劇場公開日 2017年5月27日

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「【終身雇用の公務員の座に安住していたイタリア男が、政府が公務員削減に乗り出した事により世界各地に飛ばされ、様々な経験をしたことで成長する姿をコミカルに描いた作品。】」Viva!公務員 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【終身雇用の公務員の座に安住していたイタリア男が、政府が公務員削減に乗り出した事により世界各地に飛ばされ、様々な経験をしたことで成長する姿をコミカルに描いた作品。】

2023年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー イタリアの公務員って、そんなに色んな恩恵を受けていたのかなと思った作品。
  公務員の職にしがみつく男の悲喜劇を描きながら、その男の成長をコミカルに描いた作品でもある。-

■ケッコは幼い頃から夢だった公務員になり、何不自由ない独身貴族生活を満喫していた。
 しかし、政府が公務員削減に乗り出したため、ケッコもその対象となってしまう。
 リストラ担当のシローニ部長(女性である。)はケッコを辞めさせるべく、彼をあらゆる僻地に異動させる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・お笑いの中に、社会風刺をさり気無く描いた作品である。
ー 2017年当時の年イタリアの公務員って、そんなに安穏とした生活を送っていたのかな・・。-

・ケッコが最初に飛ばされた土地。それはナント北極。だが、そこには魅力的な女性、ヴァレリナが居て・・。
ー お熱を上げるケッコ。-

・だが、休暇時にヴァレリナの家に行くと、彼女が赴任した先で愛した男性の子供が三人居る。
ー この辺りの描き方も、子供達の人種や宗教がバラバラながらも、それを普通に受け入れているヴァレリナの器の大きさと、ゲッコの器の小ささを、何気なく描いているのである。-

・リストラ担当のシローニ部長も、上手くリストラ出来ないと、自身がリストラ対象になる悲喜劇。確かに、イタリアは当時も今も財政的に破綻している。
ー 今作が本国でヒットした影の理由であろう。-

<今作は、経済破綻しつつある、イタリアの中で比較的安定した職業である公務員の職に固執する男が、リストラを狙いとして各地に異動させられる中で、真の愛する女性と幸福に出会う様を描く、成長物語である。
 お笑い作品であるが、結構深いな、と思った作品でもある。>

NOBU
マサシさんのコメント
2024年1月21日

そこまで、読める人は少ないでしょうね。笑いだけでは済まされない話として共感いたします。

マサシ