品にはわし的にはならんかった
一つの競技に焦点を当てたものってのは当たりやすいと思ってたけど今回で変わったね
伊勢谷友介のあの絶妙な演技は非常に良かった
有村架純はこれからももっと役の幅広げてほしい
一人一人のキャラは嫌いじゃないけど全体的に見るとあんまり面白くなかった、以上。
将棋指しの壮絶な生き方
ファーストデイを使って、同一映画館で一気に4本観の真ん中2本は、こういう時でないとなかなかできない前編後編ものをということで、3月のライオンを選択。一気見はこれで、ソロモンの告白、ちはやふるに続いて、3本めだ。
映画は、前編では真面目に将棋をしていた。主人公の背景の説明と、プロの将棋指しの凄さと苦悩を徹底的に紹介。前後編だからこそできることなので、将棋好きな俺はそれはそれで好感もてた。一方、そのために後編までたどり着けなかった人も少なからずいたかもしれないとも思う。
後編はどうかな。
結局、最後まで将棋指しの壮絶な生き様の話だったなあ。
自分と闘う中で成長する登場人物の姿にじわっと来る熱い感動
主人公は勿論だが、登場人物が皆、大きな障害を乗り越えて、成長する物語である。年齢や立場に関わらず見終わった人間も少し成長を感じさせる、じわっと大きな感動が来る珠玉の映画であった。
本物のプロフェッショナルを目指す方々に、夢中になれるもの愛するものを探している多くの若人に、そして何よりも、真摯な心の繋がりを求める多くの方々に、是非、見て欲しい映画だと思った。
この映画は、そういった方々のために、丁寧に真面目に、そして強い情熱で素晴らしい技術により作られた映画だと思えた。
大きな壁をぶち破り、自己を客観的に見れるまで成長した神木隆之介演ずる零君は、三姉妹に助けようとした自分こそ助けられたことを話す。生きる為に将棋を始めた訳だが、終わりの方では、「将棋が好きか?」に心の底から頷ける(その吹っ切れたような神木君の笑顔が素敵だ)まで成長し、その力強い神々しい姿に感動して、涙が溢れた。
もう一人の主人公であり将棋を呪っていた有村架純演ずる孤独な香子も、父の言葉に呪縛を解かれる。そう、持ち前の勝気さを生かし、自ら幸せをゲットしに行くのだ。そして、きちんと対面せず子供達を壊しかけた幸田父こそ、最終的に人間として最も成長した一人であった。それを抑えた演技で表現した豊川悦司が実に素晴らしかった。
妻の死にトイレ内で悶え苦しみながらも、対局ではそれを完全に押さえ込み、且つ眼差しの強さでA級トップ棋士の後藤を具現化した伊藤英明は、実に素晴らしかった。勝利を確信し涙を抑えられなくなる零に泣くなと諭す脚本構成も秀逸であった。そして、後藤のはるか上をいく棋界のトップとして君臨し、零の未来を暗示する宗谷冬司を演ずる加瀬亮も、難聴を克服し、静逸さと異常とも思える集中力と将棋そのものを真から楽しむ姿で、本当の偉大なる強さを体現し、見事であった。
いじめに立ち向かう決意を話せるひなた(清原果耶)、そして実の父に平手打ちをするあかり(倉科カナ)と、それを決意を込めた眼差しで見つめるモモ(新津ちせ)も、痛みを伴いながらも素晴らしく成長(私は駄目ねと、零にぼやいていたエピソードが実に効果的)した姿を見せる。彼女らの凛々しい姿に、とても感動させられる。きっと、 叩かれた実父の征次郎もショックだったろうが、きっと立ち直るだろう、それを暗示する本質的人の良さを滲み出した伊勢谷友助の演技もとても知的で、大成功であった。
原作の愛読者としては、エピソードの取捨選択や未知の展開に、当初、若干の戸惑いもあった。しかし、映画全体として、この映画は、命懸けで自分の弱さと闘う羽海野チカが描く世界の本質的精神を、丁寧に敬意を表するかたちで、見事に描き切っていた。
大きな感動をくれた製作関係者に拍手、拍手、拍手!
