「2回目も面白かった。」3月のライオン 後編 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
2回目も面白かった。
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前編に続き後編も2回目の鑑賞。
僕はなんとなく前編の方が好きである。
しかし後編も面白い。
後編の見どころは零の成長である。
幼い頃から、零には家族も友達も居なかった。しかし将棋との出会いの中で様々な人々と関わりが出来る。
育ての父や家族、高校の先生、将棋会館に集まる棋士たち、二階堂や、島田ら。また川本家との出会いは、零が今まで得たくても得られなかった家族の温かみを教えてくれた。ゆえに川本家を守ろうとするあまり3人の実父を完全否定してしまう。「今日は、帰って」とあかりに言われた時の零の気持ちは辛いものだったろう。そして、心を閉ざし、自分には将棋しかないとさらに没入しようとするが。
後藤との対局の中で、苦しみ涙し、もがきながら、見えてきたのは、自分を囲む人々の有り難みであった。
後藤との対局に勝利した零は、川本家へ謝罪に向かえ受け入れられるハッピーエンドだ。
また一方で幸田家の家族の問題も。香子に将棋に家族の幸せをうばわれたと責められる父親。父親からすると辛いものがあるだろう。しかし父親が香子に幸せになる一手はある、応援していると励ますシーンは良かった。前編から歩も父と対立しているわけだが、最後に零が歩の部屋を訪れチケットを私に行くシーンも良かった。
主人公の成長に、川本家や幸田家の問題も絡ませたストーリーではあるんだが、何かあとひとつ盛り上がりに欠ける気持ちがした。なぜか。
棋士の対局の面白さの醍醐味は前編ほどには感じられなかったかな。
でも良かった。力作だとは思う。
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