イイネ!イイネ!イイネ!のレビュー・感想・評価
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大先輩達の頃のヤーツ感
キャロル、更に硬派なクールスの時代の匂い。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの前。
横浜銀蝿のずっと前。
時代が変わっても横山剣は相変わらずカッコいいんだろう。
大先輩達の時代からの匂いを一番纏ってるのが横山剣だ。
そんな懐かしさと男の渋さを味わえる映画でした。
本人そのもの
本人たちがそのまま自然体で出演していて、ファンの一人として楽しめました。挿入歌もCKBの楽曲が使われているので、「おお~!」となりました。今年初めてCKBのライブへ行ったのですが、剣さんの底抜けのサービス精神や他のメンバーとの掛け合い自体がドラマのように面白く、珠玉の楽曲の数々に圧倒され、感激しまくりだったことを思うと、今作は少々物足りない気もします。彼らの魅力は、もっともっとイイネ!です。
残尿感あり
話の主線は良いと思う。
漢江ツイストの世界を実写化したようなお話。
ただ、話の流れの過程が実に中途半端。
まずCKBメンバーの使い方が中途半端すぎる。
なぜかいつも団体行動をしていて、なぜかいつもガレージにいて、お風呂に入るときも帽子とサングラスを外さず、まるで子供のような立ち振る舞いで、追っ手の前に立派なアメ車で立ちはだかり剣さんを助けに入る。
…のに!ただそれだけ。
ここまで個性的に描いているのに、印象が薄い。
派手なデコレーションのケーキを食べたら味が全くしなかったような。
剣さんの周りをたくさんの「おじさんの妖精」がうろついてるような。
ヤ●ザ映画とファンタジー映画を掛け算せずに割ってしまった感じ。
金子賢も、最初から最後までキ●ガイヤ●ザで描いてればよかったのに、なぜか最期は何故か不憫なキャラに大変身を遂げる。
でもよく考えて!思い出して!
あいつ、人の土地を奪うのに家に火をつけて燃やしたんだぞ?!
カミソリに歯磨き粉つけて、部下の口の中ズタズタにしたんだぞ?!
そもそも、遊園地の資金源、クスリだぞ?!
トニー君だってそれで逮捕されたのに!
たとえばあの広、金子賢を根っからのキ●ガイヤ●ザキャラにしておいて、CKBメンバーがヤ●ザと金子賢から剣さんと韓国の女の子を逃がすために、それぞれの楽器を使って大乱闘する〜!みたいな演出だったら、面白かったのに。
みんな死なない程度に。笑
う〜ん、残尿感。
韓国の女の子も、剣さんが韓国まで追いかけて行ったのに、国に帰った途端、早速彼氏を作ってて、あろうことか剣さんからもらったハンカチで彼氏の口を拭っていちゃついているという。
なんとも軽薄で、嫌な女という印象に。
まあ、正直ファンはメンバーが大スクリーンに出てくるだけで嬉しいものだ。
演奏シーンもあるし。
「映画」としては本当に中途半端で残念。
ファンサービスとしては良く出来てるのかな。
この映画で一番良い味出してたのはDJロッキーだったと個人的には思う次第。
"漢江ツイスト"の世界観を広げた、ファンムービー
クレイジーケンバンドによる、結成20周年記念のファンサービス映画。なので、ニュートラルな映画ファンには、特別なものはない。公開劇場も横浜地区+東名阪・福岡という感じ。
もちろん横浜が舞台で、ボーカルの横山剣が、本人ケン役で主演。バンドメンバーもそのまま本人役で、少しだけセリフもある。タイトルは、横山が歌の途中で入れる"イーネッ!!"という合いの手から取っている(Facebookより古い)。
門馬直人・監督と一雫ライオン・脚本というコンビは、ファンキー加藤主演の「サブイボマスク」(2016)と同じで、アーティストの経歴を取材して、そのカラーをストーリーに反映する手法も同様だ。他のアーティストにもシリーズ化するつもりか?
本作は、クレイジーケンバンドの楽曲"漢江ツイスト"の世界観を広げたような作品。横浜で出逢った韓国人女性を想う詩だ。本人役とはいえ、ドキュメンタリーではなくフィクションで、横浜本牧生まれのケン、トニー、ドブオという、幼馴染3人組の友情ストーリーでもある。
大人になったトニー(中野英雄)は、クレイジーケンバンドのマネージャーになり、ドブオ(伊原剛志)はヤクザになった。バンドの横浜スタジアムでのワンマンライブが決まった夜、謎の韓国人女性を救ったことから、事件に巻き込まれていく。
音楽本業のアーティストに、ヘタな演技をさせるよりも、本人役にしてしまえば、それほど破綻はしない。とはいえ横山剣は、歌やMCではデカイ声なのに、口ごもって聞こえづらいセリフ箇所がある。
中野英雄、伊原剛志の2人以外にも、金子賢がストーリーのキーマン的な存在。菜々緒も出ている。オープニングDJ役で山口智充(グッサン)、宮川大輔、AKB48を卒業したばかりの小嶋陽菜…と、友情出演的な意味合いもあるようで、まさにファミリー映画だ。
曲の歌詞が、自身の経験から生み出されているバンドなので、流れる曲とリンクして進むシーン(そこまでは分かる)は、おそらくファンには堪らないエピソードが詰まっている。
バンドの演奏シーンも出てくる(イーネッ!!)。話が実際の事実とハイブリッドなので、一瞬どこからフィクションなのか混乱したりもする。でも、まさか反社会組織と友だちというのはマズイよね(笑)。
一応、シネスコアスペクトで収録されていて、ルックも昭和映画的。プライベートビデオ以上、映画未満で、ファンサービスとして考えれば120点だろう。
(2017/6/24/TOHOシネマズ新宿/シネスコ)
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