皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのレビュー・感想・評価
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コメディな活劇で満足
勧善懲悪ストーリーというより、十分笑える喜劇アクションだった
ジンガロの サイコな悪党っぷりが 気持ち悪くも それが魅力
エンツォもヒーロー感が全く無くて、ひたすら くたびれた中年悪党のまま
キラキラなヒーロー・ヒロインは不在で、
残念な面々による活劇なんだけど、
ラストの ジーク ジャンプ!!
あれは 格好良かった!
最後にして謎の高揚感に包まれた
鋼鉄ジーグって?
アニメは知らなかったので、動画サイトで検索して一応予習して見たつもりでしたが、リアリティとファンタジーのバランスが難しい… 飲み込めない感じでした。
ヒロインのピュアさ、無垢さが伝わらない。悪役が一番光っていました。
騎士
う~ん、これはダークナイト。
オリジナリティはほぼ無し。
それに主人公も敵もイマイチつき抜けきらなくて、爽快感も微妙。
イタリアの小汚ないおっさんがヒーローっていう点は新しいかなって思ったけど、そう言えばイタリア人には世界的に有名な配管工のおっさんヒーローがいたわ。
なんかネガティブなことばかり書いたけど、普通に面白かったです。
70
イタリア版ダークヒーロー
まず監督が熱烈オマージュを捧げる鋼鉄ジークを知らないので、楽しさ2割引きくらい。でも日本アニメ愛は伝わる。ハリウッドと比べてアクション物足りないぜ!と思うが仕方ない。だが、悪役の人のクレイジーさは見事。残念なのは、ヒロインの頭がおかしすぎて、共感できない事。
ゴロツキから英雄へ。異色すぎるダークヒーローの誕生!!
【賛否両論チェック】
賛:能力を得た主人公が、私欲のために使っていた力を、次第に他人を守るために使うようになっていく姿が印象的。一見するとやりすぎなアクションも、案外カッコイイ。
否:直接的なラブシーンやグロシーンが結構多いので、苦手な人には向かないか。
ひょんなことから、怪力と強靭な肉体を手に入れた町のゴロツキ・エンツォ。己の私欲のためにその力を使っていた彼が、変わり者のヒロイン・アレッシアに心惹かれていく中で、次第に自らの使命に目覚めていく様子が、時にコミカルに、時に切なく描かれていきます。
後半のアクションは、やりすぎ感が満載とは思いつつも、ついつい見入ってしまいます。
ツッコミどころは多々ありますが、異色なヒーローの活躍を、是非観てみて下さい。
ジンガロの魅力
私的には、なんといってもジンガロですね、この映画! すんごい嫌な感じのやつで、すんごいいけ好かない感じなんですよ、そしてそこが何とも良いっっていうね。彼への嫌悪感の持続で、この映画を観ていた感じがしますね、実際。そしてそれは映画としてはテンションの持続をもたらしていたように思います。
あ、あとナポリのヌンツァ! あの怖そうな女マフィアは良かったなぁ。独特の冷静さが妙に怖いんですよね。
翻って鋼鉄ジーグとヒロインのパートには、そこまでの魅力はなかったかな、と。ヒーローに目覚めていく中年男のプロセスは、心震える感動がありそうだけれども、それを感じさせようという意図はありつつも、そこまでそう感じられなかった、というかね。ここのところは、端的に演出の力の問題なのかなぁ。
あ、でも最後のカットは素敵でした。あれは好き。
バットマン、でもその心意気や良し
イタリア映画はなかなか観る機会がないのだが、今作は日本と縁のある題名だったので注目していた。何せ、『鋼鉄ジーグ』なんて、もう40年近い前のTVアニメだからね。すっかりそのフォルムも忘れてしまっていたから、ネットで調べ直した位。あんな緑と黄色の毒々しいカラーリングだったなんて、まるっきり憶えていなかった。我ながら、酒のせいかドンドン脳細胞が死滅していっていることを実感。
プロット的には、バットマンに似ているのだが、こちらはハリウッドとは違い、邦画と同じようにバジェットはそんなに潤沢じゃない。しかし、流石イタリア映画、そのビビットな色彩の映像は、強く印象づけるにうってつけだ。こういう強さはヨーロッパ映画にしかない武器なんだろうと、勝手に嫉妬したりして。そして、ハリウッドみたいなレートを気にせず、きちんとオッパイを出してくれる。これは貴重。とても大事なことだ。観客にそのキャラ設定をきちんと表現しているのだから。
中盤から後半の展開は絶妙なスピードで進んでストレスフル。只、悪役がまだまだ甘っちょろくてもっと非道ならば、盛り上がるのだろうけど、こればかりは難しいのかな? いずれにしても、きちんとカタルシスを表現でき、そして、ラストのあの編み編みマスクを装着するところが、シリアスなのか、コメディなのか、もうグチャグチャな心理状態に追い込ませるところに、一言、『やられました』。
上半期、高上位の作品だと強く感じた作品である。
最高のスーパーヒーロー映画
MARVELやDC映画に勝る事はあれ劣る事はない怪作です。
子供には観せてはいかんが…
初監督とは思えないカメラアングルやカット割りで、この手の映画はガチャガチャ見辛くなってしまう事が多いのに、非常にストレスなく観る事が出来ます。
センスが冴えているだけでなく、緻密に丁寧に作られている映画です。
映画と鋼鉄ジーグへの愛情があるからこそ真面目に作られた作品だと思います。
女子受け全くしないと思うので、劇場でのヒットは望めないと思いますが、DVDセールスなどで爆発して欲しいですね。
爆音上映でみたい作品です!!