前作から一年後の設定
前作は将棋および、主人公の天才棋士 桐山零をメインにトップ棋士たちとの対戦シーンが多かったように感じましたが、本作では、将棋ももちろんメインではあるものの、零と、ひなたの関係にも進展が見られる。
大友啓史監督が、アクション映画やホラー映画だけを作りたいのではなく、こういうきわめて日本的なテーマのものもつくれるというある意味実験的な作品だと思います。交通事故での家族喪失、大金持ちだが治療が大変な病気の青年、妻が植物状態のプロ棋士、不倫して家族を捨てた男の苦悩、高校のクラス内での生徒同士でのいじめ、家出と引きこもり、等、現代的なテーマが色々詰まっており、単に将棋漫画ではない。そしてそのそれぞれが、しっかり描かれているため、物語にたるみが出来ない。
ラストの対戦がどうなるのかも興味が湧く。
ひなたの学校の屋上には、フェンスがあり、桐山零の学校の屋上にはフェンスがないというのもなにかを表しているような気がする。
オリジナルの着地もよし
あまりリズムが良いとはいえないまでも、人間描写も含め、大友監督の演出はある程度の域にまで達しているのだと思わせられる出来。
役者の力量ばかりに頼ることなく、良い着地となっているかと。
連載中の漫画を実写化する際にはどう決着させるのかは常に課題になるが、本作はオリジナルからの改変部分も含め納得。
時間の関係上やむを得ないが、三姉妹関連のホンワカ描写がほとんど無かったことが残念…
大切な存在
前編の時にも書きましたが、やっぱり内面を強く描いている作品だなと改めて思いました。
前作より零と川本家や幸田家との絆だったり、将棋でも宗谷や後藤との密度の濃い戦いだったりが描かれていて良かったと思います。
相変わらず先生がいい感じに緩くてカップ麺を美味しそうに食べるなぁって思って観てました(笑)
前編の時に気付かなかったんですが川本家の家にファミコンとディスクシステムが置いてあって「あれ?これ時代背景いつの作品だっけ」って思ってしまったんですが、よくよくみると川本家の家っていい感じに昭和の雰囲気漂わせている家だったんだなって気づきました。
川本家のお父さんは絵にかいたようなダメお父さんで零の怒りはわからんでもないなって思いましたが、三姉妹はそういう反応になっちゃうよねって思いました。
ただ、あのシーンは三姉妹と零、三姉妹とお父さんの距離感がちょっとわかりづらいなって思いました。
映画なので色々端折られているんだと思うんですが三姉妹にとっての零の存在、零とっての三姉妹の存在って、どこまでどう思ってるんだろうってちょっと考えてしまいました。
後編はグッと来るシーンも多くて、ひなちゃんのイジメに対しての「私がやってきた事は間違ってない」という発言だったり、結果、零が救われてましたけど強い子だなって思いました。
後藤との対局シーンではお互い将棋の事だけを考えて臨んだ一局で、後藤の口から「泣くなって」言葉が出てくるとは思ってませんでした。
前半は嫌な奴だったけど、お互い死力を尽くして認め合えたのかなって思いましたね。
一番グッと来たのは香子にお父さんが昔の局面を見せてたシーンです。
前半でお父さんが奨励会を辞めろと言った事とつながってくるんですけど、零が強いから辞めろって言ったわけではなくて自分で諦めてしまっていたから、それではプロにはなれないって事だったんでしょうね。
このお父さんは口数少ないけどちゃんと考えてるんだなって思いました、
これをきっかけにお父さんと香子が仲良くなっていくといいですね。
歩に零が招待状を持っていくシーンは、あそこは下手をすると嫌味にもとられるところなので零は相当勇気がいっただろうなって思いました。
歩は約束を覚えていたのかな?
和服をあつらえていた零は一瞬、瀬田宗次郎に見えてしまいました(笑)
後で何気に蒼紫も出てたんだなって思いましたが、この二人は「ジョジョの奇妙な冒険」も楽しみです。
前編後編で一つの物語が終わったという感じで、あの終わり方は「ちはやふる」の様な終わり方だなって思ってましたが、ちはやふるは第二章が決まったという事で、この作品も続きがあればまた観てみたいです。
その時にまだ神木くんに幼さは残っているだろうか?
