「自分で作った化け物と戦うんじゃないぞ」3月のライオン 後編 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
自分で作った化け物と戦うんじゃないぞ
クリックして本文を読む
映画「3月のライオン 後編」(大友啓史監督)から。
後編の注目は、誰もが認める最強の棋士、
「宗谷冬司」名人との対戦だが、彼がどんなに凄いのか、
それを表現するフレーズが多かった。
「宗谷と戦った人間にはね、よくあること。
自分を一度バラバラに分解して再構築が必要になる、
また1から。みんなそう」
「宗谷と戦うと真実が暴かれる。自分が気づかなかった
心の弱さや自信のなさ、恐怖心を突きつけられる。
自分の本当の姿に容赦なく向き合わされる」
「宗谷名人がすごいのは、相手に悪い手を指させる威圧感だよ。
鍛えようがないんだ、才能だよ」などなど。
そして、名人との初対局前夜に、育ての父から電話がある。
「零、よく聞きなさい。
明日お前の前に座っているのはただの人間だ。
いいか、自分で作った化け物と戦うんじゃないぞ」
「はい、ありがとうございます、お父さん」
「それからな、楽しんでおいで」「はい」
「じゃ、おやすみ」「おやすみなさい」
この何気ないアドバイス、素敵だったなぁ。
コメントする