前半のクソは後半の見事な伏線
決して良い子には見せることができない、エログロな表現が満載な作品だったけれど、感動してしまった。
永井豪は非常に好きだが、鋼鉄ジーグのオリジナルは全く知らない。実際にジーグもダークヒーローなのかどうか知らないけれど、永井豪作品に数多く存在するダークヒーローは気に入っているわけで、この映画においても、そのダークヒーロー愛を非常に感じるところ。しかも、そのダークっぷりというか汚れっぷりは本家を超越している。その汚れさ加減にうんざりする前半は、はっきり言って退屈極まりない。しかし、その前半の忍耐は、後半、想像を超える歓喜へと昇華された。
決して細部が洗練された話でもないし、唐突なところも少なくない。それでも画面に引きつけられてしまうのは、意図的にビジュアル的な美しさを廃除しようとしていたところにあった。ヒーローもヒロインも決して容姿に長けているわけでもなく、申し訳ないけどヒーローものならば間違いなくすぐにやられてしまいそうな男と女…しかしその醜さが美しく見えてしまった瞬間、思わず涙が溢れてしまった。
悪ふざけな面は大いに感じるけれど、何かしら考えさせられるところもあるわけで、その志は意外と高い作品なのでは?と深読みもできる。
音楽も良かったし、非常に好きな映画だ。
ヨーロッパ的でない
ジーグ最高
ジーグと同じ能力を手に入れた悪人とサッカースタジアムで爆弾を巡って激しい闘いを繰り広げた末に爆弾もろとも川に転落し、二人とも死んだものと思わせるが、主人公は生き残っていた。
その信念は鋼鉄か
主人公は100ユーロにしかならない腕時計ひとつしか盗めないようなコソ泥で、日銭を稼いだら、あとは部屋に篭ってポルノ鑑賞。贅沢できる金も無く、安いヨーグルトばかり食べている。
妻子もなければ友達もいない。
対して、この作品のヴィランは、子供のときスター発掘番組?に出演した栄光を引きずり続け、ビッグになりたいと願い悪事を働き続けるチンピラのボス。リスクを無視して大金を掴むチャンスを手にするが、キレると何をするか分からない性質に、周囲の仲間は辟易としつつもしたがっている。
何方もクズのチンピラだが、主人公は愛する女を失ったショックで自らの道を見失いかけたとき、燃え上がる車に閉じ込められた少女を救うために咄嗟に体が動いた。
ヴィランの男は、主人公に邪魔をされたことに腹を立て、首の皮一枚繋がっていたにも関わらず、30年来の相棒を殺し、取引相手を何人も殺し、挙句主人公の愛する女を監禁する。
何かを得るために行動し続ける悪と、全てを失っても誰かのために行動できる善が、しっかりと丁寧に描かれていた。
そのため、全体的にテンポが良くなかったが、アガるカットが多く、できの悪い作品とは言えない。
日常、ロマンス、アクション、心情描写、どれも満点に近い、良作だった。
切ない話だなあ
「いや、もうちょっと分別もとうよ」というところもあるんだけど、それだけに切なくて泣いちゃう。
ヒーローの話なんだけど、切ない恋の話なの。ヒロインが軽度の知的障がいで、性的虐待受けてるっぽくて、それでヒーローがそれを救うのかと思いきや、欲望に負けてヤッちゃうっていう救いようないね。それでもお互い好きなの。
話のラストはバットマンのジョーカーみたいになってた敵役をやっつけたんだっけかな。その辺は普通のヒーローアクション物だった。
エンディングで《鋼鉄ジーグ》のオープニングソングイタリア語版が流れるんだけど日本語版よりかっこいい。でも、つい「バン バ バン」と合いの手を入れながら聞いたよ。
生々しいヒーロー
これ好きだ。普通の人間が超人的な力を手に入れたら?というありがちな設定が、どこに着地するか予想がつかなくて引き込まれた。美しいローマの街並みと底辺を生きるどうしようもないチンピラと日本の古いアニメがごちゃごちゃと共存しているなんとも生々しいヒーロー物だった。
『キングコング』に連なる佳作
疲弊したヨーロッパの都市を背景に、思わぬ力を得たゴロツキが次第に義侠心を獲得する話。観覧車を回したり、炎上する車から少女を救ったりと、結構しっかり設計されたアクションやカット割りで見せる佳作。
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