不器用な神木がとてもいじらしく。
皆が皆、心や環境に少なからぬ「闇」を持っている人物ばかり。そこから目を逸らさずに、むしろそれを我が荷としょい込んで生きていく姿がいじらしく思えた。ひとりひとりが自分の拠り所(将棋であるとか、恋人や家族や友人であるとか)を心の支えに前を向く。時には突っ走りすぎてしまうこと(ダメ親父に必要以上の啖呵を切ってしまったりとか)もあるが、それは相手を思うがゆえであることを、当の相手が痛いほど気付いている。そんな人間関係がよく伝わってくる映画だった。
前編の熱を後編も維持、基本的には後編も面白かった
前・後編二部作物は、大抵の映画が前編は面白かったのに後編は前編ほど・・・となる中で、本作は後編の方もある程度健闘したと言える内容だったのではないでしょうか。
勿論、前編で膨れ上がった期待を全て回収したとは言い切れない内容でしたが、まあでも限りある時間の中、愛の後編の名にふさわしい、まさしく愛を感じとれる内容に、十分見応えを感じた140分間でした。
まあ私は原作は読んでないし将棋も全然詳しくないので細かいことは正直よく分かってませんけど、、将棋でしか生きられない孤独に苛まされた主人公・桐山零が、将棋を通して様々なことに気付かされ、心の成長を遂げていく青春映画的成長物語として十分楽しませてもらいましたよ。
ただ今回は「家族」がクローズアップされた分、個と言う点では多少弱かったと言うかインパクト薄だった印象は残りましたかね。
特に家族枠の無い島田や二階堂は前編は見せ場たっぷりだったのに今回は見せ場少なめだったり、画的には素晴らしかったが宗谷との絡みも全然満足いくものではなかったりと、後編だけでも140分の尺がありながら、個の面で見るとまだまだ見足りないと思わされる部分があったりで、その辺りは前・後編物の配分の難しさを改めて感じた内容ではあったかなと思いました。
しかし前編で物凄く癒された川本家が前編以上にクローズアップされた点に関しては、個人的に大満足、あの家族があったからこそ、桐山は人の痛みも知りつつ更なる成長を遂げれた訳ですし、ホントいつまでも見ていたくなる家族だったな、そしてあの家族を、見ているこちらも何とか守ってあげたくなってしまうような、そんな衝動に駆られてしまうぐらい、温かい家族でほっこりとさせられました。
ひなたのエピソードはちょっとビックリでしたけどね・・・でも、演じた清原果耶が可愛かったなぁ(泣きの演技とリアクションの可愛さが光りました)、ひなたやモモのその後の成長譚も見てみたいですね。
伊勢谷友介はさすがにあの役は年齢的に無理があったかな、でもいい感じの怪しさでした。
ちょっと気になったのは、やや微妙な評判の香子を演じた有村架純、個人的には原作を読んでないこともあってか今までにない役どころに新鮮味を感じて前編は世間の評判とは裏腹に思いのほか悪くないと思ったものでしたが、後編は香子のオチも含めてこれでいいのか?と若干微妙に思った部分も・・・幸田家の家族の話のまとめ方が良かっただけに、最後のあれはどうなのかなぁ。
とは言え、基本的には前・後編とも十分面白かったです、桐山零を演じたのが神木隆之介だったからこそ、ここまで楽しめたのは間違いない事実、ホント桐山=神木で同化してましたよね、素晴らしい演技でした。
前後編で貫かれた軸
原作好きからすると野口先輩の出ない桐山の学生生活は先生と屋上飯するだけじゃないかと切なくなりますが(笑)、最短距離で桐山零が生きる為についた嘘を肯定していく過程を描いた映画としては完全にこれで正解だったと感じました。
染谷将太の特殊メイク以外はほぼディフォルメされた表現をとらなかった演出はとても真摯であり良かったです。
何より今回原作者の羽海野先生から本来漫画で予定していたエンディングを提供されていたとのことで良い余韻の最後でしたね♪
個人的には幸田家の再生の兆しが描かれていたのがじんわりきました。
あと桐山が持ってきた手作りニャーを宗谷を演じる加瀬亮がチラッと見る細かな演技がほっこりします♪
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